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ハーバードの法律家が UFOなどについて語る(3)情報操作について

(2)のつづき

インタビュアー:現在、UFOを目撃したとか、この種の誘拐体験をしたなどについてカミングアウトしたり、公に話したりしている人々がますます増えています。このうち何人は、政府関係者や軍関係者から連絡を受け、メディアへのパイプ役となり、意図的に偽情報を流すことで情報を混乱させようとしていると思われますか。

そうですね、これは重要な問題で、私たちが調査しなければならないことです。つまり、あらゆる種類の人々がUFOなどについて語っており、その中には単なる憶測で語っている人やでっち上げている人々が混在しています。

私たちがやろうとしていることは、実際に検証可能な具体的な事件について調査する人々を組織し、教育することです。証言を精査し、どの証人が信用するに足るかを決定するためです。

私たちは上院と下院の監視委員会に出席する証人を準備している最中であり、本当に信頼できる証人がどのくらいいるかを確認しようとしています。そこに偽証者や精神を病んでいる人を含めないようにしなければなりません。

例えば、コーリー・グッドという人物は、バックエンジニアリングされた惑星間宇宙船に乗って他の銀河に行ったと主張して回っていました。デイブ・ウィルコックという人物と共に、彼らはガイアTVに出たり国際UFO会議に行ったり、人々が集まるさまざまなイベントに参加して、大観衆を集めていたのですが、それは全くセンセーショナルで煽るような内容だったので、私は参加を拒否しました。 

ウィルコックという人物は、スティーブン・グリアのドキュメンタリーの予告編の冒頭で、グリアを天才と呼んで褒めちぎっていました。

この分野には昔からいろんなことを言ってでっち上げをする人が溢れていて、いろいろと無謀なことをします。ハロウィーンで子供たちがはしゃぎ回っているようなものです。

ポール・ベノウィッツ事件についてはご存知かと思いますが、『Mirage Men ミラージュ・メン』という素晴らしいドキュメンタリーがあって、これはそのポール・ベノウィッツという男性についての話です。1970年代半ばから後半に、彼はネバダ州に住んでいました。これは私が今まで見たUFOドキュメンタリーの中で最高のものの一つです。彼は空軍基地の近くに住んでいた、熱心なUFO愛好家でした。彼はUFOコミュニティでのあらゆる議論に参加していました。彼は空軍の試験場があった場所の近くの山の上をUFOが飛んでいるのを目撃し、それを彼らに報告していました。ベノウィッツに情報を与えていたのはリック・ドディという空軍関係者でした。

そしてドディは彼に偽の情報を与えていたのです。

そうです。ベノウィッツは、この誤った情報を広めるためにUFOコミュニティへのパイプ役を務めていたのです。空軍は、UFOコミュニティにソ連のスパイが潜入しており、彼らが実験し、開発していた軍事研究を解明しようとしていたと疑っていたのです。

私は以前ドディに会ったことがあります。私はいつもドディは偽物だと思っていましたが、それを言うと私は人々から嫌われました。

私は、誰かが嘘をついていて、積極的に偽情報を流し、運動全体の信用を失墜させようとしていると完全に確信するまでは、原則として人々を攻撃しません。ドディはその一人でしたし、ウィルコックとコーリー・グッドのような人たち、他にも数人そのような人がいます。

「ディスクロージャー・プロジェクト」に関わった他の数人のうち、名前を今も思い出せない人がいますが、彼は犬と散歩していた森の中で宇宙船で遭遇したと語っていました。

森の中にUFOが墜落して光線を放ち犬を麻痺させたので、彼はとても怒って大きな枝を拾い上げこの小さなUFOの乗組員を棍棒で叩いて彼の冷凍庫に彼を閉じ込めたと言いました。エイリアンは手首に装着して光線を撃つことができる大きな装置を持っていたと言っていました。しかし、その話は完全な嘘でした。

私の専門調査員の一人がこの男を尾行し、最終的に彼が何人かの人間に報告しているのを捕まえました。彼の言っていることが全部でたらめだと分かったので、私はジョン・マックにそのことを話しました、そしてジョンはその男の信用性を認めないという声明を発表しました。

グルームレイクで空軍やCIAが最初のジェット機の推進をテストしていたときの話もあります。最初のジェット機ではコックピットにゴリラのマスクをかぶせたパイロットが送り込まれ、民間人の目視距離内で飛行したケースがありました。 この飛行機を目撃した人は、ゴリラがジェット機を操縦しているのを見たと地元の仲間に話すでしょう。

彼らは間違いなくそのようなことをやっていたし、UFO問題全体を重大な極秘計画だと考えていることは間違いないことです。彼らは機密を保持するために人々の家族生活を破壊し、本当に見た人々の信用を傷つけるために、偽情報を捏造することに積極的に取り組んできたのです。彼らは目撃者たちの職業的キャリアを破壊し、軍人としてのキャリアを破壊しました。そしてそこには人々が本物のUFO事件を報告するのを阻止するために設置された積極的で攻撃的な諜報プログラムが存在します。

これらの話から、私はボブ・ラザール Bob Lazar のことを連想します。彼の話の中に、彼が窓の外を歩いているときにエイリアンの死体を見たというのがありますが、もし空軍がラザールにある種のテクノロジーをバックエンジニアリングさせようとしていたのだとすれば、小さなエイリアンがいる部屋に彼に案内してあげるのが本当に理にかなっていたでしょう。そうすれば、もし彼がこのプログラムについて内部告発をしようとしても、人々は彼のことを信じないでしょう。

個別のケースは何十もあります。専門家による分析が必要です。必要なのは、ボブ・ラザールに心理的ストレス評価を受けさせることだけです。これを行った人はいません。彼に嘘発見器のテストを受けさせた人はいます。そして彼は嘘発見器のテストには合格しましたが、それらはかなり大雑把なものでした。つまり、指にある小さなものや、胸にある小さなベルトなどは、法廷で使用される声の緊張や無意識の緊張を測定する心理的ストレス評価の精度に及ばないのです。

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ダニー・シーハンのインタビューはこの後もウォーターゲート事件やケネディ暗殺の真相、フィリピン沖の山下金塊のことなど歴史的な方向に展開し、それはそれで興味深いのだがUFO関係の話題とは関係ないので割愛。

次回からは、ここ数年のディスクロージャーのキーパーソンの一人ともいえるミュージシャン、トム・デロング Tom Delongeのインタビューを紹介したい。

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