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Last Note 春日裕樹(学生コーチ)


こんにちは!
早稲田大学バスケットボール男子部です🧸❤️‍🔥

連載・Last Note📝
先日のインカレで引退した4年生の
部活人生を綴るラストブログシリーズです!

今回は、学生コーチ・春日裕樹🔥
チームの架け橋として駆け抜けた
春日コーチのラストブログをお楽しみください!




自己紹介

平素よりお世話になっております。

今シーズンまで
学生コーチを務めさせていただきました、
文化構想学部4年春日裕樹です。

生まれ育ち共に世田谷、
生粋のシティボーイ名乗らせてもらってます。


インカレの結果について

今年は
インカレに向けた練習が始動する前に、
部全体で
何を目的にインカレに臨むか
という旨のミーティングを何度も行いました。

今年の早稲田のインカレは例年とは異なり
自分たちで掴み取ったものではなく、
他所からもらったチャンスでしたし、
リーグ戦の結果を踏まえて
2部降格が決定した後に出場が決まりました。

学年ごと、役職ごとで話し合った結果
設定した目標は
「東海を倒し、代々木のコートに立つ」。

2部に降格する前に
1部上位チームを倒し、
爪痕を残して来年につながる大会にしよう、
とこの目標に向かって
シーズンで一番濃い練習を1ヶ月行いました。

結果は8決めで東海大学に敗れベスト16。
目標にこそ届きませんでしたが
来年につながる試合ができたと感じます。

去年は
グループリーグを突破できなかったところを
2連勝で勝ち上がり、
関西2位のチームを破り、
関東一部上位のチームと試合をできたことは
確実に来年への活力になったと思います。

そして何より個人的には
最後にこのチームでインカレという舞台で
4試合もみんなと共に戦えたことが
本当に楽しかったです。

タフな状況の中で
最後まで戦い抜いてくれた皆、
本当にありがとう。


バスケ部に入部した経緯

さて、ここからは
僕自身のことに書かせてもらおうと思います。

4年間で学んだこと、
得た経験を少しでも後輩たちに、
そして関わってくださった方々への感謝が
伝えられればと思います。

拙い文章ですが
よろしければ最後までお付き合いください。
 
「何も成し遂げられなくても」。
これが僕の4年間の部活生活をまとめるのに
ふさわしい言葉だと思っています。


入部当初の目標、それに対する現在

4年前の高校3年3月の僕は
かつてないほどやる気に満ち溢れていました。

高校で何も結果が残せなかった分、
大学でこそ
何か爪痕を残してやろうと
一般受験生でも
選手としての入部のチャンスがあり
文武両道を実現できる早稲田を志しました。

なんとか合格を掴み取って、
3月から練習に参加させてもらっていました。

参加初日から「もっとやらなきゃ」、と
緊張で萎縮していた僕に
まさひとさんから声をかけていただいたこと、
だいきさんに基礎的なことから
丁寧に指導してもらったこと今でも覚えています。

人生で一番レベルの高いバスケに触れていた時間で、
きついけれど本当に楽しく、
この先輩たちのもとでバスケがしたい、
ここで選手として成長して
何かを成し遂げたいと本気で思えました。
 
しかしながら数ヶ月後には
スタッフへの転身を打診されました。

元から無謀な挑戦だとはわかっていました。
高校時代何の実績も残していない
無名プレーヤーが
簡単に生き残れるほど関東一部は甘くないし、
やはり実力不足だった。
そう自分に言い聞かせましたが
ここまで十数年間続けてきたバスケを
プレーヤーとして続けられなくなることは
死ぬほど辛く、
スタッフとして部に残ることを決めた後も
しばらくは虚無感に駆られていました。
 
学生コーチとして
本格的に関わらせてもらえるようになった
2年次も、
目の前に憧れの舞台があるのに
そこに参加できないことが
まだ死ぬほど悔しく、
コーチとしての役割に徹することが
できていなかったと思います。

3年目もまだ迷いのシーズンでした。
仕事は楽しかったし、
一緒に頑張れる仲間もいたけれど、
実績も何もない自分が
コーチというポジションにいて
何ができるのだろう、
何を成し遂げられるんだろうと
自問自答した日々でした。


部活で一番印象に残っている思い出

悶々とした3年間を過ごした僕にとって
4年目のラストシーズンは
本当にかけがえのないものでした。

今シーズンの全てが
僕にとっての1番の思い出です。

始まりは本当に辛いものでした。
3年間共に励まし合い頑張ってきた
たつみが別の道で頑張ることを決意し
チームを離れました。

そして新しくBチームが発足されました。
3年前の自分が死ぬほど欲しかった、
自分が選手をやることが
できたかもしれない環境が目の前にあることが
正直辛かった。

さらに大倉と僕が
Bチームのほぼ全責任を任されました。
当初は4年目にしてAを離れることに
やはり思うところがありました。

しかしながら
Bチームを任せていただいたことが
ターニングポイントでした。

絶対に見返してやろうと闘志を燃やす3年生、
結果を出すことにどこまでも貪欲な下級生たち、
選手のことを思って
本気で涙を流すことのできる後輩に
心を大きく動かされました。

「本気でこいつらのために勝ちたい」と
4年間で初めて思いました。

チームが良くなるにはどうしたらいいか、
自分が何に取り組むことが勝ちにつながるのかを
日々全力で考えるようになりました。

ああこれが学生コーチのあるべき姿だったんだと
4年目にしてようやく気づくことができました。

もちろんそれまでも
尊敬する先輩方はたくさんいましたし、
一緒に頑張りたいと思える
同期たちの存在はありましたが、
ここまで勝ちに飢えたことはありませんでした。

では今回は何が違ったのか。
自分がやらなければいけない、という
責任感だったと思います。

俺が大倉を支えなければ、
俺がまさあきの手本にならなければ、
俺がBの選手たちをAに食らいつかせなければ。

ここまで責任感を持って
物事に取り組めたのは人生で初めてでした。
この感覚を経験した後では
学生コーチとしてのものの見え方が
本当に変わり、
最後のインカレ前数ヶ月ぶりに
Aに合流させてもらった後も
自分でもびっくりするくらい
周りに主体的に働きかけられたし、
自分が何かを変えてやるんだという思いで
日々の練習に参加することができました。

 
さてここで冒頭の
「何も成し遂げられなくても」
に戻ってきます。

僕は最後のシーズンで
ようやく学生コーチの活動に
本気で取り組むことができました。

しかしながら
何も成し遂げることはできませんでした。

Dリーグ優勝は叶わず、
Aを2部に降格させてしまい、
最後のインカレでも
学生コーチとしてベンチに入ることはできず、
目標としたことには何一つ届きませんでした。

では春日裕樹の大学バスケ生活は
失敗だったのか?と問われると
胸を張って
「いいえ」と答えることができます。

他人のために全力で努力をしたあの期間、
責任を背負って
仲間と共に駆け抜けたあの時間は
本当に僕を成長させてくれました。

我々は勝つためにバスケットボールをやっています。
でも結果を出すことだけが
部活動に所属している意味ではないと思います。

もちろん結果が出るに越したことはないし、
勝利が一番楽しいけれど、
大学での4年間というのは
結果だけに囚われることなく
自分を成長させることのできる場だと思います。

何も成し遂げられなかったけれど
必死に考えて行動し、
人生の中で一番成長でき、
一番楽しかったかけがえのない時間、
それが僕の部活生活でした。


後輩に伝えたいこと

まずは
頼りない4年生だったと思うけれど
最後までついてきてくれて、
信頼してくれて本当にありがとう。

2部降格という
重い責任を残してしまうけれど
みんななら必ず
1年で関東一部の舞台に戻ることができると
信じています。

陰ながら応援しています。
辛い時はいつでも頼ってください。
本当に微力ですが少しは助けられると思います。


 
そして今
なかなか上手くいかなくて
しんどい思いをしている後輩たちへ。

俺は大学生活の3年間という貴重な時間を
不完全燃焼で過ごしてしまい、
本当にもったいないことをしたと
心の底から後悔しています。

最初から4年目のような気持ちで
取り組めていたら
もっと別の角度で成長することができたでしょう。
俺はたまたま
自分がやらなければいけないという環境を
与えてもらったことで
変わることができましたが、
与えられるのを待たなくても
自らその環境を作り出すことはできると思います。

それを認めてくれるのが
早稲田という大学だと思うし、
今部活にいるメンバーは
それを応援してくれる奴らだと思います。

自分が責任感を持って活動できる環境を
模索してみてください。

なんか説教臭くなってごめんなさい。
本当に応援しています。


関わってくれた全ての人へ

最後に各方面に感謝を綴って
締めさせていただこうと思います。
順番には特に意味はありません。
拙い文章だったと思いますが
最後まで付き合ってくださった皆様
ありがとうございます。

 
両親へ
4年間好き放題させてくれて本当にありがとう。
父さんの言葉がなければ、
母さんの日々のサポートがなければ
成立し得なかった4年間でした。
本当にありがとう。
これから恩返しできるよう精一杯頑張ります。
長い目で見守っていてください。

 
同期へ
せな、
いつもくだらない話ばかりしているのに
チームの雰囲気が緩い時は
ガツンと言ってくれるせなに本当に救われた。
俺らの学年は特に
人に厳しく言えるやつがいなかったから
ただただ頼もしかった、
ありがとう。
お前とたくさん遊べるオフシーズンを
本当に楽しみにしているよ。
ウエイトぶち上げよう。
 
 
いのやま、
直接言ったことないと思うんだけど
1コーチとして本当に尊敬してる。
どうしたらいのやまみたいな知識量を
身につけられるんだろう、
いのやまみたいに
ゲームを分析的にみられるんだろう、と
いのやまの背中を追いかけた日々だった。
いつかはお前とチームを持ってみたい、
そう思えるくらいには
コーチとしてのお前を尊敬している。
人間性は一緒に身につけていこう。
早く社会に出られるように共に頑張ろう。
 
 
みっちー、
今年は本当にタフだったと思う。
俺がお前の立場だったら
絶対にお前みたいには振る舞えなかった。
バックグラウンドも
見せてくれた背中も
誰よりも早稲田のキャプテンを体現していた。
本当にお疲れ様、
誇りに思っている。
諸々こっから共に頑張ろう。
 
 
けんしん、
俺の4年間は
けんしんのプレーに
虜になり続けた4年間でもあった。
こんなに偉大なプレーヤーと
同じチームにいれたことは
俺にとって大きな財産です。
学ぶことが多過ぎた。
今年は色々求め過ぎてしまったけれど
最後まで戦い続けてくれて
本当にありがとう。
これからも応援し続けます。

 
大倉、
お前なしには語れないシーズンだった。
普段はほんとーーーーーーに
しょうもないことしか話してないのに、
スイッチが入ると誰よりも熱く、
仲間思いな大倉からは
人間として大切なことを学べたと思う。
ラストシーズン一緒に戦えて
本当に楽しかった。
もうお前と一緒に帰りながら
あれこれ駄弁れないと思うと寂しいよ。
また早く世田谷飲み開催しよう。

ありがとう

 
大人スタッフの方々
本当にお世話になりました。
まずはこんな僕を部に残してくれたこと、
本当に感謝しています。
また皆さんの
各方面のサポートがなければ
成立しない活動だと身に染みて感じる日々でした。
頼りない4年生だったと思いますが
最後までサポートしていただき
本当にありがとうございました。

 
そして今シーズンも
最後までご支援してくださったOBOGの方々、
応援していただいたファンのみなさま
本当にありがとうございました。
来シーズンからも弊部の応援是非よろしくお願いいたします!




最後までお読みいただきありがとうございました!

今後とも春日と
BigBearsの応援のほど、
よろしくお願い致します!

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