パーソナルトレーナー版『量は質を生む』
『量は質を生む』
色んなところでよく聞く話ですよね。
パーソナルトレーナーとして5年間働いてきて、パーソナルトレーナー界にも『量は質を生む』があるなーと感じているので、それについてお話ししたいと思います。
パーソナルトレーナー界で量をこなさないと絶対に得られないこと2つ!
1つ目は細かいところまで見る能力です。
根本的なところで、余裕がないと絶対に見えない領域というのがあるんですよね。
トレーナーとしてセッションするうえで、トレーニングフォームを修正したり、クライアントの反応を見て話題を変えたりするわけですが、余裕がないと絶対に見えないところがあるんです。
例えるなら車の運転と同じです。
80㎞で走っている時と、40㎞で走ってる時って見える景色が全然変わるんですよね。
走るスピードが速くなるほど視野が狭くなるんです。
安全運転しなさいとあれだけ言われるのも、スピードが遅い方が圧倒的に運転が易しいからですよね。
パーソナルトレーナーとしてのセッションも、自分に余力がない状態だと視野が狭くなるので、いくら見ようと思っても見えない領域が生まれてしまうというわけです。
なのであえて肩の力を抜いて、リラックスした状態でセッションに臨む必要があるんです。
ただ、想像してもらったら分かると思うんですけど、最初の段階から「肩の力抜くぞ」「リラックスするぞ」って思ってもできないわけですよ。
そもそも基礎ができていないわけなので。
なのでその基礎を作るためにも量をこなす必要があるということなんですね。
次に2つ目は、自分がベストパフォーマンスを出せるシチュエーションが分かるということです。
自分自身が、どういうクライアントさんを相手に、どういう状態で、どういうアプローチをすると、クライアントさんの満足に繋がるのかということは、やっぱり量をこなさないと分からない部分がありますよね。
これは、量をこなして自分の中に膨大なデータの蓄積が出来ることで分かるようになるということだと思います。
これが経験値の差と言えますね。
逆に言うと、最初から自分はどういうクライアントさんが合うのかとか、何をしたらベストなのかっていうのは頭で考えても分かるわけないんですよね。
なので、最初は開き直るじゃないですけど、『試行錯誤していくことが前提なんだ』ということを理解しておくのが大事だと言えます。
たとえ最初に答えを教えてもらったとしても、自分で経験していかないと本当の意味で腹落ちすることは無いということです。
最初の段階でセッションにかける時間、そして量に向き合うことに取り組んでいくことが、最終的にトレーナーとしてのレベルアップに繋がるし、自分のセッションへの自信に繋がると思います。
もちろん、ただ量をこなせばいいというわけではなくて、試す、改善する、また試すという試行錯誤をすることは前提ですけどね。
最後にまとめると、パーソナルトレーナーとしてセッションの量をこなすことで、
①細かいところまで見る能力
②自分がベストパフォーマンスを出せるシチュエーションが分かる
の2つが手に入りますよーというお話でした。
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