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【コロナ解体新書28後編】 第二波・第三波を 前提とすると見えてくる恐ろしい未来

※こちらはYoutubeチャンネル「和佐大輔/疾走する車椅子社長」の【コロナ解体新書】 第二波・第三波を前提とすると見えてくる恐ろしい未来 を書き起こして編集したものです。

--飲食店を中心としたサービス業のこれから--

木坂:結構、そういう話を直接聞くと、思うところあるワケよ。

自分がこうやって頭の中でシュミレーションしてる、例えば、飲食の未来に限っても「俺だったらどうするかな…」とか考えてるんだけど…。

「正直、俺だったら一回たたむな」っていうのが、一番なんか痛みは少ない感じがすんのね。

和佐:だから、もう思い切ってね、一旦店だけ閉めて、それこそキッチンみたいな形にして配送専門にするとかね。

木坂:何かはできると思うけど…。

それをいつどこで、どの形でやるかとかは、今こんだけゴチャゴチャしてる時に判断できないと思うんだよね。

少し様子を見るためにも各助成金とかを全部申請して、融資も申請した上で休業にしていくとか、要は店舗も(引き)払っちゃえば、家賃かかんないわけじゃん。

和佐:そうですね。

木坂:だから、スタッフ雇ってんだったら、きちんとお金払ってあげて、それで店舗(引き)払って、とかっていう形で様子を見る時間っていうのが必要なぐらい、厳しいだろうなって思う。結局、融資できたって返さなきゃいけないわけじゃん。

和佐:そうですね。

木坂:返すってことは、普段の売上以上に売り上げをあげなきゃいけないってことじゃん。でも、席は半分しか入れちゃいけないわけじゃん。どうやんの?

和佐:そうなりますね。

木坂:単価を三倍にしなきゃいけないんだよ。こんなのさ、むちゃくちゃでしょ(笑)

和佐:確かにね、もうだから賽銭箱みたいなやつ置くしかないですよね。

木坂:本当に”応援してくださいボックス”置くしかない(笑)

和佐:そうですよね。

木坂:そういうぐらいの状況が、割とありえる見通しとして浮かんでくると思うんだよね。

和佐:よく木坂さんはその「ネガティブシュミレーションしとこう」という話をすると思うんですけど、それってすごく大事だと思うんですね。

楽観的にね、もう全て元通りになって経済再開するんだと思ってたら、かなり痛い目にあうと思うんで…。

でもだからといってネガティブな考えになってしまうと、なんかもう夢も希望もないみたいになっちゃうんで、よく言うのが「ネガティブシュミレーションして、ポジティブシンキングしましょう」ということ言いますよね。

木坂:恐ろしいのはさ、今の話が、俺は別にネガティブシミュレーションとしてやってないんだよね。普通にありそうってシュミレーションなんだよね。

和佐:そうですね。

木坂:だから、普通にありそうシミュレーションでこのぐらいだと、もうこれは損切りだろって俺だったら思っちゃう。

和佐:確かに。

木坂:ネガティブシミュレーションなんて、しても意味ないよ。ネガティブすぎてって思っちゃうわけ。

和佐:そうですね。これはもう全ての業界に波及していくわけですもんね。

木坂:するする。

和佐:飲食が駄目になったら当然その仕入先の農家とかも厳しくなっていくだろうし。

木坂:そうだね。だから冗談じゃなく、俺3年以内に90%ぐらいは飲食潰れると思うのね。

和佐:半分とかじゃなくてもう90%。

木坂:全然だよ。そもそも飲食て、3年で7割近く潰れるからね。

和佐:そういうことなんですね、なるほど。

木坂:だから、2割増しぐらいにはなるだろうと思ってんの。

和佐:飲食って、そんなに潰れるんですね。

木坂:そう、全然もたないんだよ。3年間、ただ新しいのが出来るから、総数が減らないからみんな気付いてないだけで、実態としては7割ぐらい潰れてんの。

和佐:めちゃくちゃ厳しいですね。

木坂:凄い厳しいんだよ飲食って。もう10年20年やってる店ってのは本当に奇跡の一握りみたいな店で、それだけで俺はすごいと思うんだけど。

だから、昔から言ってんじゃん俺は絶対飲食やりたくないって。

和佐:確かに。

木坂:俺は料理とか大好きだけど、飲食業になろうとは一切思わない。

和佐:いろんな影響を受けますもんね。

木坂:90%ぐらい潰れて…、もうちょっと潰れるかな…?で、残ったところと、新しくできたところ、別に飲食の総数が減るっていうことまでは俺は言ってないけど、今ある飲食の9割は潰れると思う。

和佐:なるほど。総数もだから減りそうですよね。

木坂:7割とか、要は作ろうって人が出ないと思うんだよね。

和佐:そうですよね。

木坂:今このタイミングでね、これからは飲食だとはなかなかチャレンジャーだよね。

和佐:それは、そうですね。

--どうなる東京オリンピック、Zoomで応援?--

木坂:それこそ3・11の大震災の後にこれからは原発だっつってそこに投資しようとしたやつと同じくらいやばいと思うんだよね。

これからは原発だ、の判断が正しいか間違いかじゃなくてビジネスとしてしんどすぎるよねあの空気感の中で…。

和佐:そうですね

木坂:それと同じ感じだと俺は思う。そういうぐらいのインパクトがこの第二波、第三波っていうのは、はっきり分かってくる頃に重なるから…。

和佐:なるほど。

木坂:社会的な不安とかそういうものっていうのは、今よりも増すかもしれないなとは思ってる。ウイルスが強毒化するかどうかは、なって見なきゃわかんない。

過去のスペイン風邪とかはより多くの人が死んだというデータはあるけど、それはあくまでもスペイン風邪の話だし、今回どうなるかは神のみぞ知るだと思う

だけど、社会全体の不安定感っていう意味で言えば、第二波、第三波の頃の方ががあると思う。

和佐:そういうのが見え始めるのって、一年後とかになるんですかね?

木坂:秋過ぎぐらいから、徐々に見え始めると俺は思ってるよ。

和佐:結構、早いですね。

木坂:来年はもうはっきり分かるんじゃない。

和佐:一応、オリンピックやるみたいなことは言ってますけどね。

木坂:オリンピックは見通し暗いと思うけどね。だってまさか、オリンピックを2m開けながら、客入れてやれないでしょ。

和佐:そうですね。

木坂:だから、今の空気感のままだったら見通しは暗いよね。

和佐:そうですね。第二波でさらにもし暗くなるんだったらもうほとんど無理だろうし、そうなるとインバウンド型のね事業もほとんど潰れますよね。

木坂:まあそうだね。インバウンドはきついだろね。

だからドイツとかは、条件付きで今月末ぐらいには、「サッカーのリーグを再開する」っていってんだけど…、まあ当たり前だと思うんだけど、やっぱり無観客なんだよね。

和佐:そうですね。

木坂:無観客でオリンピックはやらないと思うよ。さすがに、Zoomでオリンピック応援しようっていう、もっともっともっとVRが進歩して、5Gと連動して、あたかもそこにいるかのような観戦ができるんであれば、ありえるかもしんないけど、流石に来年には出来ないでしょ。

和佐:そうですね。

木坂:そうなってくると、2024年になるんじゃないかな?っていう気はしないでもない。

和佐:VRオリンピックはさすがに。

木坂:さすがに早いでしょ。、

和佐:まだじゃあ結果オリンピックも無いんだとすれば、日本はかなり負債を抱えましたね。

木坂:その面だけ見ればね、日本は本当にしんどいですよ。

総合的に見れば、俺は今のところ、このコロナ全体で見ればね、「日本の傷は世界と比べると大したことない」と思ってんだけど…、

だけど、そういう面だけを切り取って行けば、某老舗洋食屋さんとかは、今回のコロナで、予約全部キャンセルになってってオリンピックもないでしょ。

ないっていうか、オリンピックも今年期待してたけど、少なくとも今年はなくなったじゃん。

和佐:そうですね。

木坂:なおかつ、「緊急事態宣言がさらに一か月延長される」っていうニュースが出た、その時に廃業を決めたっていう洋食屋があるのね。60年、70年続いてきた老舗なんだけど、どうしてもそういうマインドになっちゃうんだよ。

和佐:なるほど。

木坂:経営者とかっていうのは…。だって、あまりにも先が見通せないんだもん。

和佐:それが辛いですね。

--大恐慌中にくる第二波から、社会的弱者を守れ!--

木坂:だって融資とか補助金が無尽蔵に出るわけじゃないからそしてそれはさっきも言ったけど、融資だったら全部返して行かなきゃいけないんだから。

このコロナがバフェットが5兆円の損を出しながら、もう航空機株全部売ったように、この5年以内に人が普通に今までの生活に戻ってくるって見通しが立たないんだよね。

その影響の方が、もはや「ウィルスの影響より大きいだろう」っていう風に、俺はずっとその社会的な方が大きいってこと言ってると思うけど。

第二波、第三波っていうのも、そういう文脈の中で捕らえないとまた、コロナだコロナだって同じパニックを繰返しかねないと思ってるわけ俺は。

だから、もう今の段階からこれを聞いてる人達だけだったら少ないかもしれないけど、言っておきたいのは、次、もし第二波、第三波がきても、全体の中で初めからコロナっていうもの位置づけながら…、

「全体最適をできるような見方をしましょう、「部分最適の罠に陥らないようにしましょう」ということを今から言っておきたい。

和佐:そうですね。結局、”命が大事”か”経済が大事”かみたいなそういう議論になりがちですもんね。

木坂:そういう幼稚園児みたいな議論はしなくていいんだよ。その間違いはもうやったんで、今回で終わればいいの。

和佐:命を大事に作戦ね。

木坂:ドラクエで誰も使わない、ひたすらもう、いらねえのにキアリーとかかけまくるやつ
あれも毒いないのに。

和佐:そうなりますよね。消極的な戦法ですもんね。

木坂:命を大事には、もうMPとかアイテムのコストが凄いわけじゃん。それと同じことを日本は、ほんとにやってると思うのね。

和佐:別に、日本だけっていうところじゃなくて、世界っていう風に見たらまた話は変わってくるじゃないですか。アメリカとかはね、3500万人が失業してるとかっていう話になってるわけなんで…、その余波も当然あるわけですもんね。

木坂:全然あるでしょ、失業率とんでもないから…。

もちろん、物凄い細かい話し始めたらいろんな話ができるんだけど、ざっくり見た時に、もうそれだけで、「ちょっとしんどいな」っていうぐらいの社会的なダメージは出てる。

和佐:そうなると日本人全員がね、日本だけの問題じゃなくて、結局、国際的な問題としてグローバルな世界の問題として、いろんな形で影響を受けるってことになるので…。

いろんな業界でね、失業これから出てくると思うし、世界的な大恐慌になるって言われてるし、そこですよね。

木坂:その文脈の中で、第二波、第三波きた時に、また同じようにパニックなってたら、どうしようもないと思うよ。

今までは、別に不況じゃない、大恐慌ではない中でパニックになったから、まだ大恐慌になるだけのバッファがあったけど、もう次は大恐慌中にくるから、次のバッファはもう人命しかないと思うよ。

社会的弱者からどんどん死んでいくっていう…。

和佐:もう、とんでもないことになりますね。

木坂:俺は、そっちの方がかなり問題っていうか…。

和佐:結局、第一波で「アメリカで失業者が1%が上ると、1万人ぐらい自殺する」っていう話があったじゃないですか…。

実質20%ぐらい失業率が上がってるってことで、じゃあ20万人死ぬんじゃないかみたいな話があったと思うけど、じゃ第二波がきた時はさらにってことですもんね。

木坂:「うわっ!また来たよ」で心折れちゃうやつ出るでしょ。

和佐:しかも、その失業した3500万人が、さらにダメージ受けるってことですよね?

木坂:更にダメージ受ける。だって失業してんだから。今はだから失業するバッファがあったんだよ。次は失業済みだから。

和佐:野球拳しても脱ぐもんないみたいな…。

木坂:今は、服着てたから、まだ裸見られるだけで済んだけど、裸の状態からは、もうどうしようもないでしょ。

和佐:どうしようもないですね。

木坂:次くるとしたら、そういうことだから。

和佐:ほんとそういう風に、日本の経営者もそういうふうに考えとかないと、かなり厳しいですね。

木坂:いろんな電話相談受ける団体あるでしょ、NPOとか、「こんなことで悩んでおります」とか、「会社のモラハラがすごくて死にたいです」とか、そういう相談を受ける団体っていっぱいあるのね。

そういう団体のうちの一つの団体の話を聞いたんだけど、コロナ関連の自殺の相談件数ね、「コロナのせいで鬱になってて死にたいです」とか、「コロナのせいで会社が倒産して死にたいです」とか、そういう相談が4月は2月の25倍だって。もう、そんだけ増えてる。

これ団体の一個だけだからね。いくつもある団体の内一個だけだから。全部そのぐらい増えてたとしても、総数は相当増えてると思うよ。

和佐:確かにね。第二波、第三波きた時には、もっとですもんね。

木坂:緊急事態宣言の延長で、さらに5月は増えたと思うんだよね。これが第二波、第三波きたら、また心折れる人が増えると思うんだよね。

和佐:最初の頃から、冗談みたいにコロナ離婚とか、このDVとか、コロナ鬱とか、なんかそういう言葉が色々出てたと思うんですけど、いよいよ本当に…。

木坂:そうそう、全然冗談ではない。本当に現実のものになってきてて、大事なのはこれはコロナそのもののせいじゃなくて、人災だからね。

これは、過剰なコストをかけすぎた”しわ寄せ”だから。そのことを我々はしっかり歴史として学んで、第二波、第三波に活かさなきゃいけない。

和佐:もう、エリクサー使い切っちゃったみたいなことですもんね。

木坂:コロナで死ぬとしたら、それはもうコロナのせいじゃん。コロナっていうウイルスがやばかったっていう話なんだけど、経済的な自殺みたいな話っていうのは、大部分が死ぬ必要なかった死だと思う。

無駄なコストのせいだとしたら、こういうことは我々は絶対忘れちゃいけないんだよ。

喉元過ぎて暑さ忘れてはいけない。これから、たくさんの人が死ぬんだから。

和佐:そういうのはね、もっと真面目にちゃんと議論されなきゃいけないし…。

そういえば、ナインティナインの岡村さんが、ラジオでコロナ明けたら風俗嬢でかわいい子が増えるみたいな、そういう発言してすごい炎上して問題になってたんですね。

女性蔑視だみたいな。そういうのを推奨してるみたいなことで…。

木坂:推奨してるはヤバイ(笑)

和佐:(岡村さんが)待ち望んでるわけなんで。

木坂:なるほど、ワクテカしてたわけね。

和佐:ワクテカしてたわけなんで。

木坂:楽しみだな、みたいな。

和佐:別にそれって、本当に冗談でもなんでもないわけじゃないですか。

木坂:でもないね、そこ(風俗)しか残されてないからね。

和佐:そうですよね。

木坂:ただ問題は、濃厚接触が相変わらず禁止されてるとすると、そこすら受け皿にならない可能性あるし、俺は事態はもっとややこしい可能性があると思ってるよ。

和佐:だって日本ってね、そのシングルマザーの人が多いし、女性の貧困って意味ではすごい大問題なわけじゃないですか。

木坂:ものすごい深刻な問題ですよ。

和佐:そこに対してね。働く場所がもうないってなると風俗にしろ、そのキャバクラみたいな店にしろ、飲食のウェイターにしろ、全部なくなっちゃうわけじゃないですか、てなると、もうかなり厳しいですよね。

木坂:産業自体がシュリンクしていくから。

僕は一部界隈では、”有名な沖縄ウォッチャー”ですけど、毎年二ヶ月間、沖縄に住みながら現地の生活をね、観察して皆さんに報告する立場ですけど(笑)別に、立場ではないんだけど、勝手にしてんだけど…。

でも、何年か前から「沖縄は日本の未来だ」っていうことを言ってると思うのね。「大なり小なり沖縄みたいに日本全体がなっていく」という話をしてると思うんだけど…。

マジで、沖縄のそういう状況は本当に深刻だから、それに近くなる。

和佐:そうですね。沖縄だとまだね、実家があったりとか、割と周りのコミュニティが強かったりすると思うんで。

木坂:強くてあれだけ悲惨なんだから。

和佐:子供、預けられたりとかするかもしれないけど。

木坂:強くない都市部でそうなったら、いよいよですよ。

--延命ではなく生き方を改めて、第二波に立ち向かえ--

和佐:東京は厳しいですね。

木坂:相当厳しいと思う。

和佐:そうするとね、結局、地元に戻るとかいうことになるのかもしれないし、でも地元帰ってもね、何も産業無いですもんね。

木坂:そう、結局ない。そういうのが現実的な…、現実的とまでいっちゃうとちょっと言い過ぎかもしれないけど、”ありえなくはない未来”として考えて、準備しても損はないんじゃないかなって気もする。

和佐:そうですね。結構、ドミノ倒しというか、どんどん色んなところに問題は波及していって、あれよあれよという間に崩れていくと思うんですけど…。

つまり、その前提で考えなきゃいけない、いいきっかけになる人もいますよね。これを機に、生き方を変えると言うか、改めて考えてね。次のステップへ行けるわけなんで。

木坂:そうそう。

和佐:元々、コロナだったりとか、社会的不安だったりとか、不景気だったりとかで、影響を受けてしまうような形の生活というか、人生だった場合、どこかの段階で絶対くるわけじゃないすか。

木坂:何かがね。

和佐:それこそ、AIの話だったりだとかそういうのもあるし、ウイルスだってね、コロナ以外のウィルスだって絶対くるだろうし…。

木坂:そうだね。

和佐:どっかで破綻するっていうことだと思うんですよね。それを破綻しないようにするにはね、早ければ早いほどいいわけなんで。

木坂:そうだね。

和佐:だから、もう今回の第一波で逆にそうやってサンクコストを忘れて損切りができて、次へ進める人っていうのは、いいタイミングかもしれないですね。

木坂:だから、俺は損切りだなって思うのよ。ここで損切りして少しでも余力が残ってれば、冷静にいろんなことを考えて準備しよう、変えようって、まだ思えるじゃん。

でも、ゼロになるまで粘って粘った結果、まだダメでしたってなると、もう心も折れてるから絶対。次に向かう気力が出ないと思うんだよ。

和佐:うちは元々、製造業を実家でやってたんで…。凄いよく分かるんですけど、やれることがひたすら借金を増やしていくってだけなんですね。

木坂:そうなんだよね。

和佐:だから、途中からは損切りできなくなっちゃってるんで…。

だから、工場稼働させなきゃいけない、そのためにはお金かかるし、いろんなあの手この手をやるけど…結局は、注文が入らないことには意味がないんで…。

動かすだけでお金かかるんで、また借りて借金は増えるで…どっかで、もういよいよ身動き取れなくなった時に、一家心中みたいなね。

木坂:そうそう。

和佐:たまたま、僕がネットでお金稼ぐことできたからよかったけど、もう何やっても、たぶん上手くいかない状態だったと思うんですよ。

木坂:ほんと、お前みたいのがいなかったらなあ…。どうだったんだろうね。

和佐:離散か、心中かじゃないですかね。

木坂:離散か、心中かだよね(笑)ほんとそれしかないよね。

和佐:それ以外に選択肢は、ちょっとわかんないですね。

木坂:法的には、破産すりゃいいんだけどね、「破産すればいい」なんていうのは、破産したことないやつが軽く言ってるだけでさ。

俺は、いろんなタイプの破産を見てきたけど、めっちゃくちゃ辛そうなんだよ。もう、死んだ方が楽なんじゃないかっていうぐらいの感じなのね。

それはやっぱりみんな真面目だし、善人だからそうなるんだよね、悪人だったらさもう関係ないと思う。

心がどっかサイコパスだったら、ストレスなく破産に向かってひた走れると思うんだけど、多くの人はそうじゃないから…。

和佐:そうですね。

木坂:めっちゃくちゃ苦しそうで、もう明日にはいないんじゃないのかな…と思うぐらいのストレスを抱えながら、いろいろと破産手続きしていくんだよ。

和佐:特に僕みたいなね、家族がいた場合、子供がいた場合はね、かなりしんどいでしょうね。

木坂:そうなるんだよね…。

和佐:冷静に考えたら離婚して、お父さんだけ破産してもらって(笑)みたいなことに。

木坂:お父さんの損切りだよね(笑)

和佐:だから、お父さんは相当厳しいですよね。

木坂:全部を抱え込んでいくっていうね、スタイルだよね。

和佐:それはもう、かなり大変だと思いますね。

木坂:いやキリストだな、それは(笑)…イエス・キリストだよな。

でも、最後ってそういう風になるんだよね。そうなる前に損切れるかどうかなんだよね。

和佐:難しいですよね、本当に。

木坂:難しいと思う、だから何とかなりそうな気はするからね。これだけその、融資が緩かったりとか、助成金があるとか言われたりとかしていけば、雇用の例えば保証がこういうの考えてますとか出てくればさ、こういうの全部使って頑張っていけばなんとか…みたいになるからね。

和佐:そうですね、安倍さんだって「雇用を守る」って言ってるわけですからね。でもそんなのは、ただ単に融資したところで守れるもんでもないし。

木坂:「守る」って言っとかないと支持率下がっちゃうから、言うしかないじゃん。「私は雇用には興味ありません」とか言えないじゃん(笑)

和佐:そんなやつが首相やんなよって話ですもんね。結局、学生にも関係があるし、就職先がないってことになるし…。

木坂:そもそも、学生を続けられなそうだよね。結局、バイトがないからお金払えない。全員が全員、奨学金もらえるわけじゃないから…。親はほら、仕事ヤバいでしょ。

和佐:確かに。

木坂:自分はバイトないでしょ。だから学費払えない、払いたくないの大合唱で…。だから、大学によっては学生一人当たり10万円あげるとか、そんなこと言い始めてるんだよ。それはお茶を濁してるとしか言いようがない。

和佐:なるほど。また氷河期というか、就職氷河期みたいな時代がくるというかね。

木坂:だから、もう就職というもの自体を考え直す時代がくるよね。

和佐:そうですよね。本当そこですよね。今サラリーマンやってる人もね、本当に生き方を改めて考え直した方がいいというか、考えざるを得ないですよね。

木坂:…と思う。蓋をして見ないふりして、生きていけるかどうかが、この第二波、第三波を前提とした時に、正直「んーっ」て感じだよね。

和佐:そうですね、やっぱりね、第二波で秋、冬きて、それこそ来年には、もう路頭に迷うみたいなことになりかねないんで。

木坂:なりかねないね。

--バフェットが史上空前の5兆円の損切りをした意味--

和佐:田舎の方とかはまだ、なんとなくぼんやり受け止めてると思うんですよね。

木坂:そうだね。

和佐:別に、そこまで感染も広がってるわけじゃないし。

木坂:実感がないんだよね。

和佐:自粛って言ってもそこまで自粛してないんでだから、なんとなくちょっと我慢してればいいかなみたいな感じだと思うんですけどね。

でも、そうじゃないんですよね。

木坂:そうなんだよね、世界的なものだから。

和佐:うちの母親とかもよく言ってましたよ。バブル経済って言うのがあったじゃないですか。好景気の時は東京ではすごいバブルだったらしいけど、田舎だと全く関係なくて不景気は田舎めちゃくちゃ影響あったっていう、それですよね。

木坂:それなんですよ。

和佐:バブルなんか関係ないけど不景気はとにかく田舎にくるっていう。

木坂:そうなんですよ。田舎にもくるんですよ。

和佐:どっから何がくるか分かんないんで。これはほんと、よくよく考えた方がいいし、その辺の情報に関してもね、サロン内だったりとか、いろんなところでやっぱ発信しなきゃいけないなって思うんで。

木坂:だから、このコロナそのものの我々に必要な状況がだいぶ解明されてきていて、「こういうぐらいのものですね」っていうコロナのリスクが社会が相対化出来るようになるのは、もうそろそろだと思うのよ。

そうなったら、いよいよ、我々がサロンの下部組織でやってる”アフターコロナ対策室”が本格稼働する時だよね。

和佐:そうですね。

木坂:そっちの方がはるかに重要だから。

和佐:そうですね。アフターコロナを見据えていろんなことを考えていかなきゃいけないから。

木坂:そうそう。

和佐:それは、なんかもう「これからは個人の時代ですよ」とか。「これからはインターネットを使うべきですよ」みたいなそういう話ではないじゃないですか。

木坂:その話はもう終わりだよね。終わってというか済ましといてくれっていう…、

和佐:さらに次に行かなきゃいけないから。たぶん、そういう意味でも、ネット上でどこを探しても周回遅れの情報しか出てこないと思うんですよね。

木坂:そうだろうね。

和佐:いまだにね、「こういう時期だからこそネットで稼ぎましょう」みたいなそういうのがやっぱ多いというか。やっぱ、そこまでしか行けないんで

木坂:別に言ってることが間違いだとは思わないけど。「経済全体がシュリンクしてる時にどうやって稼ぐの?」っていうところじゃん。

和佐:そうなんですよね。特に失業者増えてどうしようもない人って多分ネットに希望を見出すはずなんで、そうなると参入してくる人も増えるわけじゃないすか?

木坂:そうですよ。

和佐:で、どうすんのって話ですよね。

木坂:だから、ネットってぼんやりしたもので考えるから、みんなイメージわかないのかもしれないけど、例えば飲食店の売上がもう8割減とか9割減とかなってるわけじゃん。

和佐:なってますね。

木坂:そういう人たちが「どうしたらいいですか?」って聞いてきて、「もう今は、テイクアウトとデリバリーの時代だからUber Eatsやりましょう」と言うとするじゃん。間違いじゃないと思うよ。

和佐:そうですね。

木坂:でも、「Uber Eatsなんて、どんだけ売上戻ると思ってんの?」って話で、せいぜいインパクトなんて10%ぐらいだから…10%ありゃいいほうじゃない。

和佐:そうですね。

木坂:そして、みんなそう思ってUber Eatsやりはじめんだから。競合過多になるんだから。

和佐:だって今もうね、テイクアウトであれば、有名な所でテイクアウト出来ますからね。

木坂:そうなんだよ。そういうすごい基本的な部分が分かってないような奴が、それっぽく言ってるんだと思うんだよね。

そんなんで解決するんだったら、話は難しくないんですよ。

和佐:だから、同じロジックの中でやり方を変えるだけでいいんだったら、簡単ですよねって話ですよね。

木坂:いくらでもアイデアでますよって話。

和佐:次のアフターコロナ、次の時代っていうのは、もうロジックそのものが変わっちゃうから。そこをちゃんと分かってないと厳しいよねってことですよね

木坂:”バフェットが史上空前の損切りをした意味”を考えなきゃいけない。”世界は変わる”って思わなきゃあんなことできないよ。

和佐:確かに。

木坂:5兆円損出してんだから。

和佐:5兆円か…、すごいですね。

木坂:5兆円の損切りだよ。

和佐:確かに。

木坂:それぐらい、もう世界が先行き不透明になっちゃったから、一旦手仕舞いしますってことでしょ。それぐらいのものなんだって思わなきゃいけない。

そんな「Uber Eatsに変えたら全て解決ですよ」みたいな、「お弁当やりましょう、お弁当」みたいな…、やんないよりはいいと思うけど、解決にはならないから。

和佐:そうですね。

木坂:それは、延命だから。

和佐:だから、これからの時代に向けてロジックが変わったり、パラダイムが変わったり、そういう風になっていくと思うんで、「それに向けてねいろいろ準備していきましょう!」ということですね。

わかりました。そのへんの話はまた、おいおい、いろんな形でしていきましょう。

はい。ってことで、今回は第二波第三波来るという前提で皆さんもいきましょうということですね。ということで今回はこれで終わりにしましょうか。

木坂:はい、ありがとうございました。

和佐:ありがとうございます。


編集者:畠山剛一
引用:【コロナ解体新書】 第二波・第三波を前提とすると見えてくる恐ろしい未来



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