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がんばらなくていいオーガニック離乳食#2 子どもの腸は未熟

1.3歳までに腸がつくられる

3歳までの子供の腸は未熟です。
そのため、1歳~1歳半を過ぎるまでは、はちみつをあげてはいけないと言われています。

乳児にはちみつを食べさせたことで亡くなってしまった悲しい事件をきっかけに、大人と子どもの腸のつくりが違うことが判明しました。はちみつに含まれるボツリヌス菌が原因と言われています。

赤ちゃんの未発達な腸の腸壁は、網目が荒いザルのような状態なので、胃酸の分泌がなく、タンパク質の分解酵素もほとんど分泌されていません。タンパク質の分解酵素ができるは、2歳半くらいと言われています。分解されずに直接体内に入ったタンパク質は、異物とされ、攻撃を受けることでそのタンパク質に対して抗体を作ってしまい、のちにアレルギーなどの炎症やトラブル、食べ物アレルギーなどの原因になることもあるので注意が必要です。本来血液に流れてはいけない毒素などもそのまま血液に流れてしまい、白血球が暴走し、異物の侵入で5分も経たずに悪玉菌だらけになってしまい、未消化のタンパク質はバイ菌をまき散らし害をもたらします。腸が成長すると、タンパク質が入ってきても悪玉菌が悪さをしたり、常在菌がはびこることもなくなります。

「3つ子の魂100まで」と言われるように、体の土台となるこどもの腸が育つまでの3年間はじっくり向き合ってあげてほしいのです。

現代の離乳食の考えが広まったのは、戦後GHQの指導からでした。当時のアメリカで良いとされていた育児法が導入され、1980年に厚生省が離乳食の5か月ごろからと発表それが現在もその考えに従っており、母子手帳は現在もその方針に従っています。アメリカでは1980年に大統領により離乳を急ぐのは誤りと判断され、大きく改善されたにも関わらず、日本では医療関係者も早すぎる離乳の弊害を知らない方が多いようです。

しかし、当のアメリカはすぐに早期のタンパク質の摂取が危険だということを発見し、すぐに1歳以降からの離乳食を推奨し始めました。
この数年後から幼児のアレルギーやアトピーが急増したのです。

2000年に入りWHOが離乳食の時期を1歳ごろからと決めてからは、2008年にやっと日本でも6か月を過ぎてからと推奨されましたが、それでもまだ早すぎるのが日本の当たり前になっています。
日本にもたらされた欧米の離乳食ですが、世界的にも、半年で開始する国が多いようですが、先進国ではベビーフードが中心で、日本ほど手作りをしている国は多くありません。世界的に見ても、特に先進国を中心にアレルギーが爆発的に増えているのは、ベビーフードの拡がりと無関係とは言えないのではないでしょうか。

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