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和レゲエ数珠繋ぎ-第18回- 白波瀬 達也(tawaki)

奈良県 白波瀬 達也(tawaki)
アーティスト名 ASUKA ANDO
曲名 ゆめで逢いましょう
発売年 2015年


当方は雑食的に音楽を聴いている奈良県民です。和レゲエについては特に詳しくないのですが、10代の頃からラバーズロックは大好物でよく聴いています。この連載では70年代〜80年代の旧譜の紹介が中心ですが、今回は現行の和レゲエを取り上げてみたいと思います。

先日、レゲエ好きの友人に誘われて奈良でASUKA ANDOのライヴを観る機会がありました。ASUKA ANDOの存在は知っていたのですが、不勉強な私はちゃんと聴いておらず、ほぼ予習ゼロの状態で臨むことに。会場となったのは「LIGHT」という飲食店。こじんまりしたスペースに50人ぐらいの若い男女がギュギュッと集まっており、「奈良も結構やるやん」とライヴ開始前から感慨に浸っておりました。

LIGHTの4周年パーティということも手伝ってライヴは終始グッドヴァイブス。MCが巧みで、シンガーとしてだけでなくパフォーマーとしてのASUKA ANDOの魅力を知ることになりました。最も盛り上がったのは代表曲「ゆめで逢いましょう」。曲の途中で同じオケを使いながら小泉今日子のミリオンセラー「あなたに会えてよかった」(1991年リリース)と思い出野郎Aチームの名曲「繋がったミュージック」(2019年リリース)をカバー。高難度な即興に打ちのめされた私は、同曲が収録されていた1stアルバム「mellowmood」を会場で入手。年甲斐もなくASUKA ANDOさんにサインをおねだりしたのでした。

「ゆめで逢いましょう」を目的に購入したLPですが、想像を遥かに超える大満足の内容。タイトル通りアルバム全体がメロウな雰囲気で統一されています。なかでも印象的だったのがアニメ「ドラゴンボール」のエンディング曲「ロマンチックあげるよ」のカバー。バブル期に子どもだった人たちにはお馴染みですよね。アニソンらしくファンシーなこの曲をアダルトなムードに転換することに成功しており、「ASUKA ANDOは間違いない!」と今更ながら確信したのでした。

ASUKA ANDOが優れたレゲエシンガーであることは周知の事実ですが、奈良の片隅で起こった貴重な出来事を記録したいとの思いから、このような駄文を寄稿させて頂きました。

♨︎
白波瀬さん、ありがとうございます!昨日、大阪・住吉区にある朝日温泉で音楽イベントがあり参加させていただいたのですが、そこでもASUKA ANDOの楽曲はお客さんに人気で大阪ローカルにもしっかり根付いていました。それにしても風呂上がり脱衣所で即レゲエが聴ける住吉区恐るべし。

「ゆめで逢いましょう」は昨年、7inchが再発に。内田直之による新録Dubバージョンが絶品。魔法かかってます。30年後もフロアで流れていてほしい。
無人島 ~俺の10枚~ 【asuka ando 編】
↑この記事、細かい情報までおもしろいのでオススメです。

白波瀬さんが書いてくれているキョンキョン→Aチームの現場マッシュアップは是非とも聴いてみたい…soundcloudにアップされている「繋がったDUBで逢いましょう」のさらにその先のようなイメージなのかな。楽曲がリンクしていく感じは本当におもしろい。アーティストの皆さん、歌謡曲のレゲエカバーはどんどんお願いします!

白波瀬さん instagram
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