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超パーティー童貞をプラチナスイートで卒業してしまった件について

■自己紹介

どうも。恐らく大半の人は、はじめまして。山葵/山葵醤油(わさびしょうゆ)です。ニコニコでは主にボカロ界隈に生息し、ミクさんに対して限界になったりする色々食べる雑食系のヲタクです。
ニコニコのリアルイベントには超会議以外にはリアル会場に行ったことがない。(ネット参加はしたりしてた)
特に超パーティーはネットもリアルもリアルタイムで参加したことがない(再放送やボカロパートの動画とかは見てた)『超パ童貞』である。
 

■ ど う し て こ う な っ た し 。 (経緯)

2022年10月10日、ミュージック超会議の真っ只中。ボカコレ秋2022の最終日なのに間違えて朝から晩まで仕事を入れてしまった私。
休憩中にとある所属コミュニティのグループチャットを見ていると、とあるメッセージを発見した。
『超パ一日目のプラチナスイート(8人部屋)を分譲します!お代は頂きませんのでその分グッズ買ってドワンゴに還元して下さい!』
と書いてあった。「正気の沙汰じゃねー!」見たときにそう思った。
プラチナスイートルームとは普段はイベント時に来賓やVIPが来た際に使われる個室で超パを見ることが出来るチケットだ。色々な特典や特別待遇もある。
そのお値段、8人用個室で40万円。一室限りの12名個室は60万円。
一人頭で考えると5万円。とはいえ、通常のSS席の約2倍強、S席なら約7倍である。そんな貴族の遊びみたいなブルジョアチケットを完全にチケット購入者のご厚意で無料で分譲されていた。
「このビッグウェーブ、乗るしかないのでは…!?」
元々、超パはプレ垢はネットチケットが無料(おかしい(褒め))なこともあり、ネットで見ようと思っていた。しかし、リアル会場か気になっていたのも真実。マジカルミライや超会議等でリアルの熱量や音圧、一体感の生み出す感動は何にも変えられないことは、これまで何度も実感している。


私はダメもとでそのメッセージのリプライ欄に書き込んだ。
 



___その翌日、私のドワンゴチケットのマイページにプラチナスイートのチケットがあった。

わぁお


これは筆者が超パ童貞を最上級のプラチナスイート席で卒業する物語とただの超パ2022のプラチナスイートのレポートである……。
 
 

■数日前~前日

チケットをお譲り頂いたその翌日、譲って頂いた方からの連絡が来た。
「運営さんにお伝えするので会場に来る時間をお聞きしてもいいですか?」
との事。
この時点でVIP感がかなりえぐいのだが、なんと車で来た際には駐車場の用意もあるそう。(今回は自分含め車勢はおらず、使われなかった。)
とりあえず、他のプラチナスイートで楽しむコミュニティの知り合いの方々の時間を見て、だいたいみんなが来始める10時~11時位に行くことにしてその旨をメッセージで返した。


■当日(現地着~プラチナスイート入場)

当日、まずは物販だろう。プラチナスイートはSS席購入者と同じように物販を特別レーンからの優先購入が可能となる。

一般で並ぶよりもかなり待ちも少ない


実際、かなり速かった。物販購入者にとってはかなりおいしいメリットだ。ペンライトとバッグを購入し、しばらく他の方々との交流を楽しんだ後、一緒にプラチナスイートを楽しむメンツとも合流し、いよいよ向かうことに。

向かう先は……

え?
は?

関 係 者 用 受 付 。

この時点で少しお腹が痛くなってくる。SS席の方に並んでいる人達からの視線が恐ろし過ぎる……。

(大丈夫?これ、自分、帰りとかに刺されたりしない?)

とワクワクしつつも動揺を隠せない中、受付へと向かう……。

ワイ「あっ……あの、こ、これ……プ、プラチナスイートなんですけど……。(ドワンゴチケットのQRを見せながら)」
スタッフ「あっ!はい、まだ入場前なのでもう少々外でお待ち下さい!」
ワイ「((((;゜Д゜)))) アッ、ハイッ!シツレイシマシタ!!!」

来るのが少し早かったそうで、大人しく関係者受付前で待機。

しかし、やっぱり……

「視線が怖すぎるんじゃ!!((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタカタカタ」

関係者受付周りにはその時点でいるのはプラチナスイートである自分たちくらいである。視線が……コワイ……。

……しばらくすると他にも関係者受付で並ぶ人が現れた。

最初は別のプラチナスイートの方と思っていたが、(Day1は自分たち以外に、もう一組プラチナスイート組がいた)聞いたところどうやら遠征ツアーの方もこちらに並ぶらしくすごく安心した。そこからは少し緊張は和らいだが、やっぱりまだ心臓はバクバクである。

入場数分前。チケットチェックが入った。QRコードを提示すると、紙のリストバンドを腕に巻いてくれる(セルフじゃない時点でやべぇってなる)そして、プラチナスイートへの入場許可証が付属したSS席以上で貰えるチケットホルダーを首からさげる。
スタッフさんからの話でまずはお部屋にご案内とご説明を聞いてからその後は自由行動との事。

そんな話をしていると、とうとう入場開始の時刻に。
スタッフさんに連れられてプラチナスイートへと向かう御一行。
自分の胃の痛みと緊張も最高潮に達する中、いよいよプラチナスイートを購入した人しか入れない領域へ入る。

ここから先はプラチナスイートしか入れない聖域。
 ザワッ……
  ザワッ……ザワッ……


いよいよ、プラチナスイートのお部屋とご対面です。


…………。(・Д・;)

やべぇところに来ちまった。

超パーティーの公式サイトの画像なんかを見たりして心の準備をしていたが、実際見ると想像以上と言うやつである。

使うタイミングがあるのか?ってなるクローゼット(実際は使った) 
綺麗な洗面台
個室トイレ。急でも安心!
冷蔵庫もあります。中には何も入ってはなかったが、後に色々大活躍。
でっかいテレビもあります。(今回は使わず)
バルコニー側はスタッフさんの指示があるまで、ロールカーテンで締切。開いたあともバルコニー側を映しての撮影は禁止でした。

色々落ちつかない中、スタッフさんの指示でソファに座る一同。
いよいよプラチナスイートな体験が始まる……!

■当日(プラチナスイート入場~開場)

あまりの部屋の快適さに戸惑う中、スタッフさんからの説明を受ける。
まずはバルコニー側はリハ中なので開場時間までロールカーテンは締切になるということ。また、ロールカーテンを開けた後、バルコニーからのアリーナの撮影やバルコニー側を写しての部屋の撮影は禁止だということ。

そして、

スタッフ「あと、フードの件なんですが……」
ワイ(あぁ、そういえば書いてあったな)
スタッフ「お弁当を一人2つずつ。計16個をこちらのテーブルにドンと置かせていただきます。
一同「え?」
スタッフ「で、内容なんですが、会場内で出店しているお店さんからビフテキ丼とうな重をご用意させていただきます。」 
一同「は!?ビフテキ丼!?うな重!?」
スタッフ「あとこちらを見て頂きたいんですけど……」

超パーティーの楽屋裏放送を見てた人なら見覚えがあるはず

スタッフ「こちら、バックヤード限定(出演者や関係者しか買えない)のドリンクなのですが、こちらもチケット代込でお一人様一本お選び頂けますので……
一同「うぇ!!?!?!?」
スタッフ「あと、終演後なんですが、アフタートークがあると思うんですけれども、そちらもスタッフの方が誘導致しまして最前でご覧いただけるようにしましたので……
一同「最前!?!?!!?」 

まてまてまてまてまて、脳内の処理が追いつかない。

弁当一人二つ?ビフテキ丼とうな重?バックヤード限定ドリンク?アフタートークガチ最前?

語彙力が無くなるレベルのVIP待遇である。
他のプラチナスイートのメンバーも困惑状態。
その他の説明を受け、スタッフさんが部屋をでた瞬間、

「「「やっべェ……。」」」

……とハモる一同。

まだ落ち着かない中ではあるが、すでにアリーナ外のエリアでは各種ブースが始まっているということで各自、自由行動ということにして、早速向かうことに。
ふつうは荷物を持ったりコインロッカーに預けるなどでブースを回ると思うのだが、プラチナスイートは「プライベートが確立された個室」がある為、荷物は貴重品だけ持っていけばそれ以外は部屋に置いて行っても無問題。ブース巡りが身軽で快適過ぎる。さらに、人混みで疲れてもすぐに静かな空間で休憩も時間を気にせずとり放題。勿論、飲食もOKなので買ってきたご飯と飲み物を飲み食いするのも自由。トイレも備え付けなので並ばずノンストレス。公演中も5秒でトイレに行けるのでヤバいときはありがたかった。

ただ、唯一欠点をあげるとするならば、「リハーサルが丸聞こえであるということ」。プラチナスイートの部屋はメインアリーナからはスライド式のガラス扉と目隠し用のロールカーテンでしか隔てられていないため、リハーサルの音がほぼ貫通レベルで聞こえてしまう。
その為、タイミング悪く重要なパートが聞こえてしまった時(シークレット出演者とかの曲や声が聞こえてしまった等…)のやっちまった感は半端ない。(自分は丁度ボカロパートのがくぽの登場シーンを聴いてしまい、無事タヒりました)
対策としては、イヤホンや耳栓などをして遮るか、部屋に大音量で音楽を流す等…でしょうか……。(ちなみに自分たちの部屋は急いで大音量で「トリコロール」ボカコレ2022秋での自分の推し曲を流すことで対抗しました)

そんなこんなのやんややんやの大騒ぎ状態でしたが、だいぶこのプレミアムスイートの独特なブルジョアな雰囲気にも慣れてきて楽しめるようになってきた頃にフードとドリンクが到着。

ドンッ!

うな重とステーキ丼が各人数分、計16食がテーブルに置かれ、ほぼテーブルのスペースを占領。自分はステーキ丼を先に食べて、うな重は超パーティーの本編をみながらのんびり食べることにした。

……なお、この「うな重を超パーティー本編内で食べる」という判断が後で盛大な大誤算を生んでしまうのはまたその後のお話……。

まぁ、それはいったん置いといて……。ステーキ丼を早速食べてみよう。

撮り忘れたので同じく入った方の写真を拝借

「うん!!!美味い!!!!!!(語彙力貧弱)」

流石に出来立てレベルではないが、ご飯がまだあったかいタイミングで食べることが出来た。
お肉柔らかっ!!でもガッツリパンチもあってボリューミー。添えてあるお漬物もこのガッツリしたステーキ丼の箸休めにピッタリだった。
普通に現地で買うと1000円程度はするのに加え、時間帯によっては激混みの時もあったのでノンストレスでさらに特別な場所で食べることに付加価値が加わって満足感がありました!

オタクが全力で考えたイン〇タ映え的な構図

ドリンクも無事に到着。
このドリンク(ラベルフルーツ)は、フルーツ(桃・イチゴ・メロン・パイナップル・マンゴーの5種)・ミルクの種類(豆乳やオーツミルク等)・甘さ(甘めにしたり、控えめにも出来る)・トッピング(フルーツ増・ナタデココ・杏仁豆腐)を好きなようにカスタマイズして自分好みの‘’食べる‘’フルーツオレを作れるというものでした。ラベルの名前も自由に決められるので自分の名前はもちろん、推しの名前にしてイメージカラーに合ったドリンクを作るのも一興。
原宿と石川県の金沢の2店舗で構えているらしいので飲んでみたい方は是非。

The Label Fruit 様(公式サイト)

自分は「パイナップル・普通のミルク・甘め・フルーツ増」で注文。ラベルの名前は自分のHNである「WASABI」で設定。

よく見ると、上の蓋に貼ってあるラベルに超パーティーのロゴが……!
今回の超パーティーだけの限定仕様だそう。

…早速飲みたいところだが、せっかくなので全員でkp(乾杯)したいということになり、しばらくお預け。ここでさっきの冷蔵庫が大活躍である。
人によっては会場内で販売されていたボカロコラボドリンクを入れていた人も。大体すぐ飲まないとぬるくなっておいしくなくなってしまうが冷蔵庫があれば、冷えたまま後で飲める。なんなら公演中に飲むことも可能なのだ。

各々がいろいろと楽しむ中、自分はプレミアムエリアの縁日射的とつりっくまとにらめっこしたり、ボカロドリンクの回収や屋台のご飯を食べたりと自由に楽しんだ。それにしても開場前のコンテンツ量もとても多く、各種踊ってみたや歌ってみたのステージはもちろん、絵師展の展示に周遊型の謎解きゲームもあったり(一人で解いて2~3時間位かかった)など、とても一日だけでは足りないどころか、二日間行っても全部を見切れないコンテンツ量でほぼ「規模が小さくなった超会議」状態であった。(まぁ、この超パーティー自体がミュージック超会議の一つであるので何も間違ってはいないのだが)

そんなこんなで楽しんでいるとあっという間に開場時間に…!

■当日(開演前~公演)

開場時間になるとスタッフさんが来てロールカーテンを開けてくれ、部屋とバルコニー間の移動が出来るようになる。

バルコニー席(超パーティー2022公式サイトより引用)

ロールカーテンが開いた瞬間、
「「おぉ……。」」
と声が上がる。
パッと見た感じだと400と500レベルは昇降式の天井でなくなっており、メインアリーナ300レベル位の規模だった。
プラチナスイートは丁度300レベルくらいの所にあり、席としては今回は遠めの場所ではあったが、全体を見渡せるような場所の為公演中のペンライトの光を見ながら俯瞰した目線(神視点……?)で見れるのはよかった。
何よりこのスタンド席、思っているよりも数倍レベルで席間が広い。身長170台で体重90㎏台のデブ体形&肩幅広めの自分でもこれは暴れても問題ないと思うレベル。実際、ボカロライブ中にあった「お願いマッスル」パート中の運動もさらっと出来てしまうレベルである。(めっちゃ楽しかった)普段のライブだと体形の問題上、前後左右の人に気を使ってしまい、なかなかオーバーな動きは出来ないのだが、ここなら全く気にせず動けた。何なら知り合い同士の為、多少常識の範囲内の高まりやオーバー行為は許されるのもありがたい。(親しき中にも礼儀あり、なので程々に。)

スタンド席からの景色を堪能したり、さっきのドリンクでkpをしていると、部屋のドアからノック音が。スタッフさんかなと扉を開くと、スタッフさんではない見知らぬ男性の方がきた。

??「こんにちは、今回はプラチナスイートをご購入いただき本当にありがとうございます。私、超パーティーの統括プロデューサーです。
一同「!?!?!?」

そう、超パーティーのめちゃくちゃお偉い人が来たのだ。どれくらい偉いかというと、ニコニコに造詣の深い方ならFooさんの次点で偉い人…といえば伝わるかと思います。(ニコニコに詳しくない方に分かりやすくだいたい説明すると、「とある大企業の社長がFooさんだとして、そのグループ会社の社長が来た」みたいな感じです。多分。例えとして出来ているのか自分でも不安である。)
そんなとにかくお偉いさんが来たので部屋にいた全員「いつも大変お世話になっております。」と深々と頭を下げる。そこから衝撃の展開が起こる…

統括P「これ…せめてものお気持ちですので、よかったら貰ってください。」
一同「あ、はいありがとうございまs……!?!?!?!?」

統括Pからの贈り物、それは「超パーティー2022のポスター(非売品)」である。会場でいたるところに貼られていたあのポスターである。普通はTwitterキャンペーンとかで抽選でもらえる的なあれでよく貰えるあれである。それをPON☆と渡されたのである。ヤバすぎである。

そして、

統括P「今日の為に演者・関係者で全力で準備してきました。絶対にお楽しみいただけるステージになっていますので是非楽しんでくださいね!」

という心強いお言葉をいただき、軽くお話をさせていただいて統括Pさんは戻られて行きました。

来訪者はさらに来ます。今度はニコニコ運営代表の栗田穣崇氏。こちらはプラチナスイートのメンバーがSNSで栗田氏とコンタクトを取ったことで実現したものです。(そもそも栗田さんとSNSでコンタクトが取れて、部屋に来て貰えるってのがおかしい(褒め言葉))
統括Pさんからポスターを貰った直後だった為、せっかくなのでそのポスターにサインをしていただくことになりました。

サインを書くニコニコ代表の栗田氏(テーブルはうな重とステーキ丼が占領していた為、ソファで。)

この時、栗田さんは最近、ニコニコテレビちゃん(ニコニコのマスコットキャラ)に加えて、つりっくま(ニコニコ生放送の放送内で出来るゲームのキャラクター)も描けるようになったそうでサインを書く際に選ばせていただけました。お話しながら書いているとメンバーのタブレットで垂れ流しにしていた楽屋裏放送で偶然の出来事がありそれに一同爆笑したり等、和やかな時間が流れました。

そして、写真撮影にも応じて頂きました!

お忙しい中、本当にありがとうございました!

写真撮影を終えると、栗田さんは戻られて行きました。

そんなすごすぎる来訪者の後はもう超パーティー本編のステージが始まる時間に……!

ステージにDay1のMCである百花繚乱さんと望月琉叶さんが登場。これから始まるパーティーに向けて場をどんどんあっためてくれます。

そしてOP映像が流れ始める…。これがとにかくエモの氾濫で泣きそうになるが、「いやいやこれから楽しいの始まるのにこんなところで泣いていられない!」と頑張って耐える。そして映像の最後に出てきたのが……

「(Re)Start」

だめでした。(即落ち2コマ&ギャン泣き)そんなん無理です。エモ過ぎる。

そこから出演者紹介が始まり、その後の一曲目としてぶつけてきたのが…

「RADDOGS(踊ってみた)」

やめて下さい、もうエモで涙止まりません。長い超パーティーの沈黙期間の間、(く)の大炎上や新型コロナの流行等、多くの苦難を乗り越え、改めて(Re)Startをする超パーティーの流れから歌詞の「今、リスタート決めて」が印象的な「RADDOGS」を持ってくるとか……これ確信犯やろ……最高やん……。

そこから怒涛のプログラムやサプライズ出演者とどんどん息つく間も与えない位の目まぐるしい展開が続く中、自分の中でひとつの不安要素がよぎる…。

「あれ?これ、うな重食べる時間あるのか?」

そんなことを考えているとまたMCの時間に。すると…… 

百花繚乱「今日久々の超パーティーでね、財布の紐緩めて頑張ってくれた人とかも多いと思うんですよ。それでね僕、どうしてもひとつだけ聞いてみたいことがあるんですよ……。プラチナスイート席ってどんな景色なの!?
一同「「「!?!?!!!((ガタッ!!))←立ち上がって椅子が畳まれる音」」」

なんとMC中に振られたのである。
メンバー全員全力でプラチナムな全力ペンラ振りを披露。プラチナスイート内のメンバー内で「もしかしたら繚乱さんがMC中に振るかもしれない」と予想していた人もいたのだが、正にその通りになった。このように取り上げて頂ける優越感は凄かった。

なお、後日談ですが、繚乱さんがプラチナスイートに振った際にカメラにも映っていたそうで、プラチナスイートで見ていた二組のペンラ振りの熱量やはっちゃけ方がだいぶ違っていたそうで、知り合いでプラチナスイートに入ることを知っていた方々に大体グループとして特定されていました…(^∀^;)

そんなこんなでどんどんとステージは進んで行きます。超パーティーはフェス形式のライブですが、誰がいつに出るのかの詳細は伏せられています。不意打ちサプライズもあります。その為油断が出来ず、折角取っておいたうな重も食べたくても食べれない……!そもそも楽しすぎて、ご飯を食べながら見る気になれない!体動かしたい!となってしまう!(プラチナスイートのバルコニー席は飲食OKでした。)
「いやいや、持ち帰って家で食べれば良くね?」
とも思ったが、それではただのとても高級なうな重だ。プラチナスイートで食べれるうな重は今、この時だけなのだ。動いたおかげか空腹も感じてきた。私は「休憩が来た時にうな重を食べる」作戦に変更した。

しかし、いつになっても休憩が来ないまま、超パーティーの時間はどんどんと過ぎていく。
時は流れ流れて……そろそろ終盤になりそうなタイミングでようやく休憩が!
「今のうちに!」
と言わんばかりにうな重の封を開ける。次いつ休憩が来るか分からない、もしかしたらもう来ないかもしれない!とにかくこの休憩が終わるまでに食べ切るしかない!

撮り忘れたので…(ry

時間が経って冷めてはいるが、一口運ぶ。
「うわ、なにこれめっちゃ美味い……」 
実は自分、うなぎは泥臭いのが苦手であんまり好き好んで食べるような人では無い。でもこのうな重、泥臭さを全く感じないし、特製のタレが炭火で焦げた香ばしさ。(実際、会場の別の所で炭火焼きして持ってきているそう)これ、絶対出来立て美味しかっただろうし、味わって食べたかったヤツやん……。しかし、いつ再開するか分からない超パーティー。私は泣く泣くかきこむようにうな重を完食したのだった……。そして、これが自分のプラチナスイートでやらかした唯一の後悔であった。(唯一の後悔が食べ物でいいのか?)

そんなうな重でお腹を満たした休憩後、一発目からhoneyworksさん関連の二組が連続で出演し、休憩後とは思えない盛り上がりに。そして、とうとうボカロ畑にいる自分としては気になって仕方ないMMDの3DCGライブに突入するのだが、まず感想としては……

「ラストの方、ずっと泣いてました(チョロい)」

特によかったのが、ボカロPさんとボカロキャラとの共演シーン。これを見て「いや!これミクの日感謝祭やん!」と大歓喜していました。初期のボカロのライブだとこういうタイプ(ボカロキャラとボカロPが共演する)の演出は結構あったのですが、直近だとだいぶ珍しくなってて、個人的には激熱な演出でした。
後はやっぱり、「愛言葉Ⅳ」……ですかねぇ。前振りの二曲の「命に嫌われている」と「パズル」の一連のストーリーも相まって、あんなに感情込めて叫びたくなる「バカ」「タダ」「ヤダ」は初めてでしたよ…もうね涙でマスクがびっちゃびちゃでした…。
あと、がくぽ。本当に良かったね……。(ネタバレ食らってなかったら多分声漏れ出ててた)

そんな感情をぐっちゃぐちゃにされた後にエンディングとして流れる「トリコロール」はもう何がなんやらわからない感動の渦に飲み込まれた気分になりました…。

■当日(終演後)


そんなこんなで本編は終了しアンコールが望まれるが、繚乱さんが「アンコールはないんだ!ごめんな!」という旨のアナウンスが流れる。
この時点で17時のステージ開始から22時台に差し掛かり、アフタートーク含めて、23時オーバーも覚悟するくらいの時間になっていた。
恐らく想定だと4〜5時間予定で21~22時頃終了予定であったであろうステージは最大1時間以上遅れている状態であった。(経験者からすると”いつものこと”らしい)実際、遠方の方の中には終盤に途中で帰られている人もちらほらいました。
幸いなことに自分は会場から自宅が近いことも功を奏して終電が日付回って少し後位だったので、何とかアフタートークまで見れそうだ。
怒涛の本編の内容で余韻が凄いが、ここから息もつく暇もないまま、スタッフさんが来てアフタートーク最前への案内をされる。そして最前列に案内される。

「いや、これ近っ……!」

当たり前だが最前なので遮るものが一切ない。目と鼻の先にステージだ。
そんな景色に見とれていると後ろの席から声を掛けられる。

「あの…もしかしてプラチナスイートの方ですか?」

一瞬、(何故知ってるし!?)と驚いたが、そりゃあ最前一列が意図的に空いていてアフタートーク前にそこが埋まったらプラチナスイート組だと思われてもおかしくないと思い、正直に話すと、石油王みたいな目で見られて(いやこれ、ご厚意でタダで見させてもらってるんだよなぁ……。)という申し訳なさ(?)が少し生まれた。その後、色々話す流れでご厚意でタダで譲ってもらったと話したらそれに対しても驚かれていました。(そりゃそうだ)

そしてアフタートークが始まると、出演者が集合。ちなみに一部出演者はスケジュールやその他大人の事情等でいない人がいらっしゃいました。
軽い感想トークの後、ファンサタイムが入り、そこで出演者の近さを実感。「いやこれ自分、認識されているよね!?」と思ってしまう。その後、記念撮影を行いアフタートークは終了。プラチナスイートの席からだと出演者を間近に見ることは難しいのでこのアフタートーク最前はそういうところのデメリットも完全にではないですが、補えているのも高評価でした。

アフタートークが終わり、半抜け殻状態で部屋に戻る一同。できることならここで数時間、なんなら夜明けまで余韻に浸って、感想戦でもしてから帰りたい……。しかし、そんなことは当たり前だが出来るわけもなく、しかも施設の時間の関係上、締め時間というのもある。今回は時間がとても押しているので尚更だ。
一同、後ろ髪を引かれる思いになりながら、急いで帰る準備をして、忘れ物がないか確認してプラチナスイートルームを後にした。
夢のような一日はこうして幕を閉じていったのであった……。

夢のような体験をありがとう…
帰る前に急いで撮影したエモい系の写真。楽しかった!

■まとめ

ここまでプラチナスイートについてのレポートを書いてきたが、いかがだったでしょうか?最後になりますが、軽くレビュー的な感じで纏めさせて頂きます。

◯プラチナスイートをおすすめしたい人

・気の知れた仲間と一緒に超パーティーを楽しみたい人
プラチナスイートは完全個室でバルコニーの客席も他の客席とはかなり切り離されている感覚なので、気の知れた友達や仲間同士で一緒に楽しむにはかなりいい所です。バルコニーの客席は軽く踊れる位に広いので暴れたり感情で崩れ落ちても常識の範囲で問題ないですし、気の知れた仲なら気を使わなくても大丈夫。これで声出しOKだったら見ながら感想を言い合ったりも出来ます。ホームパーティーやライブ映像鑑賞会みたいな感覚で現地の超パーティーを楽しめてしまいます。

・ブルジョアな体験をしてみたい人
仲間集めは必須にはなってしますが、プラチナスイートの額面はえぐいですが一人頭で換算すると、約5万円。それでも高いと感じるかもしれませんが、VIPや重役、出演者等…しか入れないSSAの個室部屋に入れるのが経験としてプライスレスすぎるので、それだけでも正直、5万出す価値は大アリだと思います。さらにはプラチナスイートじゃないとできない経験(限定ドリンクや超パーティーの統括Pがあいさつに来たり、繚乱さんからMC中に振られる等…)もてんこ盛りなので「自分へのご褒美でブルジョアな体験をしてみたい・優越感に浸ってみたい!」な人もおすすめです。

・全体を俯瞰した目線で超パーティーを見たい方
300レベル位の高さから見る超パーティーは丁度いい高さでペンライトの海を一面をしっかりと見ることが出来るほか、ライティングや全体の演出などもしっかりと見ることが出来る為、俯瞰目線で超パーティーを見てみたい方にもおすすめです。

・とにかく楽してぇ!!な人 
とにかく楽です。ブースを回る際もほぼ手ぶらでいいのが本当に楽です。休憩時の喧騒から一回離れてプライベート空間で時間を気にせずゆっくりできます。この楽さは体験すれば分かります。「とにかく楽したい!けど、超パーティーもしっかり楽しみたい!」そんな欲張りセット、プラチナスイートなら叶います。

◯逆にプラチナスイートはおすすめできない人(SSやS席がおすすめ)

・推しの出演者のパフォーマンスを間近で見たい人
プラチナスイートの席はいわゆるスタンド席の為、「ステージの近くで推しの出演者を見たい!」な方にはあんまり向いていないです。(規模によってはプラチナスイートがかなり良い場合もあります。(400~500レベルとかまである場合))
一応、アフタートークの最前はあるのですが、アフタートークには出れない演者さんもいらっしゃるので、パフォーマンス中の推しをしっかり見たい方はSS席の方がおすすめです。
(プラチナスイートとSS or S席を一緒に取れば席間の移動は可能でしたが、推しの出演者がいつ来るか分からない超パーティーの場合、休憩時以外は移動したくてもできないと思います。(実際両方持っている人が何人かいましたが移動していませんでした))

・ボカロライブパートを実在感たっぷりで綺麗にしっかりと見たい人
超パーティー見どころの一つであるボカロのMMD3DCGライブパート。プラチナスイートだとスタンドの左横斜めから見る形になるので、少し実在感が欠けてしまいがちです。上下のスクリーン演出も少しずれて見えてしまうので、席運とかもあるので一概には言えませんがボカロライブを最高の形で堪能してみたい人はSSやS席の方が場所によっては見やすいかもしれません。(プラチナスイートからでもボカロたちは薄くなったりせずにしっかり見えて楽しめましたよ!)

・見ず知らずの人たちと一緒に楽しんでいる一体感を味わいたい人
ライブの一つの魅力として「見知らぬ人たちと一緒に同じものを楽しむ一体感」を挙げる人も多いかもしれません。プラチナスイートは見知った仲間同士で楽しむことになることが多いためそのような一体感を味わいたい方はあまり向いてないと思います。

◯結論

(一人頭)5万円だす価値はあるので、みんなも(余裕があれば)是非来年もあるならプラチナスイートでプラチナムな体験、しよう!

自分もやったんだからさ?(タダで招待されただけの人間)

……。

……はい、真面目になります。統括するとさっきの一言に限ります。プライスレスな体験がたくさんできますので是非、来年もある際は是非体験してほしいです。想像よりもすごーくいい体験、出来ますよ。

■追伸(お気持ち的なおまけ)

この記事を読んでいる超パーティー・ミュージック超会議の関係者各位とニコニコの関係者の皆様へ(読んでたらいいな……)

本当に夢のような体験をありがとうございました。(く)バージョンの炎上と失速から本当にここまで持っていくのに数多くの苦労や苦心があったことをお察しいたします。(Re)のバージョンをユーザーと共に掲げてからも継続的な改善やトラブル、ユーザーとの関係修復、各種投稿祭やユーザー企画の支援に今年の商標登録問題への積極的な対応と対処等……(く)以前とは見違えるほどにユーザー、そしてクリエイター目線でいろんなことをやって下さっており、いちニコニコUseRとしてクリエイターの端くれの人間として本当にうれしくてしょうがないです。コロナと共に難しいことが多かった(Re)時代のニコニコのリアルイベントも時世に合わせて作るという大変な課題がある中で全力で作ってくださり、最後の〆と言わんばかりに2022年は「リアル超会議」が復活し、「超パーティー」も復活し、さらには「町会議」まで復活して。本当にこれ以上理想的な終わり方があるのか!?と思ってしまいました。(Re)で無事に文句なしの(Re)Startは決められたとは思いますが、運営さんにとってはここからが本番と(eR)で改めて襟を正すような気持ちかと思います。どうか無理せずこれからも多くのニコニコUseR・クリエイターをニコニコ出来るような運営を何卒宜しくお願い申し上げます。
ニコニコ(eR)が、(Re)に続いて、運営と全てのユーザーとクリエイターがニコニコ出来る幸多きバージョンになりますように……!!

改めてになりますが、関係者の皆様本当にありがとうございました!これからも何卒いちユーザーとしてよろしくお願い致します!

また来年、会えますように!

《終》

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