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【Pauper】ナヤZooのマナベースの話


●はじめに

動物園のマナベースはどういうロジックで組まれているかをまとめる。
ちなみに大前提として
・1T目に出したい1マナのカードが必ず存在する
・最序盤のアンタップインの重要度が高いビートダウン
・3色
という鬼畜なマナベースをなんとかするための理論であり、このフォーマットにおいてそんなデッキは動物園しか存在しないため、ぶっちゃけ他のデッキでここまで考える必要な無い。つまり役に立たない。

動物園には現在大きく分けて4つの型のマナベースが存在する。
それぞれにメリットデメリットが存在し、採用するカードによって型を使い分けている。

それぞれの確率情報も記載しようと思ったけどめんどいのでやめた。

●採用特殊地形一覧

・《聖なる峰/Sacred Peaks》《高山の草地/Alpine Meadow》
《野生のナカティル/Wild Nacatl》が2ターン目に3/3で殴ることを可能にした革命的な土地。2回しか使われたこと無いが、氷雪の《高山の草地/Alpine Meadow》だとダメージ受ける黒の土地破壊呪文が存在するため《聖なる峰/Sacred Peaks》の方がやや上位。
《雪崩し/Skred》か《氷皮のトロール/Icehide Troll》を採用するなら《高山の草地/Alpine Meadow》でいい。

・《孤立地帯/Sheltering Landscape》
MH3のトライオーム。実質《進化する未開地/Evolving Wilds》と同じ要件でアンタップインして無色マナが出るのが偉すぎる。サイクリングも極稀に使用するだろう。

・《導路の塔門/Conduit Pylons》
諜報ランド。マナはかかるが5色出るため、新機軸の動物園「動物園五式」が誕生した。

・《舞台座一家の中庭/Cabaretti Courtyard》
《孤立地帯/Sheltering Landscape》が出るまでは主力の土地であったが、ライフゲインがあるとはいえ本体からマナが出ないのは痛い

・《灰のやせ地/Ash Barrens》
《舞台座一家の中庭/Cabaretti Courtyard》に次いで使用頻度が高く、最悪無色マナでアンタップインするのは悪く無かったが、《孤立地帯/Sheltering Landscape》が登場してしまったので今後の出番は基本的に無さそう。

・《伝承の樹/Tree of Tales》
基本土地タイプを参照する関係で基本土地タイプを持たない土地は採用できないと思われがちだが、実は森は別に参照しないのである。こいつは《僻境との対峙/Brave the Wilds》を採用した際に一緒に採用する。
タップインしたくないので他の緑マナが出るカードの採用は今のところ考えていない。

ちなみに動物園は基本的に土地22+マナサポート4枚で構成されている。
マナサポートは
・《豊かな成長/Abundant Growth》
・《航海士のコンパス/Navigator's Compass》
・《ベラドンナのドライアド/Nightshade Dryad》
・《地勢/Lay of the Land》系の呪文
を主に採用している

●タイプA 基本形

●採用条件
・1Tに唱えるのが基本的に《野生のナカティル/Wild Nacatl》のみ
・2Tに第1色と第2色を捻出したい
・第1色、第2色、第3色が明確

●解説
1Tのタップインをある程度許容しつつ、2ターン目に確実にアタッカーをキャストしたい時に採用する最もバランスが取れた型。
第3色も9枚入っているので《野生のナカティル/Wild Nacatl》も大体3/3になるし、4マナ以上のカードも採用できる。
画像では《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》と《忠実な番犬/Faithful Watchdog》を採用して2Tにキャストしたいアタッカーが全部第2色を含むため《平地》を3枚にしているが、1Tにナカティル以外の緑のクリーチャーを採用していたり、《リバー・ボア/River Boa》等の(G)(1)のコストのクリーチャーを採用しているなら2枚に減らしてもいいし、多分《平地》2枚、《山/Mountain》1枚が一番安定すると思う。

●タイプB 五式

●採用条件
・黒や青の第4、5色を採用したい
・墓地を活用したい

●解説
《導路の塔門/Conduit Pylons》の登場により《豊かな成長/Abundant Growth》と合わせて5色のマナを捻出できるようになった関係で成立した新時代のドメインZoo。
特定のデッキのために幅広いサイドボード戦略を取りたい場合や、サディストコンボを採用する場合は必然的にこの型になる。
山と平地の基本土地を1枚ずつにしている場合は第2、第3色の比率がイーブンになることは忘れてはいけない。
5色採用できることが最大のメリットな一方、《導路の塔門/Conduit Pylons》は基本土地タイプを持たないので《野生のナカティル/Wild Nacatl》の成長率が激減するのが大きなデメリット。
2Tに《森/Forest》&《導路の塔門/Conduit Pylons》の状況になる確率が高いので、その状況でキャストできる(1)(G)のクリーチャーか、色はなんでもいいので1マナのクリーチャーをアタッカーとして多めに採用する必要がある。

●タイプC 均等3色

●採用条件
・第2色と第3色を均等に採用したい
・(G)(G)のカードを採用したい
・確実に1Tに《森/Forest》を置きたい

●解説
上記地獄のマナ基盤を成立させるためのマナ基盤。
第2第3色が均等でないのなら《豊かな成長/Abundant Growth》の枠は《地勢/Lay of the Land》系のカードでもOK
《野生のナカティル/Wild Nacatl》が高確率で《さまようもの/Wandering Ones》になる大きなデメリットを持つ。
とにかく緑が濃いため、緑単ストンピィのエッセンスが濃い場合は採用してもいい。
早くコモン落ちしてくれ絡みn(ry

●タイプD 地勢型

●採用条件
・《地勢/Lay of the Land》系のカードの付随効果を活用したい
・土地の枚数を減らしたい
・《野生のナカティル/Wild Nacatl》を強く使いたい

●解説
マナサポートに《地勢/Lay of the Land》系のカードを採用したタイプ。《豊かな成長/Abundant Growth》と違って土地が増えるので土地の枚数を22から20まで減らせる。
《地勢/Lay of the Land》をキャストするということは《平地》か《山/Mountain》が確実に揃うため、《野生のナカティル/Wild Nacatl》の2/2サイズが保証される。
《僻境との対峙/Brave the Wilds》を採用する場合は土地をクリーチャー換算するため土地が伸びない。《戦旗皮のクルショク/Bannerhide Krushok》等の4マナ以上のカードを採用するのは厳しい。

追記
果敢誘発するね。

●おまけ 指輪物語の土地サイクリング生物採用しないの?

ちょいちょい言われてうんざりしてるから結論から書くと「採用しない」。

・最序盤から殴るデッキにとって「後半(6マナ)にドローしても腐らない」はフレーバーテキスト
・《森/Forest》以外のアンタップイン土地+これという初手でキープできるのは確かに偉いが、《森/Forest》を持ってこれるのがデッキと一切噛み合ってない《気前のよいエント/Generous Ent》なので無意味
・《死体発掘/Exhume》と組み合わせると良さげに見えるが、その場合五式になるわけで、そうなるとマナサポート枠は《豊かな成長/Abundant Growth》一択になるわけで、そこから更にサイクリング生物なんていらない
・「サイクリングで2色土地持ってこれるじゃん」←ビートダウンが土地以外の貴重なスロット4枚使って2色しか出ない《断ち割る尖塔/Rupture Spire》採用するわけないだろ

・《平地》を持ってくる運用をメインに考えている
・第2色を白にしていてそれが濃い(1マナの白い生物を採用してると尚良い)
という条件ならば《北方の大鷲/Eagles of the North》を採用するのはギリッギリ有りかなとは思っている。自分はしないけど。

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