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TOKYO portrait AWARD 2022のこと

遅くなりましたが、TOKYO portrait AWARD 2022の振り返りです。
ご来場くださった方、どうもありがとうございました。
TPA22が終わってまだ1ヶ月ほどですが、随分と前の出来事のように感じます。

今回のTPA22は、少し規模が大きく、158組のカメラマンとモデルのペアの展示でした。
夏のTOKYO MODELS 2022に続いてさきちゃんとのペアで、今回奨励賞をいただきました。

TM22のあと、さきちゃんはSNSでTM22に出たことについての楽しかった感想や、感謝の言葉を伝えてくれていました。
なので、冬のTOKYO portrait AWARDについて、「TPA22はどうしますか?」と聞いた時も、「あ、いいですね」くらいの、軽く前向きな返事を想像していました。
ですが返ってきたのは、予想とは違った、悩めるモデルさんの深い言葉でした。

東京で展示し在廊することで感じた、疎外感やいろんな思い。モデルとして、自分の実力不足を感じたこと。賞に届かなかったこと。
特に賞については、負けず嫌いなさきちゃんの心境が、率直に書かれていました。
これらのことを、カメラマンである私に、慎重に言葉を選んで伝えてくれているのを感じました。
何度か話して、この時点で出した答えは「TPA22の参加は保留」というものでした。

TPA22は保留としましたが、自分たちがホームと思っている、KOBE PORTRAIT COLLECTION(注・2023年1月の時点では開催は未定)の為の撮影の話しは、進めていました。
そのKPCの展示のため、8月に北条鉄道で、夏の旅をイメージした撮影をしました。
そして、TPA22のシード参加の申し込みの締め切りが迫った頃、改めてTPA22の参加について話しました。
半ば「今回は見送ります」という答えを予想していたのですが、保留を決めてからもさきちゃんは、しっかり悩んでくれていたようでした。
最後は色んな人の「TPA22参加します!」投稿が背中を押したようで、「やっぱりTPA22、出たいです」との返事をもらいました。
参加を決めてから応募作品の入稿の締め切りまで、3ヶ月ほどだったのですが、TPA22は保留と決めてからも準備していた案があり、そのテーマで話し合い、スケジュールを決めて撮影を行いました。

撮影後、TPA22に展示する写真をセレクトしている時、さきちゃんから「今回撮った写真、KPCの方が合いませんか?」と提案がありました。
撮影中にも、そういう会話はしていたのですが、出来上がった写真を見て、ハッキリそう感じたようです。
写真のテーマと会場の雰囲気とか、思ったことを話し合って、TPA22への出す写真はKPC用に撮影した、夏の北条鉄道の写真に変更しました。
東京に行き、ルデコでみんなの写真を見た時、自分たちの写真もイケてるなって思いました。
大きな賞には届かなかったのですが、奨励賞をいただき、さきちゃんを手ぶらで帰さずに済んで、とてもホッとしました。
展示する写真を、急遽変更することにしましたが、この変更は成功だったと思います。

カメラマンとして、展示で賞を頂けたことは嬉しかったし、在廊して声をかけて頂けること、感想をもらえることも展示の楽しさです。
そしてポートレートのカメラマンとして、何よりも嬉しかったのは、モデルのさきちゃんからの
「自分たちの写真が余裕のナンバーワン!」
という言葉でした。

みなさんまた、どこかの展示で会いしましょう。




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