過去はチラ見するくらいがちょうどいい

「過去は振り返らず、前だけを向いて進もう!」なんてのは無理な話だ。

過去を忘れることなんてできない。そして、忘れる必要もないと思う。
“忘れられない過去”があるからこそ、そこから学び、成長して、前に進める。

忘れたい過去ほど、意識してしまって忘れられないもの。
人って、傷ついた経験や、忘れられない経験があると、その後の人生で同じような状況に陥らないために、そうなりそうな状況でその記憶をフラッシュバックできるように、深く記憶に刻み込むそう。「忘れられない記憶がなければ、人生をうまくいかせることができない」ということだろう。

つまり、過去は要所要所でチラ見えするくらいが人生うまくいくのだと思う。
忘れられないならたまーに振り返ってみて、「あの時はこうだったなぁ。」って物思いにふけてみる。
嫌だったな、と思うかもしれないが、今考えてみれば案外そうでもないかも。と思えるかもしれない。過去だって解釈次第で変えられる。

僕は、“過去は抱くもの、未来は背負うもの”だと思っている。
過去は置いていくな、持っていけ。
忘れられない過去は、いつか手放せる日が来るまで抱いて歩いていけばいいし、なんなら手放さなくたっていい。
たまに気になったら覗いてみてもいいし、覗かなくたっていい。
とにかく過去は持っていかなければ、大事な時に出てきてくれない。
そして、未来は背負って生きていく。
とりあえずリュックに入れておく感覚。
未来はこれから起こることだから、覗ける未来なんてものはない。だから、簡単に覗けるように抱いておく必要はないと思う。
ただ過去と同じように、持っておけば必要な時出てきてくれる。
その時初めて、読み解いたり、組み立てたりすれば、未来は形作られていく。

そうやって、少しづつ進んでいくのが、人生というマラソンゲームなのだと思う。

忘れられない過去はもしかすると、忘れたくない過去でもあるのかもしれない。

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