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【コロナ解体新書24】 PCR検査を増やすと一瞬で医療崩壊?日本が絶対にPCR検査を 増やしてはいけない理由

※こちらはYoutubeチャンネル「和佐大輔/疾走する車椅子社長」の【コロナ解体新書】PCR検査を増やすと一瞬で医療崩壊?日本が絶対にPCR検査を増やしてはいけない理由 を書き起こして編集したものです。

和佐:どうも、和佐です。

今回もコロナ解体新書として、木坂さんとコロナについて話していきたいと思います。よろしくお願いします。

木坂:はい、お願いします。

--PCR検査の感度ってどのくらいか知ってますか?--

和佐:もう、このコロナ解体新書が始まって、だいぶ経つと思うんですけど…。

緊急事態宣言延長されて、このあいだ安倍さんが生放送で色んなQ&Aに答えていくとか、結構、みんな質問がたまってるというか、疑問がたまってると思うんで、色々答えてたんですけど。

木坂:それって、一般人の質問に答えてるの?

和佐:そうです。ネットで募集した一般人の質問に答える…、その一般人の質問は誰かが選んでるんで、事前にどこまで打ち合わせがあったか、はわからないんですけど。

その質問に答えるっていう生放送をニコニコ(動画)でやってたんですよね。だから、結構それも賛否両論あって、「コメント消してるんじゃないか」とか、スパムコメントみたいな感じで、結構そういう証拠みたいなのもネット上に上がってて…。

「良いコメントはサクラなんじゃないか」とか、炎上じゃないけど、問題にはなってましたね。

木坂:何やっても問題になるな、あれくらいの人になってくると。

和佐:そうそう、媒体がまたニコニコ(動画)っていうのもあったんで。

木坂:まぁ、確かにね。

和佐:絶対、荒れるじゃないですか。

木坂:炎上を楽しんでる層がいるからな。

和佐:そうですよね。何でそこ(ニコニコ動画)でやったんだってことなんですけど。

僕は、ニコニコじゃなくてyahooから見たんで、コメントとか画面上に流れてはなかったんで、特に見てなかったんですけど…。

そこで質問が出てて、「とにかく検査してくれよ」っていう意見が意外と多くて、テレビでも(検索してくれよっていう人が多い報道が)されていて、結局は今って検査を絞ってるわけじゃないですか?

木坂:そうだね。

和佐:疑いがあるっていう風に自分で思ってたとしても、急に街の病院に行って「診てくれよ」っていってもみてくれないし、「とりあえず自宅で療養して下さい」って話になると思うんですよね。

その状態がたぶんストレスがあるのか、あるいは、とにかく自分が抗体を持ってるか、持ってないのか調べたいのか、理由は定かじゃないんですけど、検査をいっぱいすれば、もっとみんな安心できるんじゃないかっていうような話が出てたんで、ちょっとその辺について話を聞きたいなと思うんですけど…。

PCR検査って呼ばれるやつですよね、あれって木坂さんは最初から数絞った方がいいって話を一番最初のコロナ解体新書の時からしてると思うんですけど、この理由がイマイチまだみんなわかってないだろうなと思うんですけど。

木坂:PCR検査については、俺はコロナ解体新書とる前から、ずっと絞った方がいいって言ってると思うんだけど、というのは何でかっていうと、そもそもこの検査が”絞る前提”で作られてるからなんだよね。

要は、”ランダムにむやみやたらにやる”っていう前提に作られてなくて、医者がこの人はこの検査で判明する病気の”可能性が高いなという風に判断した人のみに使う”っていう前提で開発されてんのよ。

だから、インフルエンザとかも一緒で鼻にズバって綿棒を入れて、痛てってなるやつあんじゃんか…、あれもランダムにインフルエンザをやるように作られてないのね。

この時期の、この流行具合の、この症状だったら、インフルエンザでしょうという限りなく”可能性が高い人の確認”のためにやんのね。

和佐:あ~なるほど。

木坂:だから、検査っていうのは、ゼロから何かを発見する目的で作られてんじゃなくて、十中八九その病気なんだけど、確証が持てないから確認してみましょうっていうために作られてんだよ。

別に、「誰かれ構わずやってもいいじゃないですか?」って、思う人もいるかもしんないんだけど、それは何でそれがやっちゃいけないかっていうと、検査っていうのはだいたい、”感度”と”特異度”っていうものが決まってて、要は”偽陽性が出る”か”偽陰性が出る”かっていう、その確率が決まってんのね。

このコロナのPCR検査っていうのは、感度が大変低いんですよ。偽陽性がすごい出んの。要は、ランダムにやってくと偽陽性がめちゃくちゃ出ちゃうのよ。

だから、それが大変意味がないんだよね。

和佐:確かに。

木坂:そもそも検査としての体を成さなくなっちゃうってこと。

和佐:なんかイメージとしては、妊娠検査みたいなもんで陰性か陰性か…、あんな感じで出るもんなのかなって思ってたんで。

木坂:あれだってさぁ、”妊娠かも”って思った人がやるわけじゃん。

例えば、「あれ?おかしいな」、「一週間以上、生理遅れてんな」とか…。で、心当たりもあるなみたいな。そういう人が初めて(妊娠検査を)やるわけでしょ。

普段から常備しててさぁ、なんか気分が変わったからやってみようかなみたいな、そんなやついないわけじゃん(笑)

和佐:じゃあ、あれもランダムで検査したら出ないというか、偽陰性や偽陽性が出るってことですか?

木坂:妊娠検査薬の感度と特異度をちょっと調べたことがないので、わかんないんですけど、もし感度が低いんであれば、偽陽性は相当出ると思いますよ。

和佐:あ~なるほど、そういうことなんですね。


※以下「感度」と「特異度」の取り扱いについて誤りがあります。訂正に関しては記事末に記載しています。ご確認ください

木坂:感度とその特異度は絶対100にはならないから、ということは、例えば確率90%だったら(感染者数)10人だったら1人間違うわけじゃん。1000人だったら100人(間違うこと)になっちゃうんだよね。

和佐:じゃあ1億2000万やったら”1200万人間違う”ってことですよね。

木坂:1200万人の偽陽性の人どうしたらいいん?そいつら絶対病院行くでしょ?

和佐:絶対行きますね。

木坂:もう確実に”医療崩壊”ですよ。

和佐:あ~なるほど、そういうことなんですね。

木坂:今、90%で計算したけど、コロナのPCR検査の感度って、「高くて7割」って言われてんの。

和佐:あ~なるほど。

木坂:3割っていう研究結果もあるくらい。ランダムに大規模にやったら、もうおしまいなんですよ…。日本の医療が崩壊します。

和佐:確かに、何千万人になりますもんね。

木坂:そうなんです。

和佐:なるほどね…。じゃあ、希望者だけでもやっぱきついってことですよね。

木坂:だから、症状が出てないといけない。この人は”これ、もうコロナでしょ”っていうぐらいの症状になってくんないと、あんまり信頼が置けないのね。

和佐:なるほど。

--感染者数ではなく人口あたり死亡者数に着目せよ--

木坂:だから俺は、解体新書でCTを取れって言ってるでしょ。検査はもう、あんまり当てになんないっていうか、そんなにやっても意味ないのよ。

今回のコロナみたいに、ある時、急に悪くなるみたいな場合って、この人確率どうかな~とかいうのを、だらだら検査するの待ってて、しかも「検査に1日、2日はかかります」みたいな話になってくると、その間に集中治療室送りになる可能性あるわけでしょ。

でも、何度も言ってるように、このコロナの症状の特徴としては、本人の自覚症状がないうちから、CT撮ると肺に磨りガラス影が出てくんのね。

だから、もうこれ(影)が見えたら何らかの治療をするっていう方針で、当座しのぐべきなんじゃないかと、俺はずっと思ってるって言ってたでしょ。

和佐:そうですね。

木坂:だから、この”検査至上主義”っていうのを、どっからやってきた発想なのか分かんないんだけど、常識的に考えてそんなものは何の役にも立たないし、さっきから言ってるようにむしろマイナスになるよね。

和佐:なるほどね。結局、潜在的な感染者、無症状の人が多すぎるというのが、不安の一つかもしれないですよね。

木坂:でも、症状が出てないんだからいいじゃん、そのまま治るんだから。

和佐:たぶん、あれなんじゃないですか、結局はとにかく封じ込めろ封じ込めろと…。

木坂:そういう人たちね。ウイルスの根絶を目指す人たちが検査したがってるっていうことね。

和佐:まぁ、そうなんじゃないですかね。結局、安倍さんが目指してるところというか、それこそ都内で感染者10名以下みたいなのは言ってましたよね。

木坂:言ってるでしょ。あれ、たぶん(専門者会議の)西浦さんが言ってる(管理目標)そのままだと思うんだよね。

なんか感染者っていう数が、もうだから何ていうの…、不毛っていうか。

和佐:そこですよね。

木坂:なんで、こんな当たり前の話がいまだにわかんないのかなと思うんだよな(笑)

和佐:結局だから、目に見えない感染者が増えて、誰が持ってるかわからないって状態で生きていくのがしんどいと言うか。

木坂:いやでも、その人たちは目に見える感染者が10人以下になったとこで、その1万倍の目に見えない感染者がいたとしたら、それはいいわけ?

和佐:まぁ、(感染者数が)減ったってことかなって思うんじゃないですか?だって症状が出る確率がある程度あるわけじゃないですか?

木坂:あるけど、そんなの…。

例えば、インフルエンザのワクチンみたいなもんで、2度目にかかった、3度目にかかったみたいな人は(症状が)軽くなってくわけじゃん。ヘルペスだってそうだし、最初に出た時はすごいひどくなるけど、2回目以降は大したことないみたいな。

病気って普通はそういうもんだから…。そう考えた時に、俺は「単純にその(感染者数の)パーセントは減ってくんですか?」みたいな気がするんだけど…。みんなしないのかね?

和佐:どうなんでしょうね~。やっぱ、みんな気にしますよね。

木坂:だって感染者数って、めちゃくちゃ極端な話するけど、検査ゼロにしたら感染者数ゼロだからね。「それでいいの?」って思うけど。

和佐:逆に他の国で、「韓国はいっぱいしましたよね」とか、「ドイツはしてますよね」とか、たぶんそういう話もあると思うんですよね。

木坂:なんで、”日本よりも失敗してる国”の真似をしたがるのかが分かんない(笑)

和佐:確かに。日本がやっぱダメだって思ってるんじゃないですか?

木坂:ドイツなんてさぁ、実は俺は、最初からドイツって結構うまくやってると思ってんだけど、それでも日本の何十倍も死んでるわけでしょ。実際に、検査も何十倍もやってますよ。

和佐:感染者数、多いですもんね。

木坂:そうそう、多いんですよ。だから別にドイツがそのやり方を取ってること自体、俺は批判してるわけじゃないんだけど、それは各国の判断だから、やりたいんだったら好きにしたらいいと思うのね。

だけど、感染者数ではなくて死亡者数っていうのは、ごまかせないって言うか…。

和佐:そうですね。

木坂:要するに、”検査を絞ったのか絞ってないのか”とか、そういうことで(死亡者数は)変動しないじゃん。死んだやつは死んでんだから。

だから、人口当たりどのぐらい死んでるかっていう数、たぶんサロン内のコメントへの返信で書いたと思うんだけど、世界が最終的に信頼するのは、人口当たりの死亡者数と超過死亡数だけだから。

和佐:それ、数字として出てますよね。

木坂:もう、ある程度出てきてんの。これが出てきはじめて、ようやくまともな議論ができるようになるんだよ。

それまでは、しょうがなく感染者数とか感染率とか、あと致命率とかそういう話をしてたけど、こんなのはどうとでもいじれるから、あんまりあてになんないのね。

和佐:なるほど。

木坂:そう考えた時に、じゃあ「人口あたりで何人死んでますか?」っていう、日本がどれだけ少ないか、国際比較を見たらいいよ。

和佐:それっていうのは、でも(新型コロナウイルスが)蔓延していれば、それだけたぶん数字(死亡者数)は上がるじゃないすか?100人あたりとか100万人あたりとかに何人死んでるかっていう数字になるのかな?

木坂:そう。だから、普通は蔓延してたら同様に死者も増えるはずじゃん。

和佐:そうですね、増えそうですね。

木坂:だから、日本の死者が少ない理由は二つの可能性があって、蔓延してないっていう説としてるけど日本人死なない説。俺は立場としては、この後者を取ってんだけど…。

だって、ヨーロッパより(日本の方がたくさんの)中国人が来ててね、蔓延してないわけがない。

和佐:そうですね。

木坂:蔓延してるけど死なないんだよ、日本人は…、なぜかね。それは世界中のこれもどっかの解体新書で話したけど、在米邦人の死んでる数を数えれば、これもまた明らかで…、明らかに死なないんだよ。

例えば、ニューヨークにいる日本人とかロンドンにいる日本人とか、そういうの見てくとやっぱ、なかなか死なないんだよね。

和佐:なるほど。

木坂:だから、日本政府はこれを早く究明してくれって言ってんだけど、いずれにしても、検査をすれば人が助かるっていうのは、これはもうまったくの誤解ね。

和佐:なるほど。

--PCR検査意味なし、抗体検査の方がまだマシ--

木坂:これなんの関係もない、はっきり言って

俺は実はサロンの一番最初かまではわかんないけど、かなり初期に、”検査なんかそもそも意味ないんだ”みたいな投稿してると思うんだよね。

特に、その元気なやつが検査をする意味は一滴もないし、症状が出ててもハイリスク群に入る人以外は検査なんかする必要ないて言ってると思うんだけど、検査ってそういうもんだから。

俺が今、意味があると思っている検査は抗体検査だけで、抗体検査については症状があるとかないとか関係なくて、国民の中からランダムに十分なサンプルを取って(検査する)ランダムな抗体検査ね。

これは別に病気がどうこうじゃなくて、調査としてやるべきって言ってるだけ。

和佐:それの信頼性というか、測り方とかやり方によって変わるって話もあるじゃないですか。

木坂:(信頼性が変わることは)ある。だから抗体検査自体の信頼性は当然高めなきゃいけなくて、例えばイギリスが一番最初に発注してたやつは、品質に難ありだったんだよね。

そういうことは起こり得るから。もちろん精度の高い抗体検査を使わなきゃいけないんだけど、要はどのぐらいの精度かってのが分かってれば、最後に統計処理する時に補正かけれるから。

和佐:あ~なるほど。

木坂:それでやって行くべき。

和佐:もうすでに、日本でも何箇所かやってるじゃないですか?

例えば、神戸でやられたものだったら、全然違う理由で市民病院に来た人の血液サンプルをを1000人分検査して、3.3%陽性が出たっていうのがあったと思うんですけど。それはどうなんですか?

もしその数字を信じるのであれば、”めちゃくちゃ感染してる”ってことになるじゃないですか?

木坂:まぁ、3%だからね。

和佐:神戸だと150万人神戸市だけでいるんで、そうするとだいたい4万人ぐらいが、もうすでに感染してた。しかも、そのサンプルを取ったのが4月の上旬の話なんで…。

そっから1ヶ月経ってるわけじゃないですか。だから4万人がね、無症状で1ヶ月過ごしたら、当然もうめちゃくちゃ感染してるわけですよね。

木坂:まぁ、うつして回ってる可能性あるからね。

和佐:てなると、もう10倍ぐらい増えてたって、おかしくないわけじゃないですか?

木坂:可能性はありますね。ただその抗体検査の難しいところは、抗体って1回出来ても消えちゃうことあるから。

”ヨーロッパですら、昨年のうちからウイルスが入ってきてたはずだ”っていう研究は結構出てんのね。

てことは、”日本が去年の夏とかぐらいから(ウイルスが)入ってきててもおかしくない”と俺は思うわけ。

和佐:中国で見つかる前からってことですね?

木坂:中国が武漢でちょっと騒ぎになっちゃったから、こんだけ大騒ぎしてるっていうだけで、元々は、しれ~っと蔓延してた可能性あると思うのね。

そうすると、もう10ヶ月ぐらい経ってるわけじゃん。

和佐:そうですね。

木坂:もし、今年の夏とか、夏前とかに日本に入ってきたとすると、これまでのコロナ…、コロナって4種類+2種類、計6種類あるわけだけど、この6種類の抗体に関する研究だと、だいたい抗体ができても7ヶ月ぐらいしか持たないのね。

だから、もし去年の夏ぐらいに感染した人がいるとすると、もう検査しても抗体は出ないと思うよ。

だから、そう考えていくと「抗体検査自体も最終的に意味あるんですか?」みたいな話になってくるんだけど…。

意味がないなら、ないで、俺はやんなくていいと思うんだけど、今のところ、やっといたら(第2波・3波が来た時に)何かの指標になりそうだなって思ってるっていうぐらい。

和佐:なるほど。

木坂:少なくとも、無闇に「PCR検査やれ」みたいな話よりは、(抗体検査の方が)はるかにやる意味が、あとお金かける意味があって、楽天がPCR検査売るとか言ってたような気がするんだけど、マジでやめた方がいいと思う。

和佐:殺到するから?

木坂:絶対に検体をちゃんと取れないから。

和佐:あ~なるほど、自分では…。

木坂:基本的には、インフルエンザとかと同じような取り方しますから。

和佐:あ~そうなんですね。

木坂:あそこ(鼻の奥深く)まで綿棒ゴリって入れて、ゴリゴリゴリって(鼻の)中こすって取んなきゃいけないんですよ。

俺は一昨年入院した時に、喉の検査されまくったのね。今回のコロナは、喉の拭い液でもいいんですよ。だから、あ~って、喉開いて綿棒ゴリゴリゴリってやっていいんだけど、このゴリゴリの量が半端じゃないのね。

俺はもう何度吐きそうになったか、っていうぐらい擦られてるから。

和佐:なるほど。

木坂:で、わぁ~って終わったかなと思ったら、そこでずっと医者が待ってんの。

「落ち着きましたか?もう一回開けて下さい」、「反対側の扁桃腺もやりますから」とか言ってもうめちゃくちゃ擦るのね。「これぐらい擦っても、まだ出ない可能性あるんですよ」とか言って…。

俺その検査、入院してる間に3回も4回もやられてんだから…「もう1回やります」、「もう1回やります」、「あれ出なかったんでもう1回やりますね」とか言って…。

検査って偽陰性の可能性あるから、出なかったからいないじゃないんだよ。「取り方が悪かったかも」から始まるわけ。

和佐:なるほど。

--なぜ日本では韓国のような簡易検査できないのか?--

木坂:こういう検査の当たり前のところを知らなすぎる人々が騒ぎすぎだよ。

おそらくね、ぺろっと髪の毛取ってきて、それを分析したら何かわかります…みたいな話じゃないから。

和佐:ぎょう虫検査みたいなもんかと思って。

木坂:いや全然違うんだよ、あんなの虫は目視できるからね(笑)

和佐:みんな、そんなぐらいに考えてるんじゃないですか。

木坂:しかも、PCRは遺伝子を増幅させるわけだから、まず検体取る時に”医者の腕”と”患者の我慢”が必要でしょ、それを専門の研究所に送るでしょ、そこで核酸を増幅させんのね。

遺伝子を増幅させるんだけど、その技術もすごい必要で、実は自動的に増えるわけじゃないんだよ。

なんか(検体を)ポトンって液体に落としたらブワ~って増えますみたいな…そんな話じゃないわけよPCR検査というのは。

この話は、PCR検査を大学の研究室で練習させられたやつは分かると思う。

俺はもちろんしてないから、やった人の話を聞いただけだけど、「そんなに職人芸なの?」って言うぐらい陰性と陽性がコロコロ(と変化)する。

和佐:あ~なるほど。

木坂:だから同じ検体使うじゃん。でゼミの人間が10人いるとするじゃん。6人が陽性で4人が陰性とかなるわけ。

また同じ検体使ってもう1回やるんだって、そうすると逆の結果だったりするんだって。

だから、ちょっとした差で結果が変わっちゃう様なもんなのね。

和佐:漫画で”フラジャイル”って漫画があって、臨床医師かな?臨床なんとかっていう、だから結局その人がOK出さないと薬も出せないし、手術もできないみたいな、そういう部署が病院にあるらしくて、そこの人もすごい慎重にやってましたねその漫画の中でも

木坂:そうなのよ。だからすごく難しい。これも懐かしい話を今思い出したけどさぁ、STAP細胞ってあったでしょ?

和佐:あ~ありましたね。

木坂:小保方さんのSTAP細胞っていうのもあれ技術論なんですよ。工学的な物っていうのは、もう手先がめっちゃくちゃ器用だとか職人の経験と感みたいなのが必要なのね。

だから、あれを世界中の研究室で再現実験して、結局どこも再現できませんでしたっていう結論になって、あいつは嘘つきだってなったわけじゃん。

だけど、「STAP細胞はあります!」みたいなこと言って、さらに炎上案件になったわけでしょ…、これ、ある可能性あるんだよ。あの人にしか作れない可能性があるわけ。

それは、あったところでどのみち意味はないんだけど、実は他のやつが再現できないからといって、それがないことにはならないんだよね。

必要なのはもし仮にSTAP細胞があるとしたら、大事なのは誰でも作れる方法を見つけることだよね。

そっち(再現性を高めること)に研究の目的がシフトするっていうだけの話で、何が言いたいかっていうと、こういう検査系っていうのは、迅速検査みたいなインスタントのやつ以外は、結構難しいんだっていうことです。

雑にやると検査結果がぐっちゃぐちゃになるから結構大変なんだっていうことです。

和佐:それって、韓国とかの映像がよく出るじゃないですか?

なんかこう並んで検査してる、その街かどっかでやってる様な映像があると思うんですけど、あれはじゃああんまり意味ないというか、インスタントにやってる様な感じの映像だったんですけど…。

木坂:まず、日本が使ってる検査キットと違うものを使ってる可能性が高くて、ていうのは韓国って医療ベンチャーが結構あるのね。

そういう奴らが、ごっそりこう何て言うのPCR検査やってる可能性があって、日本の検査土壌は脆弱だっていうのは昔から指摘されてんの。

それは前の音声でも話したと思うけど、厚労省のお抱えなのかどうなのかとか、そういう行政政策上の問題とかとの絡みがあったりはするんだけど…。

いずれにしても、既得権が強すぎて日本だと、そういうところのベンチャーが育ってないんだよね。それは一つ考え直さなきゃいけないところだと思う。

今回の「PCR検査やるかやらないか」っていうことじゃなくて、もっとそこ(医療)を自由化して、民間でも検査がきちんとたくさんできるような土壌を養っておくかどうかっていうのは、一つ議論していいテーマだとは思う。

韓国はそれが充実してたってことです。

和佐:そうすると、より簡単な手順でできるような検査が出てくるかもしれないってことですよね。

木坂:可能性が非常に高い。

和佐:わかりました、まぁ、多分みんな気になってるのはね、何で検査しないんだっていうことだと思うんで、
木坂:それはだから答えは意味がないからです。

ちなみに、意味がないんだってことを僕は一貫して言い続けてるし、感度と特異度の計算っていうのは、高一で習う条件付き確率の初歩的な問題、初歩中の初歩ですよ。

だから、高校に入学した人なら、ほぼ全員知ってなきゃいけない様な当たり前の話だと思ってたけど、そうでもなさそうなんで…。

和佐:そうですね。僕もちょっとわかんないですね。

木坂:君は事実上、中卒ですから(笑)

学問レベルとしたら中学もまともに行ってないから…。義務教育を半分終えてないと僕は思ってますから(笑)

和佐:まぁ、実際行ってないですからね、半分以上(笑)

木坂:だから、条件付き確率は知らなくていいんですけど…。

和佐:もう初めて聞きましたもん(笑)

木坂:普通に行ってる人は聞いてるはずなんですよ。サロンでは紹介したけど、インペリアルカレッジがその研究論文を最近出しましたんで、以下のリンクから読むことができます。

Report 16 - Role of testing in COVID-19 control

PCR検査を無闇にやっても意味がなくて、感染確率が高そうな人に限って初めてやって、意味のあるものになるんですよっていう、すごく当たり前の結論を堂々と論文にしてインペリアルカレッジが出したんで、そういうことなのかなと思った。

高一の話では実はないのかなって。なんか俺の信じてることが疑われたけど…。

和佐:それは、ちょっと違う余地はあるかもしれないですね。

木坂:範囲としては、せいぜい高1高2だと思うんだけどな~。

和佐:でも、みんな授業をまともに受けたとは限らないんで。

木坂:イギリスが誇るインペリアルカレッジから、今頃その結果が出てきたから、ちょっと俺はびっくりしたんだけどね。

和佐:最近あげてたやつですね。確かにいっぱい数式書かれてましたね。

木坂さんの初期の頃に書いたコロナの記事に関しては、ラインで読める様になってるんで。

木坂:いかに最初から、これ(PCR検査が不要であるということ)を言ってるかっていうのは、すぐ確認してもらえると思うんで。

和佐:そうですね、ぜひ、興味ある人は読んでみて下さい。てことで、今回はこれで終わりにしたいと思います。

木坂:はい、ありがとうございました。

和佐:ありがとうございます。


感度と特異度の言葉の取り扱いに関する訂正

PCR検査における「感度」で偽陽性の議論はできません。可能なのは偽陰性の議論です。

つまり、感度が仮に90%だった時に偽陽性が1200万人出る、という話は誤りになります。偽陽性の議論は「特異度」の方で行います。

「条件付き確率」を1から話すと混乱しそうだったので、分かりやすさを考慮して「集団全体の推定罹患率」を急遽省いて話を進めてしまったために、かえってこのような混乱が(僕の中に)生じました。

推定罹患率なくして「率」ではなく「絶対値」の話はそもそもできませんので、具体的な人数を出したのは単純に誤りです。動画内における人数の話は記憶から消去してください。

ただし、新型コロナウイルスにおけるPCR検査を闇雲にやった結果としては、偽陽性の方が偽陰性よりも遥かに多く出るだろう、という個人的にお伝えしたい部分の変更はありません。

今、出ている数字(感度70%、特異度90%、日本国民全体における推定罹患率を抗体検査の結果を踏まえ3%とする)を用いて実際に計算してみましたが、この条件で仮に全国民にPCR検査を実施したとすると偽陽性は約1200万人(偽陽性率約82%)、偽陰性は約100万人(偽陰性率約1%)です。計算間違ってたらごめん。

今回「お伝えしたいこと」という結論ありきで話を進めてしまい、また突然条件付き確率の必要な条件部分を一部省くという乱暴な展開をしてしまった結果として、特異度と感度を混同し、論理的に導くことのできない人数を例として使うという誤りを犯し、混乱を招いてしまいましたこと、訂正して謝罪いたします。

大変失礼いたしました。

木坂健宣


編集者:畠山剛一
引用:【コロナ解体新書】PCR検査を増やすと一瞬で医療崩壊?日本が絶対にPCR検査を増やしてはいけない理由


「読むコロナ解体新書」は以下のマガジンでvol30まで配信予定です。気になる記事があれば、ぜひ読んでみてください。

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