img_アクセシビリティ勉強会の様子

新卒社員がアクセシビリティ勉強会に参加して感じたこと

はじめに

初めまして!新卒の坂下です。2019年度フェンリルの新卒で入社し、駆け出しのデザイナーとして日々業務を行なっています。

今回は2019年12月にフェンリルで開催されたアクセシビリティ勉強会について、学んだことや感想などを新卒の視点から書いていこうと思います。

noteを書くのは初めてなので文章がおかしい点などあるかとは思いますが、温かい目で見ていただけると幸いです。


アクセシビリティ勉強会

フェンリルでは不定期でデザインに関する様々な勉強会を行っております。

今回の題材となっている勉強会ではfreee株式会社の伊原力也さん、Cocktailzの伊敷政英さんを講師としてお招きし、実践的に学べる勉強会型ワークショップを開催していただきました。フェンリルのデザイン部門に所属するデザイナーとディレクター、実際にアクセシビリティに取り組んでいるエンジニアなど総勢60名を対象に行われ、お昼休憩を挟みながら丸1日かけて行うとても手厚い内容の勉強会となっておりました。

テーマは『アクセシビリティ』。
健常者に限らず全ての人が使えるデザインを生み出す方法とは一体どんなものなのか。何に気をつけなければいけないのかを勉強させていただきました。

勉強会のスケジュールはざっくりと以下の通りです。

1. 勉強会の概要
2.伊敷さん紹介
3.伊敷さんによるフェンリル採用サイトのレビュー
4. アクセシビリティ観点の解説(ワイヤーフレーム編)
5. WF作成
6. アクセシビリティ観点の解説(デザイン編)
7. デザイン作成
8. 成果物発表・伊敷さんからの講評


ワークショップを始める前に、まずは伊原さんによるアクセシビリティ観点からの解説です。ワイヤーフレームを作る時・デザインに入る際に何に注意しなければいけないのか。誰のことを考えてどう作るべきなのかを、ガイドラインの項目を通して説明していただきました。

それを聞いた上で今度はグループに分かれて実際に手を動かし、既存のデザインをアクセシビリティの観点を通して修正していくといった流れになっていました。修正するデザインはフェンリルの採用サイトです!(今はリニューアルをしており新しくなっています...)

伊原さんの解説を思い出しながらそれぞれグループで一生懸命に手を動かして作っていきます。そんな中で伊敷さんは各グループを回りながらロービジョン目線でのアドバイスをして下さいました。

img:アクセシビリティの必要性を説明してくれている伊敷さん


講評の時間ではグループごとに、どのようにしてアクセシビリティを向上したかを発表しました。グループそれぞれでどこに注意したのかや、アウトプットの違いが出ていてどのデザインも勉強になるものばかり...。各グループの持ち時間が5~6分程度と短い時間でしたが、伊敷さんは一つ一つ丁寧にデザインを批評してくださいました。


勉強会の感想

自分が今まで便利と思っていたものでも、他の人にとってはアクセスしにくいものになっているかもしれない。それに気付けたのが自分の中で一番大きな成長だと感じています。

伊原さんが解説でおっしゃられていた「利用者が、どこを押せば次の工程に進めるのだろう?と迷ってしまえばそれはアクセシビリティに配慮されていない。」というお言葉は、今後アクセシビリティに配慮したデザインを作っていくときに必要になってくる考えだなと感じました。

また、伊敷さんが普段どの様にスマホをお使いになるのかを実演していただいた時のことがとても印象に残っています。画面の色を反転させ、目がくっついてしまうくらいに顔を近づけてPCやスマホを覗き込まれていました。恥ずかしながら私はこの瞬間まで色を反転させる機能がなぜ存在するのかを理解していませんでした。(理由としては白の背景が眩しく、文字が細く見えにくくなってしまうからだそうです...)

こういったロービジョンの人たちがアプリやWebを使用する時に発生している問題。その問題が存在していることは知っていたのに、今まで真剣に向き合ったことがありませんでした。ロービジョンの人たちは視力のある人よりも労力を使ってそこにある情報を得なければいけないのです。健常者と変わらない労力で情報を得られるようにデザインを作っていくべきです。

アクセシビリティに向き合おうと考えられたのは、伊敷さんの実演があったからこそだと感じています。


最後に

デザイナーとしてはまだまだひよっこで、今は頼まれた作業をこなしていくので精一杯です。もうすぐ入社して一年経ちますが、最近まではまだ自分がどんなデザインを作っていきたいかが見えていませんでした。

しかし今回のアクセシビリティ勉強会に参加できたおかげで、日常にある様々なものが「アクセシビリティに配慮されているのか?」というところに目がいく様になったと感じています。

マンションのエレベーターは?
タッチパネルの自販機は?
私が作ったデザインは?

将来への道しるべ・目標の様なものが少しですが明確になってきたのではないかなと感じました。「すべての人が使いやすいと思うものを作る」ことを念頭に置きこれからの仕事に専念していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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