『今が生き方を変えるタイミング』だと脳天をぶん殴られた話
僕が『頑張っても報われない生き方』から『頑張らなくても報われる生き方』にシフトした時の話です。
僕は物心ついてから今までずっと、
努力する、頑張る、真面目にやる、周りの期待に応える、満足しない
が正義でした。
学校でも、野球でも、家庭でも、優等生として生きてきました。
野球でいうと、自主練は誰よりもやるし、指導者の言うことは絶対守るし、先輩にも歯向かわないしみたいな。
典型的なエピソードを一つ紹介します。
当時の高校野球とか大学野球とかいわゆる野球界では、後輩が何か気に食わないことをしたら、先輩が後輩にヤキを入れる、説教するということが当たり前にありました。
僕が高校の時も、先輩から同級生全員が説教されるタイミングがあったんですね。
一人ひとり勢いよく注意されていくわけです。
「〇〇は私生活がだらしないぞ!そんなんじゃ勝てないだろうが!」
「〇〇はもっと声を出せよ!やる気あんのか!」
「はい!すいません!」
僕の番になりました。
何を言われるんだろう・・・
「哲也は!・・・・まぁ特に言うことは無いけど・・」
無いんかい!笑
真面目でむしろ先輩より練習するし、声も出すし言うこと無かったんですね。
そういうタイプでした。
日本の教育的にも真面目が良しとされるんで、先輩や指導者からは評価されました。
でも野球の結果は出ませんでした。
今考えると人より練習している自分に満足していたんですよね。
試合で結果が出せる練習ではなくて練習すること自体が目的になっていました。
努力をすることで安心するみたいな。
そういう生き方は社会人になっても変わりませんでした。
大学を卒業して公務員として働いていた時も、公務員からパーソナルトレーナーに転職してからも、自分を犠牲にして他人のために、みたいな働き方をしていました。
自分を抑えて、クライアントさんが求める自分になろうとしていたし、会社からの期待に応えて、自分の意見も言わずに会社のために働いていましたね。
ただ、頑張り続ける、努力し続ける生き方も、去年の11月についに限界を迎える時がきました。
僕は、2年前ぐらいからビジネスの勉強会的な集まりに参加していたんですが、その中に朝5時からの勉強会に100日連続で参加するというプログラムがあったんです。
弱い自分を変える修行のようなイメージです。
周りから勧められ、今のままじゃダメだと思っていた僕はそれを開始しました。
僕は真面目だし、頑張るし、他人の期待に応えたいので、やります!と張り切って始めたわけです。
もっと成長しなきゃ!
でも当然めちゃくちゃ辛いですよね。
朝から晩まで仕事もしながらだったので、心身ともに疲労でどんどんいっぱいいっぱいになっていきました。
でもこの辛さを乗り越えなきゃ・・・
頑張らなきゃ・・・
頑張らない自分に価値はないんだから・・・
そんな言葉で自分自身を傷つけ続けながら生活していました。
しかし、開始から2か月に差し掛かろうかというときに、全てが限界になってしまいました。
何もやる気が起きないし、何をしても楽しい気持ちにならない。寝ても寝ても眠い。気力も体力も無い。
そんな状態になってしまったんです。
今考えると鬱病になりかけていたのかな、と思います。
これが僕の脳天をぶん殴られる経験でした。
それぐらい辛い想いをしてやっと気づきました。
あぁ、この生き方じゃダメなんだなって。
僕としては、本当に病気になる一歩手前まできて、ようやく生き方を変えることができたんです。
それからは、仕事も緩めて、勉強会も辞めて、家庭でもまず自分を優先するようにしました。
仕事に家庭に勉強会にフルコミットしていたので、時間もエネルギーもカツカツで、考えている余裕なんてなかったんですけど、時間ができると考える余裕も生まれました。
自分って元々本を読むのが好きだったよなぁ。
最近全然読んでなかったな。
色々な本を読むようになったんですが、そこで心屋仁之助さんの本に出会いました。
心屋さんの本では、頑張らなくて良いんだよ。無理しなくていいんだよ。何もしなくてもあなたには価値があるんだよ。
そんな言葉が繰り返されています。
そんな言葉に触れて、心が少しずつ温かさを取り戻してきたような感覚がありました。
「俺って頑張らなくても価値があるんだ・・・」
そこから、今までの考え方が180度変わって本当に生きやすくなりました。
以前の僕みたいに、頑張らない自分、真面目にやらない自分、周りの期待に応えないことはダメなんだと思っている人って結構多いんじゃないかなと思います。
僕のパーソナルトレーニングに通ってくれるクライアントさんにもそういう人って多いんですよね。
真面目で周りの期待に応えて頑張っちゃう、そして自分で自分を辛くしちゃう。
本当は自分の生きたいように生きていいんです。
ものごとに正解、不正解なんて本当は無くて、あなたはあなたのやりたいようにやればいい。
あなたはあなたのままで良いんです。
あなたのままで価値があるんです。
変わらなくてもいいはずなのに、変わらなきゃ、成長しなきゃってなっちゃうんですよね。
これは教育とか日本社会の問題なのかもしれませんが。
僕は自分を限界まで追い込むことが、生き方を変えるきっかけになったんですが、何もそこまでいかなくてもいいんですよ。
既に変わった経験がある人と話すだけで変わるきっかけにはなるんです。
僕はそんな頑張り屋さん達が楽に生きられるようになるきっかけを作れるように関わっていきたいと思っています。
もっと自分に優しくしてあげて、肩の力を抜いて生きていきましょう。
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