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学問やくざ

大学院で勉強していたとき何かの拍子で友だちに自分のことを「学問やくざ」だと言ったら、その友だちがその言葉を気に入って、別の場で「この人は学問やくざです」と紹介されたことがありました。

ただの大学院生ですからアウトローだったわけではないのですが、少なくとも良い会社に入って安定した生活をしたいという「かたぎ」とは言えないという意味で、ふざけて「やくざ」と言ったのでした。その道に進んで親が泣くという意味ではやくざも、(文系の)大学院生も似たようなものでしょう。

結局大学院でうまくいかず、学問やくざから「足を洗った」はずでしたが、数年後には研究者ではないけれども大学の仕事に戻りました。かたぎでは渡世できず「フロント企業」に就職した、みたいなことでしょうか。

今ちょっといろいろあり、この先の身の置き場を決めるタイミングに直面しています。「学問やくざ」に戻れるかもしれないのですがそれでは家族を泣かせることになりそうで、かたぎの道を取るか、やくざの道に入ってしまうか本当に悩みます。本来の気質はやくざ者だと思いますので、自然にそうなってしまうかもしれないのですが……。

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