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今も続く妊活5年の記録|流産や不育症、人工授精を経験して

妊活・不妊治療・不育症を経験し出産した人、夫婦2人の選択をした人などの体験談をもとに、妊活中に少しでも”今”を楽しんでほしい、という思いからこのnoteを立ち上げました。

このnoteを作った詳細は、以下の記事で紹介しています。

>>妊活体験談を募集します|自己紹介と私の妊活エピソード

妊活体験談を募集しています
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結婚前

独身時代、友達のなかには「子どもは産みたいけど、旦那さんはいてもいなくても良いかな」と語る子もいたのですが、私の場合は「旦那さんは絶対ほしい。子どもはどちらでもいい。」という考えでした。
また、子どもと接するのは、今もですが得意ではありません。

2019年2月:結婚(同年5月:新婚旅行)

26歳のとき、職場で出会った5つ上の方と結婚。
結婚前は「子どもはどちらでもいい」と思っていた私ですが、結婚前に「結婚して1年以内に子どもを産まないと、なかなかできないよ」と実母に言われていたこともあり「新婚旅行が終わったら、妊活始めるか」と思っていました。

そして、夫婦ともに医療職で「妊娠がそう簡単にできるものではない」という認識もお互いあったため、妊活は新婚旅行終わったら始めようか、という見解で一致しました。

ただ、私は結婚式を挙げてから新婚旅行まで3ヶ月空いていたので「この3ヶ月もったいないな」と思ったり、
職場の先輩が「妊娠は授かりものですから」という発言を聞いて「何を悠長に構えているんだ」と思ったりと、今思い返すと妊活開始前から焦りを感じていました。

2019年7月:化学流産

生理痛のような痛みや茶色いおりものがあるのに生理がこず、もしや?と思って妊娠検査薬を買うと陽性。
生理痛とは違うお腹のチクチク感があり、「ここに赤ちゃんがいるんだ」と思うと、チクチクする痛みも愛おしいな、と思っていました。

当時は夜勤・当直業務があったので、たまたま当直明け(午後休み)があったので、その日に産婦人科に行こうと思ったら、生理痛よりひどい痛みと出血。
これはヤバいと思い、早めに休みをもらって産婦人科を受診すると「化学流産です」と告げられました。
知識では化学流産がある、自分のせいではない、と分かっていても、病院の帰りは号泣していました。
妊娠検査薬陽性から流産まで、5日間の出来事でした。

(ちなみに化学流産は、医学的に流産にカウントしません)

ここから、今に至るまでの私の妊娠・出産への執着が始まりました。

2019年9月:不妊治療外来に通う

医療職なので採血には抵抗がなかったのですが、卵管造影は痛かったです。
採血の結果からも、特に問題ある箇所は見当たらず、タイミング法を始めました。
私は排卵がしにくく、1周期でお尻に注射(hCG)を何回も打つのが、痛くて辛く、「お前は自然に妊娠できないんだ」と言われているようで辛かったです。

この治療中、職場で3人の先輩の妊娠報告を聞くことになります。(産休の兼ね合いで、安定期に入ると部署全体に報告される仕組みでした。例年、年に1人産休に入るかどうかの人数なので、その年は多かったです。)

そして、不妊治療経験者なら一度は経験する、他人の妊娠が喜べないモードに突入。
妊娠報告があるたびに、家で荒れて泣いて、夫には迷惑をかけました。

2020年3月:1回目の稽留流産

2019年12月末から、生理痛と異なるお腹の違和感があり、年明けに妊娠検査薬で陽性。子宮内に胎嚢があることや心拍も確認できました。
このときはつわりもあり、母子手帳ももらいにいったので、実母や義両親、同じ部署の人にも報告していました。
2月の中旬くらいから、つわりが収まり「早くつわりが終わったな」と楽観的に捉えていましたが、3月の検診で「心拍が確認できません」と言われました。

私は総合病院に勤めていて、不妊外来も産婦人科外来も自分の職場に通っていました。
時間休で診察に行っていたのですが、何気なく検診にいって流産を告げられて、それをすぐ職場に報告することになり、涙が止まりませんでした。

自然に排出されなかったので、翌週、掻爬術をしました。手術前、診察の前など、ずっと泣いていました。

2020年10月:2回目の完全流産

胎嚢が子宮内に確認できたものの、出血が続いたので1週間ほど会社を休みましたが、完全流産しました。
よく妊活マンガで、出血の中から胎嚢を見つけた、みたいなことが書かれているのですが、私はどの出血のときに排出されたか分からず、自分の愛情が足りなかったと言われているような虚しい気持ちになりました。

2021年4~6月:人工授精

2回目の流産の後は、不妊治療は一度お休みして、2021年4~6月に人工授精を行いましたが、妊娠には至りませんでした。
7月〜10月は、歯科治療(親知らずを抜く)をしたり、大好きな祖母が亡くなったりで、再び治療はお休みしていた間に、11月に妊娠判明。

2021年12月:3回目の稽留流産

3回目の妊娠&2度流産を経験していたので、とにかく体を安静にと気をつけていたのですが、6週目に確認できた心拍も翌週には無くなっていました。
このときの流産は、心拍が止まっているのにも関わらず、つわりが残っていて、やり切れない思いがありました。

掻爬術では、胎児の染色体検査を行いましたが、何の問題もありませんでした。また、夫婦の遺伝子検査も行いましたが、こちらも異常はありませんでした。

妊活5年を振り返って思うこと

「妊活5年」という時間は、私より後に結婚した友人が、2人子どもを産んで育てるくらいの時間で、結婚当時26歳だった私も、今年で32歳です。

流産や妊活は苦しいですが、今振り返ると、自分の生き方や働き方を見直すきっかけを与えてくれたんだろうな、と思います。

また、妊活している間は「来年は赤ちゃんがいる」と毎年目標に書いていましたが、今振り返ると、「妊活1,2年目も、子どもがいない不足感より、夫婦2人の時間を目一杯楽しめば良かった」と思うのです。

妊娠前は、妊娠できるか不安で
妊娠したら、子宮内に胎嚢があるか不安で
子宮内に胎嚢があったら、今度は心拍が確認できるか不安で
心拍が確認できたら、安定期に入れるか
その後は、無事成長するか、出産できるか、子どもはきちんと育つか…

妊娠・出産・育児と進んでいっても、不安は一生消えることはありません。

今を楽しめているほうが、この先子どもがいる・いないどちらの人生であっても楽しく過ごせる。

そのために、自分より少し先をいく方々のお話を聞いて、そこから自分たちか実践できること・考え方を集めていきたいな、と思います。

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