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【テン年代のエロゲを振り返る】コラム：エロゲコラボカフェの歴史

waravim

2016年編を書いていて『ワガママハイスペック』について書こうと思っていたのですが、このゲームはわりと若い世代から支持を集めた作品だと思います。

特に若い世代の特徴としてグッズやイベントを重視する傾向がみられると思います。缶バッチを大量に集めたり、ライブに行ったりとかですね。先日行われたまどソフトライブも盛況だったようです。

リアルイベントやグッズを重視する今日のエロゲオタクにとって重要に思えるのがコラボカフェの存在です。

コラボカフェとはメイドカフェやコラボ専門のカフェが期間限定で、作品にまつわる食べ物を出したり、店内に作品にまつわる展示をしたり、注文するとキャラクターのコースターがもらえたり、グッズを売ったりすることを指します。（行ったことないので調べた限りでの認識で書いてます。。。）

しかしコラボカフェ、2010年ぐらいには存在していなかった気がして、やにわに増えてきたという印象なのでいい機会なのでちょっと調べてみました。

【追記】

本質情報を見つけてしましました。どうもメイド喫茶の源流に当たるのが「第1回東京キャラクターショー」で行われた『Piaキャロットへようこそ！！』とのコラボ喫茶店(1998年)であるとの記載がありました。

メイド喫茶の歴史とその『Piaキャロットへようこそ！！』との深いつながりは以下のページにまとまっています。でも逆にじゃあ2000~2005年のコラボの情報が出てこないのはちょっと謎ですね。インターネットの藻屑になってしまったのでしょうか。



確認できたエロゲ最古のコラボカフェは

ビジュアルノベルという範疇でいえば2005年3月18日~2005年3月27日には『ひぐらしのなく頃に』とのコラボ「エンジェルモートday@CURE MAID CAFE」が行われていることが確認できました。

エンジェルモートは『ひぐらしのなく頃に』に登場するレストランです。

正直2008年ぐらいに元祖ともいえるものが出てくるのかなと思っていたので、相当古いという印象があります。

秋葉原の定点観測情報を頻繁に更新していたアキバブログ(2004~)で遡れる限りでもこれは最古のものでした。「Cure Maid Café」は2001年にオープンした世界初の常設型メイド喫茶らしいです。

2008年には『フェイト/アンリミテッドコード』（これも全年齢ですが）とのコラボなんかも行っており、アニメやコンシュマーゲームの範疇では割と2005年ぐらいから頻繁にコラボをやっている様子がうかがえます。

18禁というカテゴリで探すと、現行のキュアメイドカフェのホームページで確認できる最古のものは2010年3月19日（金）～3月28日に行っていたPurpleSoftware『夏に奏でる僕らの詩カフェ』が確認できた最古のものでした。すみませんこのゲームは知らないです。

比較的古くていかにもコラボとかをやっていそうという範疇でこの時期にコラボカフェをやっているのは『ダ・カーポ』などが挙げられるでしょうか。同じくキュアメイドカフェで「初音島カフェ」が2010年4月ぐらいに行われています。

2010年に行われているものの紹介を読む感じだと、ごく普通に行われているので、これ以前のものも普通にあってもおかしくない気がします。しかし探した限りではいかにもありそうな喫茶店ものの戯画の『パルフェ』『ショコラ』あたりとコラボをしたカフェが開催された形跡は特にないです。

こんなツイートもありますし、小規模なものは結構あったのでしょうが、なかなか残っていなさそうな情報でもあります。

他の界隈の定点観測を参考に探してみましたが、例えば「エロゲ更新情報」(2012年より更新)さんが呟いている範囲でのコラボカフェの情報のうち最古のものは2013年のCafe&Bar Sixteenによる「にゃんカフェマキアート 〜猫がいるカフェのえっち事情〜」でした。

Cafe&Bar Sixteenのツイートから掘れる限りだと2014年9月1日からやっている「蒼の彼方のフォーリズム」コラボのものが最古。


そこから次はを2014年10月にまどソフトコラボカフェ

続いて『月に寄り添う乙女の作法』のコラボカフェも二週間後にやっています。どちらも盛況だったようで、これ以降閉店まではコラボカフェをメインの業態としてやっていたようです。

話を元に戻すと「にゃんカフェマキアート～猫がいるカフェのえっち事情～」は「シューティング　メイドカフェ＆バーふれんどりふぁいぁ」ともコラボしている。こちらはサバゲ―愛好家を対象にしたメイドカフェのようで、ブログなどを見てもあまりコラボカフェには触れていない。（シューティングレンジがあるなどかなり本格的そう）

JAM Akihabaraも精力的にコラボカフェを行っているようですが、美少女ゲーム関連で確認できた最古のものは2014年8月16~18日オーガストとのコラボカフェ。

2014年ぐらいになるとかなり増えている印象があります。2013年にはこんなつぶやきがある一方で


コラボカフェ全般について

Googleトレンドなどで見ると2014年ぐらいからコラボカフェの検索数が増え始めているので、少なくともコラボカフェという単語が根付いてくるのはそれぐらいのようです。（コロナで大打撃を食らっているみたいで大変そうですね。。。）女性向けのプリンセスカフェなんかがきっかけで流行って言った印象があります。

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よく考えるとコラボカフェの草分け的存在としては、2010年4月にオープンしたガンダムカフェが挙げられるでしょうか。そのほかのコラボカフェの代表的存在といえばアニメイトカフェが2012年1月にオープンしていたり、ニコ本社が2010年12月にオープンしていたりします。


結論

他のメイドカフェとかも掘り下げていけば古いものや詳細なデータを集められそうですが、コラボカフェに行ったことがないのでそこまでの情熱はありませんでした。

歴史上2005年ぐらいから散発的に行われているイベントで、2010年ぐらいから徐々に増え、2014年ぐらいには一般に使われる宣伝手法になっていたといったところでしょうか。

一度ぐらいは行ってみようと思います。

大嘘を書いていたら指摘していただけると助かります。

（追記：⇒大嘘でした。1998年の『Piaキャロットへようこそ!!』との喫茶店のコラボがメイド喫茶の源流となり、今に至るようです。ここら辺の情報をもとにさらに深堀すればいろいろとかつて行われたコラボ情報を拾い出せそうなものですが、面倒なのでやりません。。。）

（ヘッダーはRyoFukasawaさんによるものをCC BY 2.0に基づいて使用させていただきました。表示の為クロップを行っています。）




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