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壮大なるワンパターン…五木歌唱。「夜明けのブルース」②

 合町内会文化祭のカラオケ部門に出演し、五木ひろしさんの「夜明けのブルース」を披露することに決めた。5年前の秋だ。

 歌えるかしら。

 この曲に出会ったのは7年前だ。車を運転中、たまたまラジオから流れてきた。

 すぐにピンときて、やがてグッときた。

 ♫♫…このグラス飲み干せば帰ると…♫♫

 五木さんには珍しく、ポップな曲である。ご当地ソングで、展開されているのは演歌空間なのだが、ノリの良さが垢ぬけておしゃれだ。

 調べてみると、作詞・作曲はレーモンド松屋さん。(9年前の発表)

 「ポップス演歌」作りの名人だと分かった。

 自分で歌うのは難しそうだったので、いったん机の引き出しの奥にしまった。

 でも今回、思い切って引き出しから出してみた。

 よし。頑張ってみよう。

 ユーチューブから、音をUSBに移し、まずはひたすらマネに徹した。
 レーモンドさんによる「夜明けのブルースを歌うポイント」という番組をユーチューブ上にみつけた。「抑えるところ」「シャウトのところ」のメリハリをつけようという趣旨だった。貴重な教えである。

レーモンド松屋 - ワンポイント カラオケ アドバイス 〜夜明けのブルース〜レーモンド松屋本人による歌唱ワンポイントアドバイスです。2015年9月30日発売レーモンド松屋『歌謡クラシックスⅡ ~セルフカバーヒストリー~』DAM★とも にてプレゼント企画実施中!詳しくはこちらhttp://www.clubdam.com/app/damtomo/common/page.do?type=dam...

www.youtube.com

 

 あらゆる歌唱の基本につながるよね。

 USBの音に従って、声出しを繰り返した。40回、50回…。

 うまい・下手はさておき(資質もある)、声が出ているかどうかには、事前の練習量が映し出される、と思う。

 練習量の豊富さで、客席に歌い手の誠実さが伝わる。その本気度。「よくけいこしてきたね」の拍手。
それが何より嬉しい。

 練習が50回を超えたあたりで、歌が少しは自分の血肉に変わり始めた気がした。

 そうだここまでくれば、あとは口から出任せで良い。

 歌が「主」で、自分は「従」。そんな構図。

人はときに歌の奴隷である。

 歌に引っ張られてゆこう。

 よーし。

 本番が来た。

                  (続く)


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