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子育てと自分育て

私は子育てに失敗しました。

それは、子供がグレた、とかそういうのではなく、自分自身が子供だったばかりに、子供達の大切な子供時代を奪ってしまった、ということです。

そんな思いから、ピアノレッスンでは子供達への声掛けなど、割と細かく意識して実践しています。

その成果なのか、子供達は全くレッスンを休まず、補講は100%の出席率!
いつもフレンドリーに通って来てくれます♡

これから子育てをされる方、真っ最中の方、
または、自分の言動を変えたい、と思っていらっしゃる方に向けて発信します。

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子供は自分の姿見

子供は親の姿見です。
親の背中を見て育ち、親が不機嫌な時、子供は不安定な表情をしています。
親が嬉しそうだと、子供も嬉しそうな表情です。

私は、その事に気付くのに10年以上かかりました。
本当に申し訳ないことをした、と反省しています。

子供は自分から産まれた、ひとりの人間である

でも。親も人間です。いつも笑っていられません。
感情的になる事も、当然あります。
辛くて仕方ない時、しんどくても休めない時、怒りが収まらない時。。。

そんな時は、正直な気持ちを伝えてみてはでしょうか?
『自分の子供』に接するのではなく、一緒に暮らす友人のように。

感情的になってしまう、という事は、そこに相手に対する無遠慮、つまり甘えがあると思うのです。
これを言ってしまっても大丈夫、という気持ちが根底にあるはずです。
自分の子供であること、自分に逆らえない立場であること。

私は後者でした。いわゆるハラスメントです。
『しつけ』という名のハラスメントを、子供にしてしまっていました。

しかし、子供達が大人になり自分から離れ始めると、言い放つことへの恐れが出てくるんです。

何故?

このまま遠ざかってしまうかもしれない・・・という恐怖心が芽生えてくるからです。

感情的になりそうになったら、産まれた時の気持ちを思い出してください。

子供と過ごせる時間は、その子の人生のうちの1/4にも満たないかもしれません。


誰のために『怒る』のか

怒りの感情が少しコントロールできるようになった。でも、心の底から怒らないといけないような事があった。

そんな時は

『心の底から怒る』顔を見せてください。
正面からぶつかって、心を寄り添わせてください。

この時大切なのは、『何故自分は怒るのか』ということを、自分で納得すること。

どうしても爆発が止められなかった時は、後悔はしなくていいので、感情を整理してください。

①何故怒ったのか
②誰のために怒ったのか
③それは自分を満たすためではなかったか
④他の誰かと比較してはいないか←絶対ダメNG!!

そして、決して御自身を責めないでください。

この怒りの行動は、子供が成人して親の行動の意味を理解できるようになった時、

自分自身に返ってきます。

私は何度もその洗礼に合いました💧


子供達がへしゃげない声掛けの仕方

有難いことに、ピアノの先生、という仕事をさせていただいており、いろんな子供達にも接する機会を多くいただいています。

『ピアノレッスン』という場で学んだ事が幾つかあります。

その中で特に有効なものを幾つかご紹介します。

『叱る』からアドバイスへ

子供達が良くない事をした時、理由を聞いていますか?

私のレッスンでは、練習が出来ていない時は自己申告してもらっています。
その時、絶対に叱らず、軽〜く理由を訊きます。

〇〇が忙しかった、大抵の理由はそれです。
稀に、やる気がなかった、もありますが。

その時、言葉上では『いいよ〜仕方ないね』と言いますが、そこからは宿題タイムです。赦すけど責任は果たしてもらいます。
ノートなら書く、実技は『お家の分ね』と、5〜10分の自己練習をしてもらいます。

さて。決まった時間の中で宿題タイムを設けるとどうなるか?
そうです、レッスン時間が減るんです。
そして、ほぼ100%丸が貰えないんです。

この事は明確に本人に伝えます。
そして、『次は丸になるように、ちょっとでもいいから練習してね、できそう?』と訊いて、本人から『できる』という答えをもらいます。

これが約束となり、子供達の中に責任が生じるのです。

あとは、少しの時間でも身に付く練習方法をアドバイス。

叱らない→正直に告白する→反省→約束→アドバイスが貰える→嘘をつく必要がなくなる

という好循環に繋がっているようです。


褒め言葉のパワー

次に、効果的な声掛けとして『褒める』があります。
これはスゴいパワーなんですよ!

この時、気を付けて欲しいのが、結果を褒めるのではなく、努力を褒める、ということ。

『スゴい!頑張ったね!』
『今のめっちゃ良かった! 』

など、誉めたり一緒に喜んだりしながら、子供達には努力すると嬉しい♪ という感覚を持ってもらうようにします。

これを繰り返しているうち、不思議な現象が現れます。
いま一歩な時、子供達から『まだ出来てない』という言葉が出てくるんです。

自分なりの100点満点、というのを高い水準で目指すようになってくるのです。


頑張れ!というタイミング

しかし。時には横着したくなるのが人間。

練習したくない時、難しくて取り組みたくない時、友達の方が上手でヘコんでいる時、など、グズグズ言う時や、口を荒らすこともたまにあります。

そんな時は我慢比べ。
押したり引いたりしながら、諦めず子供に喰い付いていきます。

ちょっとずつ、これだけでいいから、と言いながら、何とか弾いてくれた時、
『できた!やった!!』と褒め殺し、次に『できたからもう少しだけやってみない?』と薦めます。

ここで、子供達がもう一歩を踏み出そうとした時、
『頑張れ!頑張れ!』と応援団になるのです。

励ますのは、自分の足で歩き始めたとき。
後ろからそっとランドセルを押し上げる、そんな気持ちで励ましてみてください。


信じる力【親】という文字を実践!

我が子がどうなるのか、こんなんで大丈夫か?
親であれば、誰もが1度は不安になったことがあると思います。

当たり前です、子供を愛しているのですから。

でも。
私たち、大人が思っている以上に、子供達はよく考え、冷静に世界を見ています。
そして、親の事を愛し、思いやってくれています。

外に対しては、迷惑をかけないよう気遣いをすることは必要です。

ですが、親子の間では。
子供の言葉を信じ、見守ってみましょう。

親が決めた目標ではなく、子供個人が目標を設定し(小さい目標でいいのです!)、手は出さず励まし続ける。
達成出来なければ、何度でもトライすればいいのです。

『よく頑張ったね!』『ありがとう』『もう少しやってみない?』など、子供の主体性に対して声を掛けながら、背中を支えてやる。

1週間後には、きっと成長が実感できることと思います。


子育ては自分育て。

安らかな毎日を送れますように!

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