もしもロッキン・オンが桃太郎の新作をレビューしたら

フューチャー・フェアリーテイル / MOMO-TARO
かつての古き良き時代に、新たなサウンドとビジョンで現れた、この物語はまさに「フューチャー・フェアリーテイル」だ。謎めいたリズムとハーモニーが交差し合うこの物語の世界は、まるでアムニージアック（記憶喪失者）のおじいさんとおばあさんが住む場所のようだ。

桃太郎、その名もKid A。彼は、激動の時代の荒波に飲み込まれ、時には理不尽な世界に立ち向かいながら、共に戦う仲間たちと共に希望を見つけ出す。この物語は、まさに現代社会の縮図とも言える。そこには、憂鬱と希望が同居し、孤独と友情が交錯する。

そして、物語の中には、まるで電子音楽のような不可解な響きが漂っている。それは、キジの涙のように切なく、また猿の叫びのように痛烈だ。アルバム内に登場する唯一名前を付けられた犬のリードシングル「ワンタロウ」のCメロで明かされる、犬の犠牲を悼む場面では、まるでディストーション・ギターのように悲痛なボーカリゼーションが胸を打つ。

このアルバムは、鏡だ。孤独や葛藤、希望や絶望が渦巻く世界で、私たちは果たしてどのような未来をつかみ取るのだろうか？Kid A、あえて名前をもらえなかった主人公は、その答えを見つけるために、果てしない旅路を続ける。

この30分の旅の終わりには、私たち自身の心の中にある光に言及される。果たして、その光を見つけることができるのか？ 日本最重要バンドの新作は、そんな問いかけを投げかけている。

種明かし：
ロッキンオンジャパン風の桃太郎の書評をchat GPT 4に頼んで添削。
僕の古のツイートを例文にしました。

昔々あるところにアムニージアック(記憶喪失)のおじいさんとおばあさんが住んでいて、そこでKid A(おそらく桃太郎の隠喩だ)が産声をあげる。トランプ政権がアメリカの利益だけを考え中を捨てた記念すべき日、どんぶらこどんぶらこと流れる陰鬱の泥の中にKid Aはリリースされた。

— 夏影ソウナ😖 (@waruiko) December 2, 2018

助けて助けて助けて助けて
Kid Aは叫び続けるがそれは無視される。世の中レベルで無視される。やがてKid Aは泥沼の中で踊り始める。犬と猿と雉と、黍団子という新種のドラッグとともに。僕らはその叫びを無視し、平和な日常を送り、その手の届く範囲の平和を噛みしめている。

— 夏影ソウナ😖 (@waruiko) December 3, 2018

本当は狂っているのは桃太郎ではなくて僕らだ、どこの悲痛なレコードは断罪している。それは僕であり、吉野家で500円の牛丼を食べているあなたでもある。桃太郎はいずれ、無人島で宝物を見つけるだろう。僕らのしかばねを踏み越えて。雉はギターをラップトップに置き換えてその無機質な悲しみを鳴らす

— 夏影ソウナ😖 (@waruiko) December 3, 2018

更にそのツイートのきっかけはこちらの記事。今読んでも最高。
https://washburn1975.hatenablog.com/entry/20150111