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生命の言葉

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詩を紡ぐ時、どこからともなく訪れる言葉達。 それは呼吸と同じように現れる生命の言葉。 そんな言葉(詩)をまとめたマガジン。
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記事一覧

海音うみおと

そこに出会うべくして 出会えたと知る 繰り返す波のように 私たちは また 寄せては去る 去…

星のメロディー

いっそ ヒトオモイに 絶って 全て絶って 何もかもを絶って そんな風に思っていた まどろみ…

雨上がり

むせかえるような まとわりつく空気は 忘れてきた何かを思い出させ 追いかけてくる 追いか…

呼吸をして空を見て

雲は流れていく とどまることはなく 形を変え 色を変え それは太古の昔から 風の音に合わ…

言葉は便利に人生を形づけた
言葉を離れ浮かぶ
音も色も
なにもない世界
世界はもとから
浮かんでは消える泡のよう
私もただこの瞬間に
現れて消えていくひとつの泡
どこにも
あとかたもなく
跡もなく
明日も昨日も果てしなく
ただ今この時にある

人生は時として残酷というより
残酷というレールの上に人生があるように思う
その上に
時折り眺める景色の移ろいを
どうやって感じたらいいのか
日々迷いつつ
レールの上で揺られながら

突然の沈黙

突然の沈黙に これ以上 真実が隠れることがないように 月の灯りに 目を閉じ祈るんだ 明日には きっと目が覚めますように あの子の目も 開きますように

はらはらと
風が呼んでいる

行き先はまだわからない

少し遠まわりをして行こう

緑の森を抜けて
#詩 #森 #言葉  

あかりを灯そう

あかりを灯そう 君が寂しくならないように あかりを灯そう 君がこれ以上悲しくならないように…

100年後には

確固たる物なんて何もない 100年後には 誰もここにはいないのだから 自分の心に響くように…

空っぽのなかに

目の前の誰かが自分より下なのだと 確信出来ない限り安心して生きられない だから霧のような幻…

今日を生きよう

今日を生きよう なぜなら今日があなたの生命そのものだから この今まばたきをする間にも あ…

雨に打たれて

泣くことさえ出来ず  笑うこともままならず   ただこびりついた仮面の下に…

陽が落ちる頃

落ちていくとわかっていながら 見送ることは 出来るだろうか 再び戻る時がきたならば そっと手を差し伸べることは 出来るだろうか 時は瞬く間に過ぎながら 同じ処に留まる 悲しみにくれながら 日々を笑い飛ばす強さを いつでも 物事は引き合いながら 周り続ける 陽が沈み 私もあなたも沈む その先で また いつか itsumi ryuko 詩集「あなたのいるところ」 私の簡単な自己紹介☟