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老後の住まい 親子で相談を(北海道新聞連載⑨)

親世代が老後の住まいをどうするか。
子供世代にも関係してくる大きな問題です。

早くも12月に入り、もうすぐ年末年始。
この時期にしかご家族に会えない方もいらっしゃるでしょう。
親世代の今後について直接、親子でお話するチャンスかもしれませんね。

今回は老後の住まいの問題を用意しました。


Q 近くにグループホームがあるので、そろそろそこへと考える一人暮らしの方もおられるかもしれません。
 さて、グループホームとは?


 ① 介護の必要のない高齢の仲良しグループが、少人数で協力しながら生活するところ。
 ② 身体、精神上の障害のため常に介護が必要で、家での介護が困難な高齢者が生活する施設。
 ③ 認知症と診断された高齢者が、少人数で共同生活する場所。



A 答えは③です。

 グループホームは認知症の方でなければ入ることが出来ません。

 ① はグループハウスと言われる住宅施設で、
 ②は特別養護老人ホーム(特養)です。



Q 最期まで自宅で過ごしたいと希望する方は多いですね。
 そこで正しいのは何番?


 ① 病院以外で最期を迎えることはできない。
 ② 自宅で亡くなると警察沙汰になり現場検証される。
 ③ 在宅医療や往診をしてくれる医師や、訪問看護師との連携が取れ指導を受けている場合は、自宅で最期を迎えることができる。



A 答えは③。

 情報収集と家族の覚悟が必要となりますが、選択肢の1つです。



Q 今は夫婦とも元気だが、どちらか一人になった時には、住み替えたいという親世代。
 その時への備えで間違っているものは?


 ① 住み替えた後の自宅をどうするか考え、夫婦同士や子供たちと相談してみる。
 ② 住み替える先はどんな場所があるのか調べてみる。同時に健康を保つために体を動かす。
 ③ 特別養護老人ホームに予約を入れる。



A 答えは③。

 特別養護老人ホームへ新たに入居するには、要介護3以上が条件になりました。

 自宅を離れる理由は、人それぞれ。
 身体と心や家族の状態、地域によっても住み替えの選択肢は大きく変わります。
 まずは家族で、顔を見ながら相談してみませんか。

2015年12月2日(水曜日)北海道新聞掲載
「住まい」

今回この掲載を見直しし、特養の入居条件が要介護3以上とされたのがこの頃だったか…と。
この後、特養の空きが問題になり、条件が緩和されていると聞いています。「特養は百人以上の順番待ち」「特養は安い」は思い込みかもしれません。

穏やかな生活を送るために、情報収集は必要です。

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