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Edgeの--disk-cache-dir が効かない?

Edgeブラウザの起動オプション --disk-cache-dir でキャッシュに使うフォルダを指定できるだけど、これがですね。
Edgeのスタートアップブースト機能が有効になっていると効かないよ
という話。
SSD に書き込みが頻発するのを嫌って、ブラウザのディスクキャッシュの場所をRAMDISKに変えてる人だけにしか役に立ちません。

本来はディスクキャッシュってどこにある?

ユーザープロファイルの中。
%username%\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default\Cache
( %username% は、C:\Users\ユーザー名 )

ディクスキャッシュの場所を変えるには

起動オプション以外の設定では変えられないみたい。
mklink でシンボリックリンクを作る方法もあるけど、それはそれで別のトラブルが起きそうなのでやらない。Edgeのバージョンアップ等で削除されて通常のフォルダーに戻ってしまうことがあるとか。
Chromeと同じように、起動オプションでキャッシュの場所を指定できるので、こちらの方が楽。Edgeを起動するショートカットを編集して、
--disk-cache-dir="D:\EdgeCache"
のようにしてキャッシュのパスを指定する。

--disk-cache-dir が効かない原因と対策

いつの間にか指定した場所にキャッシュが作られなくなってて、おかしいなと思い調べたら以下の記事を発見。
Edgeの「--disk-cache-dir」オプションが効かない。

これを読んで、Edgeのスタートアップブースト機能が有効になっていると、-disk-cache-dir オプションが効かないと分かった。
edge://version/ でコマンドラインを確認すると「--no-startup-window ~」というオプションで起動されているのが分かる。これ。

OS起動時に、スタートアップブーストの起動オプションを使ってEdgeが起動しちゃってるので、ショートカットからEdgeを起動しても、ショートカットにつけた方のオプションが使われないと。
edge://settings/system からスタートアップブーストをオフにしてEdgeをいったん終了。そしてショートカットから起動すると無事「--disk-cache-dir」オプションが有効になったという結論でした。

--disk-cache-dir オプションはChromeでも同じなので昔からこれを解説する記事はたくさんあって、Edgeでも同じようにできるよって記事も大量に見つかります。
でも、スタートアップブーストが有効だとダメ、って話は盲点なので、次にウィンドウズを再インストールするとき忘れないように書いてみた。
普段は Chrome と Firefox を併用してるけど、仕事でどうしてもEdgeじゃないと都合悪いときがあるので。

Edgeのスタートアップブーストは2021年3月くらい、Edgeバージョン88あたりから追加された機能なので、これが起動オプションに影響するなんてなかなか分からんよね。


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