フワちゃんから学ぶこと。
先日、「徹子の部屋」で初めてフワちゃんという芸人さんを見ました。自由奔放な発言やスタイルと彼女のこれからについて、世間が令和のニュースターと認める理由を、カウンセラー視点で考えてみました。
※一般的なキャラクター紹介や番組解説は別サイトをご覧ください。
どんな大物にも敬語を使わない
番組開始そうそう、徹子さんに対して「来たよ〜」とタメ口で挨拶。そして長嶋一茂さんも呼び捨てにするエピソードも紹介されてました。
しかし、話を聞くと「窓際のトットちゃん」に影響を受けて以来、徹子さんへ尊敬の念を持っていたり、一茂さんへも衣装のセンスを評価したり彼の好きなハワイの話で盛り上がったり、相手へ向けての関心を十二分に発揮していました。
表面的に敬語を使うだけの関係より、タメ口だとしても相手の内面に興味・関心を持って接しているように感じました。
自分で自分を評価している
本人が「上手に生きるのが上手じゃない」と言うように、バイトを何度もクビになってきたそうです。その度に「悪い子」と言われましたが、トットちゃんの生き方に励まされ、テレビで自分の生き方を見つけて「良い子」になれた、と語っていました。
そして、この「良い子」の判定は誰でもなく自分自身でした評価です。自分を肯定できている人は、どこかエネルギッシュで魅力的に見えるようになると思います。2020年上半期に100本以上の番組に出演したフワちゃんは、視聴者を惹きつける何かを持っているのでしょう。
自分の哲学を持っている
性善説に共感して大学で中国哲学を学んだそう。そこで、性善説だけでなく性悪説のような対極的な他の価値観があることを知り、みんなを受け入れる・自分を受け入れてもらうことのヒントに得たと言っていました。
自分の考えの軸を持っている一方で、他の人には違う価値観があると学んだことで、誰でも区別なく受け入れられる今のキャラクターが、多くの人に愛される理由の一つだと思いました。
自分の機嫌を自覚してすぐフォローできる
彼女は、落ち込んだり機嫌の悪い事があっても、すぐに「さっき機嫌が悪くなってごめんね」と相手に謝ってチャラにしているそうです。徹子さんは「自分ではチャラになっていると思っても、相手の人は思ってないかもしれない」と釘を刺しましたが、気持ちの表現がわかりやすい人だ、と言う点では、安心して接することのできる人に違いありません。
自分のことに重ねると、気持ちの切り替えが難しくすぐに謝るのは抵抗があったり、誤解やすれ違いで心が離れてくケースが多かったなと思います。思っていることをその場でちゃんと伝えられる、わかりやすい人こそ、信頼できる人の条件だろうと感じています。
同時に、自分自身も「嫌な気持ちも言葉に出して言ったりすると(気持ちが)晴れる」と言うメリットもあると言っていました。ちょっとした意固地な気持ちを乗り越えることで、相手にも自分にとってもわだかまりを残さない、素晴らしいコミニュケーションの方法だなと思いました。
徹子さんも「母の胎内に反省という文字を忘れてきた」という有名なエピソードを語っていました。反省しすぎてくよくよしないで、明るく次に進めるのは素敵ですね。
人生を楽しむ姿をみんなに見てもらいたい
最後に、今後どんな風になっていきたいのかについて、Youtubeを通じて元気になってもらいたい、自分の人生を含めてエンタメにしたい、という思いを語っていました。
すでにテレビでブレイクしている方ではありますが、これからさらに挑戦する姿、失敗する姿を含めて見てもらいたい、と言っていました。普通は成功した良い姿ばかり見せたくなる気持ちが強いと思います。失敗する自分も含めて受け入れられるのは、本人の"本当にやりたいこと"なんだなと感じました。
テレビではいろんな芸人さんが流行って、見なくなって、その地位を安定させるのが優先になりがちですが、自分の生き方を認識して、行動に移す姿は、これからも見ていきたいと思いました。
令和になり、コロナ禍をきっかけに、いろいろな業界でほころびが見えてきてしまったと感じています。憤りや不満、不安が浮かぶかもしれませんが、しかし個人として直接どうすることもできない課題に人生が飲み込まれてしまってはもったいない。
まずは自分自身がどういう人であるかを知り、やりたいことを実行していく。少なくとも今周りにいる人たちと、わかりやすい人になって接することで、自分の居場所の地盤が固められていきます。
フワちゃんのように、自分の心に素直になれる人が増えると良いなと思います。
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