初対面の人と話すコツ①最小公倍数を見つける
初対面の人と話すのは得意ですか?苦手ですか?
新しい出会いを楽しみにする一方、不安も多いと思います。
聞き屋の仕事で多くの方とお話しする機会があるので、私が初対面の方とお話しするときに感じていることを書いてみようと思います。
今回は、会話が続くか不安な方へ、会話の最小公倍数についてです。
共通の話題を探す
よくあるコミュニケーション手法として、共通の話題を探しましょう、というのはあるかと思います。
出身地、趣味のこと、仕事の業界、時事ネタ、など、
質問したり話を振ったりして、興味が合う話題を探します。
出身地が同じで、よく聞いてみると同じ学校の先輩だった、なんて話もあると、一気に距離が縮まりますが、共通点がなかなか見つからない人の方が多いのではないでしょうか。
初対面の一番辛いケースは、いくら質問をしてもお互いの興味が重ならないこと。
いくら話をしても盛り上がらず、切り上げたくなります。
この時間は無駄になってしまったな、と思うかもしれません。
ある意味、これはお互い一番興味の範囲の重なる情報=最大公約数を探す作業かと思います。
話題に富んだ2520さんは、1~9まで全ての約数を持つので誰でも話ができますが、2401さんは7は4乗するくらい詳しいのに、他の約数は持ち合わせていません。
共通の話題がなくても話すには?
私は小学生の頃に、テレビも見ない、ゲーム機も持ってない、スポーツも得意でなかったので、共通の話題が少なく、友達があまりいませんでした。
「一年生になったら、友達100人できるかな〜?」なんて歌は嘘だ、と子供心ながらにつらく思った記憶があります。
その後、部活に入ることで共通の話題ができ、友達が徐々に増えてきましたが、
社会人になると部活も無くなってしまい、大人になってからの友達作りも苦労してきました。
ある時、共通の興味はなくても、興味を持ったきっかけなら話ができるのでは、と浮かんできました。
例えば、サッカーが好きな人に対して、私はチームも選手も、ルールさえもまともに知らないですが、
のように、サッカーに関する知識が無くても話を聞けるようになりました。
具体的な知識で会話するというよりも、どういう感情を持って取り組んでいるのか、といった会話です。
抽象度を上げると、最小公倍数が見えてくる
話を聞いているうちに、私自身の趣味との共通点も見えてきます。
サッカー、音楽といった具体的な行為よりも抽象度を上げてみると、自分の体験とも共感できる部分が見つかります。
共感が増えると、改めてサッカー自身に興味が持てるようになったりします。
異なる業種の仕事や生い立ちの場合に体験してきたものは違いますが、その時にどう感じたかは誰もが平等に体験してきた話題です。
コミュニケーションをしていて一番嬉しいのは、相手が共感してくれること、自分の意見を否定せずに受け入れてくれることなど、シンプルなものです。
相手に役立つ情報が与えられなくても、ただ興味を持って聞く。
それだけで、二人のコミュニケーションは心地の良いものに変わっていくと、日々感じています。
ぜひ、最大公約数でなく、最小公倍数の共通点を見つけてみてください。
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