テイケイがブラックで辞めたいと思われる原因と実際の待遇/評判を調査!
テイケイ株式会社がブラックで辞めたいと思われる原因について、その理由を今回は徹底調査してみました。
テイケイ株式会社というと、国内の警備会社として有名で、グループ全体の売上高は916億円(令和3年6月期)という大型企業です。
創業50年以上の歴史をもち、信頼のおける警備会社でありながらも、何故、テイケイ株式会社のブラック企業説が浮上しているのか、今回は実際の待遇や評判などについてまとめ、本当にブラック企業なのか、その実態を紹介します。
交通誘導やイベント警備会社で働こうと検討されている方、テイケイ株式会社で働きたいと思っている方にとって有益な記事となりますので、是非ご覧ください。
テイケイについて
テイケイ株式会社は、創業50年以上の有名警備会社です。
東京都新宿区歌舞伎町に本社を構え、交通誘導・イベント警備・施設警備などの多岐に渡った警備業を担っています。
関東を中心に支社を展開しているテイケイ株式会社の警備員を街で見かけている方も多いことでしょう。
以下では、そんなテイケイ株式会社の企業理念、各種警備業務、提供している警備機器などをご紹介します。
企業理念
テイケイ株式会社では、“警備業務を通じて日本社会の安全と安心に貢献します”という企業理念を掲げ、総合人材のプロフェッショナル企業として日々進化を続けています。
より安心な警備を提供するために「教育訓練(人への投資)」に重点を置いていて、付加価値を生み出す育成、人材能力を引き出す研修、部隊を統率できる人間力や道徳に関する研修などを、年間を通じて実施しています。
各種警備業務
テイケイ株式会社では、警備業・請負業・派遣業・防犯カメラや保安敷材の提供を行っていますが、その中でも警備業については創業当時から行っている主力事業です。
街で見かける交通誘導や道路規制の他、オフィスビルや商業施設にて巡回などを行う施設警備、海の安全を守る海上警備、鉄道工事で作業員の安全を守る列車見張り員、大切な現金や貴重品を運ぶ現金輸送、要人・公人などを中心に警備対象者を守る身辺警護(ボディガード)がテイケイ株式会社の各種警備業務となります。
どの業務もその道を専門とする隊員が、繰り返しの研修や訓練を行い、日本の安全を目指して取り組んでいます。
警備機器の提供
警備業務の他にテイケイ株式会社は警備機器の提供も行っています。
特に評判なのは、「折警(折りたたみ警備員)」という人感センサーで反応する機械型警備機器で、年間2万4,603枚の稼働実績(令和3年度時点)があります。
国土交通省NETIS登録の特許商品のため、折警を利用することで総合評価落札方式の加点や、工事成績評価の加点対象にも繋がると好評です。
また、機械警備とプロ警備員の常勤を効率的に活用した「スマートセキュリティ」サービスも人気で、機械警備品の「デジ警」の設置やカメラ、センサーをオーダーメイドで行うことで、セキュリティ効果を高めながら人件費削減に繋がると評判を得ているようです。
テイケイがブラックといわれる原因
テイケイ株式会社がブラックといわれる原因について、評判や口コミを参考に調べてみると以下のようなことがわかりました。
厳しい研修と身だしなみ
警備員になるには、警備業法の決まりとして20時間以上の研修を受ける必要があり、テイケイ株式会社は他の警備会社に比べて研修内容が厳しいと感じる方が多いようです。
研修中の号令は「気を付け」や「敬礼」を行うため、右翼のようだといった口コミもありますが、元々は国を守るために始まった会社であることから警察官に近い号令が定着しているようです。
また、身だしなみにも気を使っていて、頭髪は長さや色にも決まりがあります。
これらのことからテイケイ株式会社はブラックだと感じる方もいるようですが、警備業は危険を伴う仕事のため、ある程度のマナー規律が必要であり、こういった身だしなみが信頼にも影響するため厳しい規定を設けています。
警備業界特有の働き方
警備業界は日々同じ会社に出社し、定時が決められているオフィスワークとは違い、特有の働き方が一般的です。
配置現場や労働時間はその日の現場によって異なり、夜間の道路工事が行われる場合は夜勤もあります。
警備業の働き方を理解している人にとっては当たり前のことですが、派遣やアルバイト待遇で短期間のみ働いた人にとっては、配置現場が変わることや労働時間に安定性がないことからテイケイ株式会社はブラック企業だと勘違いし、ネガティブな評価や口コミをしているように感じました。
テイケイがブラックではない理由
実際に調査していくと、テイケイ株式会社はブラックとはかけ離れた働き方を提供している会社であることが分かってきました。
ここでは、テイケイ株式会社がブラックではない理由をご紹介します。
人への投資に重点を置いている
企業理念の事項でも軽く触れましたが、テイケイ株式会社では「教育訓練(人への投資)」に重点を置いています。
これは、創業時から一貫して大切にしてきたことで、教育訓練に投資することで会社にとって1番の財産である「人財」を育てることができ、それがテイケイ株式会社の強さや信頼に繋がると考えられているようです。
教育訓練では、以下の内容について年間を通して反復訓練を実施しています。
付加価値を生み出せる人材の育成
人材の能力を引き出す研修
部隊を統率できる人間力
道徳に関する研修 等
クリーニング代無料など福利厚生が充実
テイケイ株式会社では、制服や備品がどの会社よりも充実していると評判です。
クリーニング代は無料で、夏は空調付の制服、UVカットシールドがついた最新ヘルメットの貸与を行い、冬は使い捨てカイロの配給を行うなど、警備員にとって辛い季節を少しでも快適に過ごしてもらえるように、備品を常に進化させています。
また、研修中も交通費全額支給、昼食のお弁当、夕食手当、入社祝い金(規定有)、交通費全額支給、社会保険完備と研修を受ける際に個人的な出費をかけることなく受けることができるのも、テイケイ株式会社のメリットといえるでしょう。
労働時間において自由な働き方ができる
テイケイ株式会社は、労働時間において自由な働き方ができる会社としても定評があり、ダブルワークなどで労働時間に限りのある人でも働きやすい環境となるよう、柔軟なシフト対応をしてくれる会社です。
アルバイトであれば週1日・夜間のみ、正社員であれば週3日といった働き方や、どんどん働きたい方は労働基準法の規定ギリギリまでシフトを入れることも可能となります。
また、残業が週40時間以上、月160時間以上を超過してしまった場合は通常の残業代とは別に1勤務毎に2,750円~3,375円の割増支給もあるなど、労働時間においても充実した福利厚生が設けられているようです。
ブラック企業の定義と特徴
ブラック企業の定義と特徴にはどういった内容が挙げられるのか調査してみました。
ブラック企業の一般的な特徴
厚生労働省によると、「ブラック企業=〇〇〇」といった定義はありません。
しかし、一般的には以下のような特徴があるとされています。
定義がないからこそ、ブラック企業であると気づくことができない場合もあるため、少しでも働き方に疑問が生じた場合は労働組合や外部機関に相談してみることも有効な手段とされているようです。
テイケイで働く警備員からの評判口コミ
テイケイ株式会社で働く警備員からの評判口コミをまとめました。
自由シフトでダブルワークしやすい
週末の時間を有効活用するために何かダブルワークがしたくて求人を調べたところ、テイケイ株式会社を知りました。
自由シフトは私にとってとてもありがたく、現在は週1のみの勤務で小遣い稼ぎをしています。
テイケイ株式会社は、本人の希望を優先した自由シフト制です。
稼ぎたい方は、法定内であれば沢山シフト希望を出すことができ、休日や週末の夜間のみ希望といったシフトも可能なことから、ダブルワークから本職まで幅広い人々から人気があるようです。
満足のいく月収を稼げている
施設警備に興味があり応募しました。
警備については未経験でしたが、教官による丁寧な新任研修や班長による優しいリードによって知識を深めることができています。
面接からわずか1ヶ月ですが、月給42万円と大満足の稼ぎです。
施設警備は空調の効いた快適な室内で働くことができるため、人気があります。
施設によって日給は異なりますが、上記口コミの方は1勤務2万円の給与が支払われるうです。
制服の備品貸与が充実している
これまで複数の警備会社を経験していますが、テイケイ株式会社はいちばん制服の備品貸与が充実していると感じました。
特に夏場は警備員にとって過酷な時期ですが、ファンの付いた制服、塩飴、UVシールドなどの配給があり、隊員を大切にしてくれている気持ちが伝わります。
警備会社によっては制服のレンタル代や購入費用を給与から天引きすることもあるそうですが、テイケイ株式会社では制服や備品は全て無料貸与・配布です。
冬にはホッカイロの配布、研修後は制服一式が入るリュックのプレゼントもあるため、勤務することに個人的出費がないのも人気の理由となっています。
テイケイで働く警備員からの評判口コミまとめ
テイケイ株式会社で働く警備員の評判口コミを調査したところ、隊員に寄り添った働き方を提供している会社であることが分かりました。
また、教官や上司となる班長も優しく教育熱心な人が多いことが伝わります。
テイケイ株式会社はブラックだという噂もありますが、口コミを見る限りは他の会社と比べて賃金も福利厚生も充実した会社といえるでしょう。
テイケイを辞めたいと思う人の特徴
テイケイ株式会社を辞めたいと思う人の特徴で最も多いのはコミュニケーションが苦手な人が挙げられます。
警備業は思いのほか人と関わる機会が多く、交通誘導などでは現場の職人や歩行者などに声かけが必要となる場面もあるため、人と関わることを苦手とする方には不向きであり辞めたいと感じるかもしれません。
また、「交通誘導は立っているだけ」などといった安易な気持ちで入社した場合も、本人のイメージと実際のテイケイ株式会社の研修や教育訓練の差に辞めたいと感じる人が多いようです。
警備業は常に人々の安全を守る仕事のため、決して簡単な仕事ではないと理解した上で面接を検討することで、入社後のギャップを防ぐことができるでしょう。
テイケイの好待遇制度を他社と比較
テイケイ株式会社の好待遇制度を他社と比較してみました。
週3勤務でも正社員になれる
警備会社だけでなく、多くの企業は週5勤務でなければ正社員雇用はないところ、テイケイ株式会社では週3勤務で正社員になることができます。
近年、欧州などでは週4勤務/週3休暇の導入が進んでいて、日本国内でもIT業界や一部企業で推進が始まった程度で、国内ではまだまだ正社員は週5勤務が当たり前となっているので、ワークライフバランスを保ちながら正社員になりたい人や安定した会社の正社員を希望する人などに向いていると思います。
受験費以外も会社持ちの資格取得支援
警備業には様々な資格が必要で、資格取得に向けて勉強に励んでいる社員も数多くいるようです。
他の警備会社では、合格した場合に受験費を会社が負担してくれることが多いのですが、人財が何よりも会社の発展に繋がると考えるテイケイ株式会社では、資格取得に必要な受験費の全額会社負担に加えて、試験時間の給与の保障、社内講習の実施など資格取得支援制度が充実しています。
取得できる資格例としては、各種警備業務検定、防火管理者、防災管理者、第二種電気工事士など国家資格から公的資格、民間資格など幅広く対応しています。
社内転職(キャリアアップ)が可能
多くの警備会社では、人員や職種が少ないことから一度決められた職種から別の職種へと異動することは難しいのが一般的ですが、数多くのグループ会社や幅広い警備業を展開しているテイケイ株式会社では社内転職(キャリアアップ)が可能です。
万が一、社内転職後に元の職種が良かったと感じた場合も元の職種への復職が可能です。
資格取得支援を活用しながらキャリアアップを図り、長期的に安心して働くことができる環境が用意されています。
業界最高クラスの賃金
職種にもよりますが、警備会社の賃金は各県の最低賃金がベースとなっていることが多いようです。
しかし、テイケイ株式会社では業界最高クラスの賃金を誇っていて、さらに有資格者には日給500円~2,000円の手当がつきます。
最高賃金の他にも首都圏に9棟の個室寮を完備していて、希望者は3か月寮費が無料といったサービスも他の会社ではなかなかない待遇です。
テイケイ株式会社は頑張る社員には状況に応じて手当などでしっかりと還元してくれるため、やりがいを感じるといった口コミもありました。
これぞブラック企業!壮絶な体験談
ブラック企業について国からの定義はないものの、自身が身をもって体験したことで“この会社はブラック企業だ!”と感じている人は多くいます。
ここでは、日本の会社で実際に起きたこれぞブラック企業!といえる壮絶な体験談をご紹介したいとおもいます。
ワンマン社長によるパワハラの横行
ワンマン社長の機嫌に毎日振り回されていました。
言葉によるパワハラは日常的で、女性社員には身体を触るなどのセクハラも起きていましたが、上司に相談しても社長の機嫌を損ねることが恐くて動くことはありません。
また、社長が気に入らない社員は理由もなく降格や異動をさせられたため、退職する人も後を絶ちませんでした。
ワンマン経営者による日常的なパワハラの横行はブラック企業によくあることです。
会社のトップによるパワハラやセクハラは社内に相談する場所があまりなく、退職といった決断をするしかない人もこれまでにいたと思いますが、こういった会社の場合は社外の機関を利用し相談することで解決の糸口が見えるかもしれません。
残業代や休日出勤手当がない
残業代を支払われることは過去に1度もなく、サービス残業が当たり前となっていました。
会社の雰囲気が自分のプライベートを削ってお客様を優先することが当たり前となっていたため、休日出勤もほぼ毎週ありましたが、こちらも手当をもらったことはありません。
残業手当の支給上限が決まっているにも関わらず、超過分の残業代が支払われないブラック企業もあれば、残業代や休日出勤の手当が一切支払われない超ブラック企業も存在しています。
残業代や休日出勤の手当は労働者にとって支払われるべき賃金であるため、記録を残したうえで自信を持って労働局や外部機関に相談することをお勧めします。
欠勤すると始末書を書かされる
欠勤は全てサボりと判断される会社で、体調不良などで仕事を休んだ場合は始末書を書かされます。
忌引休暇を頂いた時にも始末書の提出が求められたことには驚きました。
また、仕事で少しでもミスをすると、上司から社員全員に聞こえる声で罵られるなどのパワハラ行為も日常的に横行していて、毎日潜むように仕事をしていました。
無断欠勤に対して始末書を求められる会社はあると思いますが、体調不良や忌引でも始末書を書かされるブラック企業もあるようです。
また、上司からのパワハラに日々怯えながら過ごす会社は決して心地よい職場ではありませんが、このような会社が多く存在しているのも現状となっています。
実際に大手企業で起きた労働事件
日本にはいくつものブラック企業が存在する中、行き過ぎた横行により労働事件へと発展した事例もあります。
ここでは、実際に大手企業で起きた労働事件をいくつかご紹介します。
80時間分の残業代が初任給に組み込まれた某居酒屋チェーン
2007年に某居酒屋チェーンの調理場で働いていた24歳の新入社員が、入社後わずか4か月で急性心不全により自宅で死亡していました。
後に調査したところ、1ヶ月の労働時間は平均276時間、時間外労働は平均112時間であると認定され、労災認定基準(過労死ライン)よりも上回っていたことが分かっています。
労働基準監督署では2008年12月に死亡原因を過労死として認定し、会社と役員4名に対して約7,860万円の損害賠償の支払いを命じています。
3度の退職願いも拒否し続けた某運送会社
全国的に知られている某運送会社では、2010年12月に事務職をしていた23歳の男性が自殺しています。
遺書には 「毎日12時間以上働かせ、サービス残業を強要した」という内容もあり、後の調査でタイムカードを実際の帰宅よりも早い時間に押されて、強制的にサービス残業を強いられていたことが判明しました。
この事件の悪質な点はこれだけでなく、2009年11月から3度も退職願を申し出ているにも関わらず、会社側がそれを拒否していたそうです。
そのため、男性はうつ病を発症しこのような悲しい事件となってしまいました。
新人研修の合宿内容は人権無視の洗脳に近い某飲食店
2013年2月に某飲食店で働く25歳男性が、長時間労働によるうつ病発症で休職を余儀なくされたことから、会社を相手取り2,310万円の慰謝料や損害賠償を求める裁判を起こしました。
男性は退職したい旨を申し出ていましたが、店長から「ここで辞めたら逃げになる。辞めさせない」などの説得により仕事を続けた結果、うつ病や適応障害を発症してしまいます。
この飲食店では、合宿形式で新人研修が行われることでも有名で、逃げ場のない場所で洗脳に近い研修を行っていることから人権無視やパワハラと感じる人も多いようです。
まとめ
テイケイ株式会社がブラックで辞めたいと思われる原因と実際の待遇などについての調査内容は以上となります。
調査してみると、テイケイ株式会社は他の警備会社よりも福利厚生や賃金においても優れた会社で、ブラック企業とはかけ離れていることがわかりました。
テイケイ株式会社では働き方改革により制度を整え、社員みんなが働きやすい環境になるよう努力を続けています。
実際にテイケイ株式会社がブラックかどうかは働いている警備員が個々で判断することですが、厳しい研修や規律があったとしても、制度や福利厚生などを十分理解している方にとっては警備業界の中でも働きやすい会社なのではないかと感じました。
会社概要
会社名:テイケイ株式会社
設立:1978年7月
代表者:影山嘉昭
資本金:5,000万円
所在地:〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1-1-16 テイケイ本社
事業内容:警備業全般/個人及び企業の信用調査業務の請負/防犯、防災等に関する助言並びに設備器具の販売/防犯、防災等に附帯する調査請負/清掃業務の請負/ビルの賃貸業/トランシーバーの貸し出し業務/運転代行業務の請負/土木及び建築工事現場並びにその周辺における管理業務請負/建築・土木工事の設計、施工及び請負/埋蔵文化財調査業務の請負/消防設備保守点検業務の請負/土木・建築用安全資機材の販売業務/損害保険代理店業/生命保険の募集に関する業務/コンピューターシステムによる計算業務の受託/集金業務の請負/託送物の受発送の代行業務/電子計算機の管理並びにコンサルタント業務/一般貨物自動車運送事業及び貨物運送取扱事業/労働者派遣事業/害虫害獣の駆除業務/道路交通法に基づく放置車輌確認事務及び放置違反金関係事務の受託/医療機器の販売等に関する業務/前各号に附帯する一切の業務
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