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漫画『ARIA』 楽しみ方は「視点が広がること」なのではないか

2020年の冬に新作が公開すると聞いてテンションが上がってます。

テレビアニメ15周年だそうで、いまだに続いてるのはすごい。

佐藤利奈さんが新しく加わったことで、アテナさんがストーリーにもしっかり参加するんだろうし。何にせよ、また会話に加わっているところが見られるのは嬉しいですね。


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さて、この作品

「ヒーリング」、「癒し」みたいなジャンルで調べれば、おすすめにけっこうな割合で入っているんじゃないでしょうか。

2300年代、テラフォーミングした火星に地球のヴェネチア を再現したネオ・ヴェネチアという街で、ウンディーネ(ゴンドリエーレ)を目指す主人公たちの日々を描いた作品

読んだことない人、アニメ見たことない人は手にとってみてください。

なるほどって感じです。

情報とか生活スタイルの変化が早い現代だと、もしかしたら連載当時よりも作品世界のゆったりとした雰囲気にギャップを感じるかもしれません。

ある意味で好き嫌いが分かれる作品だと思います。

僕がおすすめした人の多くは敢えなく脱落していきました。

今になって考えると、なにを楽しめばいいのか分からなかったのかもしれません。

黙って癒されろよ、とは言えないし

パッと思いつくところでは

要はこの作品、なにも起こっていないじゃないかという点が一番問題かもしれないです。

もちろんそんなはずはないけども

他の日常系作品と比べてもドタバタしたり、大笑いするようなところは少ないか。

友達とご飯を食べて楽しかった、素敵な場所を見つけた、日常に潜む少し不思議なものに遭遇した

ざっくり言うと、かなりスローペースでこんなことが描かれています。

その作品にいつ触れるかってのはけっこう重要で、年齢や置かれた状況によって好きになるかどうかは変わってくると僕は思います。

僕自身、今初見でこれを見てハマるかはわからないですし(笑)

今はあらゆるものが速い時代です。流行りの音楽やアニソンのBPMもどんどん上がっている。

まして高校生、大学生(主に僕が勧めた人たち)といった運動量の多い時期の人たちにはもしかしたら合わないのかも。

僕のプレゼン能力についてはいったん置いておいて。


じゃあ何を楽しむのかと言うと、まさにタイトルに挙げたとおり

視点が広がること

もっと言うと

視点が少しポジティブな方向へ広がるってことなのかなと

主人公の水無灯里というキャラはかなりのポジティブシンキングで、なんでもない日常から面白いことを見つけ出します。そして一緒にいる人物まで、その出来事に対して良い印象を抱いてしまう。

作中のキャラ曰く、「幸せの達人」です。

僕がこの作品を初めて見たのはアニメが最初だったんですが、その一番最初に流れるセリフがすごく印象的でした。

「「はじめまして」を言う時ってキュンってなりますよね。人と人が出会うのは素敵な奇跡。だからその瞬間を宝物にして、取って置きたくなっちゃうんですね。」

それがこれです。

文字打ってるだけでめちゃくちゃ恥ずかしくなる文章で手に汗握りましたが、これが衝撃でした。

なぜなら僕は人とはじめましてするのがあまり好きではないからです。できることなら避けたいと思ってしまいます。

なので、これを聞いた時は「マジか…そんな考え方あるの?」って思いました。

そうして見進めていくと、こういうことがたくさん出てきます。日常生活で面倒くさくてやっていないことや見逃していたことなどなど。そういうものに対して、実は良いものなんじゃないか、楽しいことなんじゃないかと思わせてくれる。

だからと言って僕はいきなりメールではなく手紙を誰かに出すとかはしないですが。少なくとも捉え方は変わったと思います。

キャラクターを通して物事の捉え方が少しポジティブに

日々のちょっとした工夫を知れる作品なのではないかと思います。

ハマる人はハマる素敵な作品です。おすすめですよ。


あと、日常系とか癒し系的なジャンルといってもたくさん作品がありますけど、似た感じだと

ヨコハマ買い出し紀行、ハクメイとミコチとかもおすすめですね。

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