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人生で初めての共同作業です

今時は会社や学校で寮などの共同生活を送る人も
少なくなっているのではないでしょうか。
私の大学時代の半分はその共同生活でした。
キッチンだけ部屋に付いていてお風呂とトイレは共同な
学生用のアパートでした。
当時はエアコンなど付いている訳もなく、夏は30分で
ポテチがしけしけになってしまう程でした。
共同生活にそれほどの不便は感じなかったのですが、
ただそのアパートで意味不明な箇所が一つだけありまして……
となりの部屋とブレーカーが共通なのです。
となりがブレーカー落ちるとこっちの部屋まで落ちるのです。
もう意味分からん。(普通なんですか?この仕様)
冬、お隣さん(先輩)は友(+彼女(恐らく))を囲み鍋パーティー
を開催中。ワイワイガヤガヤ楽し気な声がしています。
『バチーン!』
私のお部屋が真っ暗になりました。
『どどどどどん!どどどどドン!』
私の部屋の扉を叩く者がおります。
(知らんやん、ワシ、テレビとこたつしか付けてないのに……)
しばらくすると、ぶつぶつ言いながらブレーカーを上げに行った
ようで扉の前を立ち去る足音が……
そして、部屋の明かりが灯りました
(とりあえず、こたつもテレビも消しますわ……)
そしてまたお隣からガヤガヤ楽し気な声が……
しばらくすると、私の部屋から
『ゴボゴボ……』
と隅の方からなにやら音が……
電気ポットが再沸騰をしたようでした。
『バチーン!』
『どどどどどん!どどどどドン!』
(知らんがな。ポットがお湯沸かしてるだけやん)
またぶつぶつ言いながら扉の前を去って行きました。
しばらく私は真っ暗のなか、ポットの電源も切り、
電気を消したこたつに潜り込んでじっと暗闇を見つめておりました。
まあ、今となっては良い思い出ですが、
今時こんなアパート無いやろなぁ。

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