[ Warita00's Eyes ] 欧米の外食予約コロナ前超え 日本は時短定着回復遅れ 2022年6月12日(日) 日経朝刊 P.7
2022年6月12日の日本経済新聞の記事と割田の視点を共有します。
◆ 記事より
・新型コロナウィルス禍での行動制限のその後。ディナーの件数について5月末時点の英国ではコロナ前水準を上回り、米国は微増になっている
・レストラン予約サービス「オープンテーブル」によれば、世界のディナー予約件数は5月末時点で2019年の同時期に比べ10%上回るという(7日移動平均)。20年5月末は外出自粛で消失、昨年5月末では30%減(対19年末比)
・コロナ規制を世界で最も早く緩和したアイルランドは2倍強に延びている
・巣ごもり需要とされる動画や音楽配信は鈍化ないし減少し始めている傾向も見えて、消費の先が外食に振り向けられている様子も
・一方の日本は時短定着か。例えば「つぼ八」ではコロナ以前は深夜2時まで営業も、今は全店深夜0時に閉店している
※外食予約数は必ずしも外食への人の戻りを意味しない可能性があるということをclubhouseで会話しました。従来の営業時間やキャパシティーと異なるので予約したほうが無難であるため予約行為の意味が変わってきているなど。なるほどと思わされる話です。統計的には(出るならば)売上高などを見ると良いのかもしれません。
※また、日本では店舗内/外の空間が狭いため、忌避していることも多いのではないか、という指摘もありました(コロナ禍で米国滞在していた時は外食したが、日本ではしない、という体験など踏まえ)。
◆ 割田の視点
・日本と欧米の彼我の差は、「人生を楽しむ」「判断する」という意思によるというものが大きいように感じます。
・同調圧力(まさしく日本村の「同町」圧力でもありますね)で課題に向かう日本と、1人ひとりが判断をして、その総和としての意思決定をしている欧米。そんな構図を感じる場面もあるように思います。
・日本の飲食店のある一面での顧客志向は素晴らしいものがあると思います。また、ビジネスチャンスの兼ね合いもあり、深夜営業が常態化していました。私自身そのサービスを甘受してお世話になってきましたが、そもそもどこもかしこもそれに倣う必要があるのでしょうか。
・日本の時短定着は単なるコロナ忌避ではなく、新しい価値観へのシフト期間と見ることもできると思います。飲食店の「新しい」付加価値の付け方と、消費者の「シコウ」(志向/嗜好/思考・・・) の再整理、その双方コミュニケーション。私たちがこの日本をどういう社会にしていきたいのか、1人ひとりが意思を持ち判断をすること。変わり目の日本に希望を感じます。みんなで話し合っていきたいですね。
この記事を読んで、みなさまはどのように感じましたか?
FYI
〇OpenTable(オープンテーブル)さん
※米国出張ではよく活用していました。下記リンクは日本ドメインです
https://www.opentable.jp/
〇つぼ八さん