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うらかたり

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2021年8月の記事一覧

うらかたり 第7話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。 第7話は、中西が担当します。 第4話・5話では私が実際に手掛けた照明プランについて書きましたが、その続きということで今回私が書くのはこちらです。 架空の舞台照明をつくる古井由吉『杳子』を上演にかける、という設定で、その冒頭と末尾について比較的リアル思考でプランを妄想していきたいと思います。 まずは冒頭の場面から。 谷底から見上げる空はす

うらかたり 第8話

こんにちは!早稲田大学演劇研究会の川合凜と申します。主に役者・制作をやっています。趣味はTwitterです。今回は、今年の春にあった早大劇研“再生”企画公演「サンカク」と早大劇研企画公演『幸福の標本』でチーフを務めた制作についてお話していきます! そもそも、制作さんのお仕事ってなんなのでしょうか?私が劇研でやってきた主な制作業務はチケット管理、広報、会計の3つ。ご紹介します! 〈チケット管理〉 チケット予約フォームの窓口を作ります。 〈広報〉 Twitterアカウントや

うらかたり 第9話

初めまして。早稲田大学演劇研究会(以下、劇研)3年代の佐久間です。好物は焼き芋。特技は片足屈伸をしながらバンコクの儀式的正式名称を言う事です。皆様と対話がしたい!というところなのですが、主旨に基づき、今回は「照明」についてお話ししようと思います。 私は今年の春に行われた早大劇研“再生”企画公演『サンカク』にて、照明チーフを務めました。コロナ禍でなかなか公演が打てなかったこともあり、これが初の照明チーフになりました。もともと照明に興味があり、照明操作をやったことや照明の講習会

うらかたり 第10話

裏方が語る舞台の裏側の物語『うらかたり』と題して、どらま館制作部技術班の渡部と中西が、制作部週間内で毎日更新するnote記事企画。 第10話は渡部が担当します。 前回の制作部週間の際はこれまで私が関わった現場について紹介しましたが、今回は「照明を知ること」についてお話したいと思います。(前回の記事はこちらから) 照明はどこにあるの舞台はもちろん、映画、テレビ番組、ジャケ写など…。これらを見るとき、照明を意識することなんて普通はないですよね。 でも、ちょっとだけ照明のことを

うらかたり 第11話

初めまして!こんにちは! 劇団森3年代の藤本エイスケです。 普段は脚本、演出、役者、舞台監督と色んな活動しています。 今回は僕が行っている“映像”というお仕事について皆さんにお話ししたいと思います。 映像という仕事はコロナ禍の対面で演劇ができないことで生まれたセクションです。 もともと映画やMVを撮るのが好きだったので依頼をたくさんいただきました。 僕が映像の仕事をするときに心がけていることは初めから撮り方を決めないことです。 いつもフラットな気持ちで通しを見て演出の方と

うらかたり 第12話

こんにちは! 前回に引き続き、劇団森の藤本エイスケが担当します。 今日も3つの公演を紹介したいと思います。 劇団森2021年度新歓公演  「金の切れ目が時間の切れ目」  脚本・演出: 前田愛佳 この公演はこれまでの公演とは違い、中央に置いた定点のカメラのみを使用して撮影しました。演出の方と話し合い、公演の時間が比較的短いことや常に役者が舞台全体を動き回っていることから、中央の定点映像が一番お客さんに楽しんでもらえるという結論になりました。 どらま館での公演だっ