『ユメとバルーン』作・きりえ 高木亮

可愛い猫の、ユメ。そのユメが小さい頃しばらく一緒にいたバルーンという大人の犬との出会いと別れと再会。そして別れ。

とにかくかわいい。子猫の、柔らかさ、たよりなさ、細さ、しなやかさを切り絵で表現している。完全に、切り絵と思うと『モチモチの木』を思う。

色合いがまた違う。

『ユメとバルーン』。これは、鮮やかな夏の空や、バルーンのある程度壮年の犬の風格を、切り絵で。表現が深すぎる。私は猫が好きなので、とにかく猫ばかり見てしまうけれど、全体の色合いや、草や、木や、バルーンもそうだし、とにかく細かくて。

切り絵って、こんなに表現できるものなんだなぁ、と。ひたすらひたすら。

ストーリーでは、とにかく、ユメがバルーンと別れてつらい気持ちになるけれど、でも、未来を感じる次への物語の広がりもあって、明るい気持ちで終われる。本当にそこ大事。

ユメは黒猫で、そこもまた、周りの風景の鮮やかさを際立たせていいのかもしれない。
バルーンは、セントバーナード?かな。詳しい方、わかったら是非教えてください。

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