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尾道での夏は暑いけれど幸せだった

今年2度目となる尾道旅。今回は花火大会を目的に、前回ゲストハウスで共に過ごした人が半年ぶりに集結した。
花火大会はもちろんだけど、久々にみんなと会えるのを楽しみにしていた。

前回から半年が経った。夏に来る頃には仕事をしているかもしれないなどと皆んなに言いふらしていたのに、結局未だに休職したままとなっていた。
それでも誰も私のことを責めないし、温かく迎えてくれた。

半年前はあれだけ移住したいと思っていたのに、東京に戻ってきてからはだんだんと現実的に考えるようになってしまっていたから、今回は単純に旅行者として楽しむつもりで行った。

1日目、2日目は暑いし、坂はキツいし、行きたい場所もほぼ網羅したからちょっと飽きも出てきて、やっぱり東京がいいのかもななんて思っていた。
それなのに、不思議と3日目を過ぎた頃には尾道にずっといたいと思っている自分がいるのだ。

こんなにも惹かれるのは、街並みだけではなくて「尾道にいる人々」が好きなのだと思う。

今回もたくさんの人に出会ったし、話すたびに自分も頑張ろうとポジティブになれる。

尾道にいる人たちは、深く考えずに自分のやりたいことを叶えている人が多いように思う。そう聞くと、なんだかギラギラとしていて暑苦しいような感じがするけれど、そうではなくて。
東京でそういう人をみたら、謙遜してしまうのに、尾道の人をみていると何故か自分もできるような気がしてしまう。
それはその人たちの柔らかさだったり、醸し出す雰囲気がそうさせてるのだろう。
上手くは言えないけれど、能ある鷹は爪を隠すじゃないけど、そんな感じ。
本当に凄い人たちなのにそれを周りに開かさないような。物凄くカッコいいな〜と思うし、憧れる。
そういう不思議な力が尾道にはあると思った。

やっぱりいつかはここに住みたい。
そんな気持ちを持って帰ってきた。

人生は適度に休息すること。お金は無くなったら考えればいいこと。いつ死ぬかわからないのだからやりたいと思うことはすぐに行動に移すこと。失敗したらやめればいい、また次を考えたらいい。
そんなことを改めて気付かされた日々だった。

いつかフリーになって、地方創生のWEBメディアを開設したい、なんて昔胸にしまっていたちょっとした夢も思い出したりもした。

いつか、尾道で仕事をしたい。次の目標ができた。


東京に戻ってきた今、凄く虚無感を抱いている。あの日々が恋しい。便利だけが幸せではないんだと、ここにいる意味はなんだろうと、考えてしまう。

あれだけポジティブだったのに、今の私は「どうせ私は何もできない人」の思考になっている。何かに挑戦したいのに行動に移せない。

尾道は東京よりも照り返しがキツくて坂も辛いけど、それよりも今東京のジメジメとした空気の方がよほど辛いような気がしている。

どうせこの気持ちもあと1週間もすれば消えて、やっぱり東京がいいやとか思うのだろうか。

勢いが欲しい。この気持ちを忘れたくない。

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