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和レゲエ数珠繋ぎ-第52回-ケイタ

アーティスト名 諸口あきら
曲名 見知らぬ旅人
発売年  1981年


2024年5月24日、場所は心斎橋にあるCorner Stone Bar第50回でも名前が挙がった豊田勇造さんをゲストに迎えたイベントが開催されました。和レゲエファンの間で名盤と呼ばれるアルバム『血を超えて愛し合えたら』を80年にジャマイカで録音しリリースした京都のフォークシンガー。

この会場に勇造さんは定期的に訪れており、昨年は私が企画を担当。その際『血を超えて愛し合えたら』の収録曲を歌ってほしいとリクエストすると、当時のテープからインストを準備し、アルバムを再現するようなライブを披露してくれました。バックDJまでやらせてもらった貴重すぎる経験。

そんな縁あって、今年の開催に私もDJで参加させて頂きました。''Jamaican Memories Night "と題してトークも挟む約2時間のライブ。他の出演者はレゲエシンガーのNari-chan with kubotin、DJのNeko MassiveNeko Massiveさんといえば第45回でも書きましたが、Bagus!の音源にも携わっています。

そんな私得な和レゲエイベント。前日まで悩みましたが、フォーク人脈での和レゲエを多めに選曲。その中の1曲が諸口あきらの「見知らぬ旅人」でした。

諸口あきらは、タレント・俳優など多数の肩書きを持ったシンガー。バックトラックもしっかりレゲエであり、この曲と『血を超えて愛し合えたら』には近い雰囲気を感じていました。

当日はオープンDJを担当させていただき、早々にこの曲をかけると控え室にいた勇造さんがブースに来て

勇「これは誰の曲?」
ケ「諸口あきらです」
勇「ああ!諸さんか!」

話を聞くと2人は古くから交流があったそう。「まさか諸さんの曲が聴けるとは思わなかった」
と嬉しそうな様子から、2人の親交の深さを感じました。本当にビックリしたとのこと。こちらもビックリしました。

ライブは、去年のこの時期の事を歌った新曲からはじまり数曲、ジャマイカの想い出トークを挟んだあと、昨年に続き『血を超えて愛し合えたら』からのレゲエ曲ほとんどを実演…と最高の2時間でした。

当企画の視点から触れておきたいのは、やはり勇造さんもボブマーリージミークリフの影響を強く受けていること。音源や著書から分かることですが、この日のトークタイムでも改めて話してくれていました。来年も開催されると思うので、和レゲエファンの皆さんは是非ともチェックして欲しいです。

アルバムポスター

話を今回の楽曲に戻しますと…「見知らぬ旅人」の元曲はアメリカ民謡「Wayfaring Stranger」詩をつけているのはみなみらんぼう

編曲を担当しているのは松井忠重和レゲエで見ると松田聖子の「トロピカル・ヒーロー」の編曲も松井忠重。2作あるならまだまだありそうです。編曲家から探す和レゲエ

また、第36回で紹介したもんたよしのり「ダンシングオールナイト」の編曲も担当しています。これはレゲエカバーを取り上げただけで、原曲がレゲエというわけではありません。が、なにかと繋がっていきます。

血を超えて愛し合えたら』についてはOjaさんのこの投稿がすごく面白いのでチェックしてください!今回は普段の生活からの数珠繋ぎで選曲しました。

今週もありがとうございました!

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