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綿密なストラテジーをもって会社全体を牽引する。新CEOが語るワープスペースのこれからとは。

ワープスペースの新CEOに東が就任して5か月。現在の宇宙スタートアップ業界、そしてワープスペースのこれからについて訊きました。

-まずはじめに、昨今の宇宙光通信を取り巻く環境・市況について、どのように捉えていますか?
我々だけでなく宇宙スタートアップ業界は日々成長しており、宇宙スタートアップに対する期待は安全保障やエンターテイメント、旅行など、様々な分野で拡がっています。弊社が2019年以来事業を推進してきた光通信という領域においては、2022年は世界的に新規参入者が増えましたし、確実にひとつの時代が動き始めた年となりました。マーケット全体として光通信技術への注目度があがり、潮目が変わってきたと思っています。

-これからますます主戦場に立っていくわけですね
はい、まさに我々スタートアップにとっては、一気に「ビジネス」を考えていかなければならないフェーズまで来たと考えています。資金力や技術力などあらゆるリソース面で大手には及ばない中、いかに一点突破でリソースを集中し勝ち得ていくか、そのストラテジーを練り上げることが今まで以上に非常に重要になってきます。

例えば小さなOS開発から始まり、今やノートパソコンなどのハード製品まで含めて世界を席巻するまでに成長したMicrosoft社。彼らの様に、ビジネスとしての入り口とさらにその先で勝てていける綿密なストラテジーを目指していかなければなりません。

-スタートアップとして次のフェーズに進みつつあるワープスペースにとって、東さんがCEOとして抜擢された理由はなぜでしょうか?
会社としては前CEO常間地からのコメントに代えさせていただきます。その上で私自身のこれまでを振り返ると、ワープスペースCOOとしてサプライチェーン全体を管理してきましたし、前職など含め事業を作り実装していく企業経営の経験を積んできている点で、抜擢されたと考えています。

我々がディープテックスタートアップ企業としてリードするためには、技術開発への知見を持ちながら事業全体へのハンドリングをできる人材が必要です。私はバックグラウンドとしてITや通信、エンベディットエンジニア、サイバーセキュリティなどの領域を持っていますので、その経験を最も活かせる場所がここにあると思っています。

-バックグラウンドの中でも特にサイバーセキュリティ分野の専門家である東さんがCEOを務めることが経営へ与える効果についてはいかがでしょうか?
通信事業者にとってセキュリティは非常に重要です。事業化に向けた具体的なサービス設計の中、どのプロセスにどのような危険があるのかを技術的に理解し、決断をしていける、その点でメリットがあると捉えています。

-まったく新しい事業エリア、新しいマーケットである宇宙光通信に挑戦していく中で、今後どの様にチームをハンドリングしていきますか? 
冒頭でフェーズが変わってきた、と申し上げましたが、ハードウェアを含むEnd-to-endのサービス開発は困難の連続です。サービスローンチまでの最も厳しい時期に会社の中核を担い、まとめあげていくことが私の仕事だと考えています。

-続いてチームマネジメントについて、どのようなチームマネジメントを目指していますか?
スタートアップとして重要なことは、いざというときにクイックに動ける組織作りです。そのためには経営とストラテジーの考え方を社内のメンバー皆に理解してもらうことが必要ですね。ワープスペースを取り巻く市場環境と業界への認識をそろえ、一つの価値基準で一気に動くための基盤を整えていきたいと思っています。

-その柱となるのがCXO陣ですね
はい、既にワープスペースには各方面に高い専門性を持ったCXO陣がコミットしており、彼ら彼女らの力を最大限に引き出していきます。

ビジネス面においてはまさにCEOの仕事ですね。今の環境やリソースから今後5年10年を見定めて勝てるシナリオを作り、CSO森さんとともに現実にインプリメントしていくこと。一事業として売上を上げていくまでの道のりをどう現実的にしていくかを日々議論しています。
さらにそこで描いたビジネスストラテジーに沿ったファイナンシャルプランを実現していくのがCFO北原さん。たとえ市況が悪い中でも目標を定め、必要な資金リソースを集めていくために一緒に動いています。

(左から、CTO永田、CFO北原、CEO東、CSO森、CMO高橋)

コーポレート面ではCMO高橋さんですね。日本国内だけでなく、欧米各国や海外での動きも含め多方面で動いてもらっています。またマーケティングとファイナンスを横断する形で、スポンサーシップパッケージといった資金調達の一環としても密接に連携しています。
また、中長期的なR&Dや光を用いたコアな技術開発、大学連携の推進ではまさにCTO永田さんに牽引してもらっています。そして各CXOをサポートする形で、チームメンバーがおります。

企業のCEOはあらゆるリソースを把握し、ストラテジーに基づいて動かしていきますが、とはいえ自分がなんでも120%でできるわけではありません。
だからこそ描いたストラテジーを推進し最終的に成功へと導くために、メンバー一人一人の力で会社を支えていってほしいと思っています。

各CXO陣のメンバーインタビュー記事も公開中です。ぜひご覧ください。

-今後グローバルでの動きを強めるにあたり、異なる立場から生じるハードルをどのようにして乗り越えていくのでしょうか?
世界中で展開しようとしているビジネスですから、やはり国家としての国際的な競争や主義主張が異なる場合の課題もあります。私たちはビジネスやマーケット、テクノロジーといった絶対的王道を掲げ、沢山のプレーヤーとの競争のもとに立ち向かっていきます。一方で、そうではない勢力に相対した時にどうやって行くかは一番難しいポイントですね。ただ、仮に大きな力で捻じ曲げられていくことがあっても個々の因果ははっきりしているはずなので、そこをどうマネージし守っていくか、自社のリソースとキャラクタリスティックを把握し、大局観をもって向こう10年先のパワーバランスをシミュレーションしていきます。

-東さんが見据えるこれからの宇宙開発の未来像を教えてください
今後僕たちが生きている間に起こる変化は、現時点でもある程度想定がつくと思っています。そしておそらく今後20年以内に月面探査や開発、さらにその先で火星に進出していくとなった際、リアルタイムに近い形での通信や、地球と同じようなインフラが各地で使えるようになっていくでしょう。

今日の地球上で世界中の出来事をほぼリアルタイムで知ることができる様に、将来的にはどこのチャンネルでも月・火星からの通信をリアルタイムで行えるようになる。私たちが生きている間にそんな世界が必ず実現します。その将来像から逆算していくと、今私たちが取り組むべき使命はおのずと描けてきます。

我々ワープスペースには社会から期待されている付託があり、それを実行していかなければなりません。宇宙をフィールドに人類社会全体のQOLを引き上げ、社会にインパクトをもたらす、そのための切符を今手にしている状態です。宇宙のオープン化により民間企業の参入がさらに広がり、宇宙での生活がどんどんと当たり前になっていくこの世界で、その最前線を押し広げていく存在でありたいと思います。

-最後に、ワープスペースに注目してくださっている読者の方々へ、メッセージをお願いします!
スタートアップとして株主の方々に投資していただく中で「つくばから世界へ」というキーワードをよく言っていただきます。そうやっていただいた期待に対してどう恩返しをできるのかを日々考えています。金銭的にだけでなく、知名度やビジネスに対する取り組み・姿勢といった質的にもワープスペースの価値を高め、お返していきたいと考えています。

そのために情報は日々出していきますし、我々を応援していただける方にはぜひどんどん拡散していただければありがたいです。日本だけでなく世界中に旗を立てようとしている会社なので、ぜひ引き続き見守っておいていただければ幸いです。


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