『ねこにまつわる10のはなし』作・きりえ 高木亮

きりえや、高木亮さんの、ユメとバルーンの3シリーズの2と3の途中に入る話なのかな?見開き1ページ、この中に白猫とユメのお話があります。


ユメとバルーンがとてもかわいくて、白猫との話あるよってまた借りている一冊。

とても、個人的に、するっと入ってくるお話でした。きりえのアングルが、ストーリーの一瞬をふわっと切り取って描かれているにもかかわらず、その前後の雰囲気とか動きまで伝わってくるのが、毎度不思議なんです。ミラクル。あー、お話の中のこの瞬間なんだな、とわかるし、多分、白猫さんこれで、こんな気持ちで、とかも考えてしまう。
文章だけの小説でもなんでもそうですが、事実だけを淡々と述べているようで、言葉にされていなくても何となく伝わってくるその空気感が、ストーリーを描くうえで大事だと個人的に思っています。言葉にしてしまうと、あれ違うなと思ってしまったり、うまく言えなかったりするけれど、逆に言わないことであーなるほど!となる。………伝わりますかね。

ユメも白猫さんも、また新しい家族も、とても仲良く暮らしているのではないかと明るい気持ちで読みました。ありがとうございます。

白猫さんのしっぽ好きです。少し毛足が長いタイプ。

他のお話も、面白いのでぜひ。おすすめです。




そして。

今日、午後1時から、東京都立川のオリオン書房ノルテ店の、本棚珈琲前の特設会場にて、作者の高木亮さんによる切り絵制作の実演が行われます。見事なナイフ使いをとくとご覧あれ。私は話にしか聞いたことがないのですが、びっくりしました。お近くの方はぜひ。
本棚珈琲店内スペースで、ユメのカレンダー、ボスのカレンダー、ポストカード、著作などなどの販売を行っています。是非是非。



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