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つながらない権利が行使できる仕事がしたい

「精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方」を読みました

樺沢紫苑さんの「精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方」を最近読了しました。

発売したばかりの本で図書館に蔵書が無かったため、リクエスト予約したら購入してもらえて、一番乗りで借りられてラッキー!
払った住民税の見返りを受けるべく、図書館はかなり積極的に使う派です。

この本はざっくり言うと「仕事がどんなに辛くてしんどくて楽しくなくても、アフター5・仕事以外の時間を楽しむことができれば毎日を楽しめる」という本で、私はこの本の趣旨にかなり賛成派です。
私の約10年の職業生活は、この精神で乗り切ってきたと言っても過言ではない。
楽しみ系趣味の月間予定を作ることと、風呂ではリラックスするためデジタル機器は持ち込まないは実践してみようと思いました。
ちなみに、この記事ではこの本の内容・感想ではなく、この本をトリガーとした自分の仕事観振り返り・前職の話を書きます。

私は仕事を好きか嫌いかで聞かれたら速攻「嫌い!」と答えられるような意識低い系の人間です。
無職生活3ヶ月目突入。全く働きたい気持ちが沸き起こらない。宝くじが当たったら心ゆくまで無職を貫きたい。(少なくとも、正社員でフルタイムの会社勤めは絶対しないと思う。)
そりゃ、フローに入って熱中したり、いい仕事したな自分と思うときはありますから仕事100%が嫌いなわけではないですが、仕事って基本的にはストレス源でした・・・・私にとっては。

趣味が私を作っている

仕事がどんなに辛くてもクソでも、趣味が私を癒やしてくれる。。。
何ならプライベートの人間関係で疲れ切り、一旦ほぼすべての人間関係を遮断して一人時間をめいいっぱい楽しんでいた時期も過去ありましたが、そのときに自分を癒やして、肯定してくれたのは趣味でした。
過去の趣味・楽しみの積み重ねがスキルになって今の私を作っています。仕事もこれまで一生懸命やってきたけど、仕事より断然趣味が私という人間を作っている気がします。

私は急かされるのが嫌いで、本当は全部自分のペースでやりたい、やりたいことをやってスキルアップしたい(そして、それはたいてい仕事ではかなわない)ので、趣味はそんな欲求を満たしてくれます。
そんな感じなので、楽器演奏や読書、ハンドメイド、心理学・脳科学・占術の探求など一人でもくもくと取り組む趣味が多いです。

前職の話

そんな趣味事情が変わったのが前職。
前職はフルリモート・フルフレックスの職場、仕事内容はシステム開発・運用・保守・支援・コンサルとモリモリでした。
顧客に一人担当者がべっとり張り付くスタイルだったため、何かあったら自分が対応するしかありませんでした。

極端な話、休みがなかった、仕事のオンオフが全く無かった。
これまで、職場から出たらすべて私の自由な時間だった、たとえ残業して1時間しか自分の時間が無かったとしても、それはどう使おうと自分の自由でした。

システムは24時間稼働するので、極端な話、顧客が24時間使っていればその24時間の間はサポートする義務が発生します。
幸い、私の担当していたシステムは社内システムだったため、土日は基本的には稼働していませんでした。
しかし、深夜の時間帯に、お客さんが締め作業等でシステムを使うことはあったため、その間は連絡が来る可能性がありますし、実際来ました。

私は、仕事のメールは業務時間外には絶対に見たくないタイプだけど、ずっとメールをプライベートの携帯で受信できる状態にして、チェックする必要があった。
私にとっては、連絡が来る・来ないに関わらず、連絡が来るかもしれないという状況自体が心が休まりませんでした。
そして、そういう会社だったので、社内のチャットツールで夜間・休日関係なくやりとりが飛び交っていました。

きっとちゃんとした会社だと、夜間待機が必要な場合は手当が出たりするんでしょうが、私のいた会社はベンチャー規模だったのでそういった手当はありませんでした。
そういう、サポートする時間帯は顧客と事前に契約書で明記していたり、24・365対応がどうしても必要な場合は、運用を外注したりするんでしょうが
良くも悪くも、私の前職の会社はそのあたりがふんわりしており、担当者任せでした。

旅行にもPC持参して、体調不良で年休を取ったとしてもトラブル対応は自分がするしかないからゆっくり休むこともできない。
そんな休みのように休みではない仕事の仕方に、段々私は気持ちが病んできてしまいました。
(この仕組自体が絶対悪というわけではなく、大丈夫そうな同僚もたくさんいたので、私はそういう柔軟な働き方は無理だったということです。)

リモートワークじゃなくていい、働く時間は固定でもいい、だから仕事のオンオフをもっと明確に分けたい。
前職に居たときに、段々自分のそういう価値観が明確になってきました。

業務時間外の勉強=オフなのか、という話もあるかと思いますが、そこまで話を広げると収集つかなくなるのでこのあたりで。

IT系ってどうしても運用がある

昨今のプログラミングブームを見ていると、システム「開発」ばかりがフォーカスされている気がしますが、システムに関する仕事の半分くらいは運用だと思っています。役割にもよると思いますが、開発はごく一部です。

私はシステムエンジニアとして色々な業務をしてきて、やはり開発に関する業務(設計・プログラミング・テスト)が大変だけど楽しいな、好きだなと思います、運用は楽しくはないです。(あくまで私個人の意見です、運用が好きな方もいると思います)
しかし運用は大事だし、システムは開発期間より運用期間の方が長いです。
開発はお祭りだとしたら、運用は地域の公園のような感じです(ずっとそこにいる・継続的なメンテナンスが必要)

そして、システムは24時間動いているので、BtoCのシステムの場合は特に24時間の対応が発生してきます。
インフラは詳しくないですが、周囲を見ているとインフラ系だと特に夜間の対応が発生しやすいイメージです。

そうなると、私は前職に転職するまでは業務時間外のアラートを受け取る仕事をたまたましていなかった、ラッキーだっただけなのかもしれません。
あとは、そういう仕事だとしてもチーム制だと、属人化しないようにしているので休んだ人の分は他の人でカバーしたり、担当者をローテーションしたり、そういう専門の会社に外注したりするのだと思います。

私個人の意見としては、開発は一人でやりきったほうが効率がいい面もあるかと思いますが、運用については一人でやるというのはリスク大すぎるので
上記のような対応を取った方が担当者のメンタル的にも、お客さん側的にもよいのではないかなーと思います(というか、通常会社で請けたものってそうなのでは?と思ったり)

つながらない権利に関する記事

ネットで調べたら色々出てきました。

会社が体制・規制を決める必要があるってことですね、そうしないと、暗黙の了解でずるずる対応させられ隠れ長時間労働になりますもんね。
あと、人によっては気にせず会社の連絡を無視した結果、他の人がカバーし続けたりと、ルールを決めないことによりギスギスしそう。

要約すると、いつでも仕事関連のことに反応できる状態で手当等を支払わない=労働基準法違反ではあるけど、実態はつながらない権利を従業員が主張するのは難しいから、退職を検討するのが無難ということ。。
わかるわ・・・私も深夜の顧客連絡や休日のメールチェックの必要性に関しては上司に少し相談したけど、この仕事はそういう仕事だから、で話は終わった(泣)

業務時間外の連絡に対応する場合も、本来は、退勤したら次の日の出社時刻まで心身を休めることができるはずであるところ、再び頭が仕事モードに切り替わるため、心身の休息が充分にとれず、疲労が蓄積する恐れがあります。

上記記事より引用

同意すぎる。。。前職のときずーーーーーっと仕事モードだった、本当に心がすり減ったな。。。。

元が英語の記事なので訳がちょっとわかりにくいけど、具体的にどういう対応をしたらよいかがまとまった記事。

オンオフ切り替えることで自分を保っていた

システムエンジニア時代は、残業があったり無かったりですが
恐らく私は、長時間残業はある程度の耐性があるけれど、オフに仕事が侵食してくることへの耐性がほとんどないタイプなんだと思います。

仕事中心ではなく、自分の時間に趣味を楽しむことを中心に生きていきたい。ただ、仕事がテキトーでいいというわけでなく、そこは今後バランスを模索していきたいです。
前職で大変懲りたので、仕事で自己成長・すごくなる、というのはもういいかなと思っています。
やりがい・やりたい・自己成長を仕事で追求すると、前職みたいな働き方・ベンチャー企業、に行き着き、仕事が人生に占める割合がどんどん100に近づいていくので・・・・バランス難しいですが、30代の残りは自分にとって丁度いい仕事について模索していきたい。

オフの時間に仕事関連の勉強が必要なら、ある程度楽しんでやれることにしないといけないなと思います。(デザイン関連の勉強は、今の所大丈夫な気がしています)

「精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方」にもありましたが、仕事ファーストではなく、趣味ファーストですと堂々としていられるよう、毎日を楽しめる人でありたいです。


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