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和レゲエ数珠繋ぎ-第11回- 細谷淳(Water a.k.a マリヲ)


大阪府 細谷淳(Water a.k.a マリヲ)
アーティスト名 牧場ユミ
曲名 冒険
発売年 1971年

アーティスト名 矢沢永吉
曲名 チャイナタウン
発売年 1983年


和レゲエの世界は僕にとって緊張するというか、バイトの初日のような気持ちが知識のない僕にとってはするのですが、牧場ユミのこのレコードは聴けば聴くほど、見れば見るほど魅力溢れるレコードなのでこの機会に是非紹介させて頂こうと思います。
自転車屋、タラウマラが始動してすぐ、僕は大量の7インチレコードをまとめて買うことに夢中になっていました。もちろん店で販売するためのものですが、掘り出し物、知らないレコードに出会うことに重きを置きすぎて、仕入れ金額と販売金額が合わなくなるくらいのところまで買い漁ってしまっていた時がありました。ヤフオクで買ったものをヤフオクで転売して、なんとか仕入れ金額を取り戻そう!と奮闘していたときに、牧場ユミのこの名曲に出会いました。タラウマラの店主であるDJPATSATによる、DJPATSATの日記にその概要はお任せするとして、とにかくその頃、しかめっ顔をマスクで隠し、人が人を貶めているのが当たり前な、そんなくさくさした気持ちをイッパツで吹き飛ばしてくれる奇跡みたいな曲でした。
それから一年半経ったいま、意識して歌謡曲を聴けるほどには回復してきたような街だと感じるのですが、まだまだどデカい壁、問題と僕たちは闘わないといけないと毎日感じています。そんな時、自分のカッコつけなところとか、意固地になってしまうところをどうでもいい、恥ずかしいと思います。矢沢永吉を斜めに聴いていることは、こんなに素晴らしい曲を正面から受け止められない馬鹿馬鹿しい姿勢だと感じました。なにか大きいものと向き合うとき、細かいことはどうでも良くなり、とにかくそれ、そのものとガップリ四つに組んで、こぼれ落ちてくるものを丁寧に拾うことが、ユーモア溢れる世界の助けになると信じています。和レゲエ一年生の私ですが、ガップリ四つに組むのが和レゲエでも(それはすごく緊張しましたが楽しかった)、世界情勢でも、近所付き合いでも、"だけどまだ終わらない これからさ"という姿勢だけは崩さないでいようといつも、レコードやレコードにまつわるエトセトラから教わっています。

♨︎
マリヲ、ありがとうございました!

この企画の根底には、くだらない話を近い趣味の人たちとしていたいという想いがあります。
今回の選曲はまさにその真骨頂。

というのも、この2曲はレゲエにジャンル分けされることはまず無い楽曲。しかし繰り返し聴いていると……裏打ちに誘われ不思議とほんのりレゲエを感じます。そうなるとイントロのトランペットなんかも気になってくる。まずは試しに楽曲から聴いてみてください!

第11回は、私の古くからの友人・マリヲが担当してくれました。せっかくなので彼にも少し触れておきます。

マリヲは大阪・淡路の街角で自転車屋「タラウマラ」をオーナーである土井さんと共に運営しています。本、レコード、CD等も置いてありカルチャーショップとしての一面もある珍しい自転車屋。

Webショップのラインナップから一度ご覧ください!そして気になったらお店にも足を運んでみてほしい。

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