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キャロットクラブ1歳馬の初回近況更新について

早いもので、今週末から東京開催だ。
競馬を見ていると1年がはやい。
なのになぜ、翌週はすぐやってくるというのに、自信がない目の前のレースを買ってしまうのだろうか、という疑問も湧く。

さて、昨日キャロットクラブの1歳馬の近況が更新された。
正式に出資が決まった月末、初めて更新された愛馬の近況ページを開くのは楽しいものだ。

私は3年ぶりの出資となったので、その期待たるや半端ではない。
あまりの楽しさに記録にしておこうと考えた次第だ。

せっかくなので、キャロットクラブにおける(他クラブには加入していないので、キャロットクラブ以外のスタンスはよくわからない)初回更新コメントの位置づけについて、考察しようと思う。

まず、近況コメントは、会員とクラブが唯一、愛馬の情報を共有する場所だ。そのため、会員のクラブへの信頼、愛着はこのページの文章表現にかかっているといっても過言ではない。

もちろん、褒めちぎり続けてもいけないし、通り一辺倒の凡庸な更新でもいけない。デビューに向けて、期待感を損なわず、しかし過度な期待はさせず、愛馬の気性や体質を伝えつつ、関係者が最大限の努力をして成長を助けていることを伝える、といったさじ加減が求められる。

私がキャロットクラブの職員だったとしたら、基本的に会員の期待度を上げすぎてもいいことはないので、デビューまでに期待値を能力の少し下ぐらいにもっていくことが仕事になると考える。(期待値を下げすぎても会員が面白くなくなってしまう)

馬の能力と会員の期待値

例えば、牧場が能力を6だと見込んでいる1歳馬について、募集直後の会員の期待値、つまり募集時の人気が高すぎると感じている場合【馬A】は、今後の更新で会員をクールダウンしなくてはならないし、逆に能力ほど期待値(人気)が少ない場合【馬B】はある程度期待を持たせてもよい。

そういった観点から1歳馬の最初の更新を見てみると、その内容で現時点での牧場の評価がわかる(のではないかと思う)。

危険なのは、人気があったにも関わらず、会員をクールダウンさせようとしている更新であると言える。

逆に期待できるのは、募集時にそんなに注目されていなかったにも関わらず、高評価といえる表現が記載されている場合だ。

もちろん、人気があって期待を下げない更新も悪くない。

次に、評価の種類について大別する。
評価はもちろん、その馬個体の絶対評価と、他馬と比較された相対評価に分かれる。

基本的に最初の更新では、成長スピードや育成過程を除き、相対的に低く評価されることはあまりない。(出資後半月で他馬との能力比較で低く評価されたらたまったものではない。)

そのため、評価は絶対評価を中心に、成長スペースや育成過程の相対評価、能力についてのざっくりとしたプラスの相対評価が主な内容を占める。

最後に、ノーザンファーム空港、早来、イヤリングの特徴について触れようと思う。これはあくまで私の主観的な印象であるので、根拠はない。
基本的に、空港とイヤリングはポジティブな表現が多く、早来は事実報告をベースとしている傾向がある。
仮に、皆さんの愛馬の更新がこの基本から少し外れていた場合は、運営側からの何らかのサインではないかと思う。

以上を踏まえて、特徴的な1歳馬の更新を取り上げみたい。
まずは人気の2頭、パッシングスルーとシンハライトだ。

パッシングスルーについては、育成の進捗状況と馬体の状況、我が強いものの従順で成長が楽しみ、といった感じの更新だった。
これは、もともと期待値が高い馬なので、そこそこの更新だと思う。一定程度今の期待を継続してもよいのではないかと思う。
ただ、他馬と比べて抜けた評価というほどでもない、という風に受け止めた。

シンハライトは、解読のレベルが高く受け止め方が難しい。
育成の進捗と精神的に穏やかだというに留まっている。
高額で大人気、ツアーでの関係者の評判も抜群ということで、既に期待値は上がりきっているので、この上さらに能力を褒める必要もないというように受け止めた。
少なくても、精神面についてポジティブに記載されているので、今のところはどうぞご安心を、といったところではなかろうか。

アールブリュット、ダイアナブライト、ピースエンブレムがポジティブなコメントだったと思う。
繰り返しになるが、ある程度強い表現を使って能力面に触れた更新は激熱だ。(イヤリングは除く)

少し心配になったのがサークリングⅡだ。
イヤリングなのに能力について、あまりポジティブなコメントがない。
馬体に余裕が出てきており、ロンギ馬での強制運動も取り入れているというということだが、それなら育成厩舎に移動すればよいのでは、という素朴な疑問も湧く。一方、セール出身ということで、事務手続き上の理由という気もする。
いずれにしても、この更新で期待が大きくなるような内容ではなかった。
人気に少し釘を刺されたような印象を受けた。

最後に、私が出資したフィルムフェストの更新に触れて終わろうと思う。
育成厩舎への移動が26日ということで、体調・馬体・気性について触れられ、イヤリングでの動きの紹介と今後が楽しみという表現で締めくくられていた。
思ったよりポジティブな表現が多かったとはいえ、白老ファームであることと、移動が直前だったことを考えると特に中身はなかったような気もする。

また、最後にすべてをひっくり返すようだが、以前、ノーザンホースパークマラソンの景品が私が出資したゴールドティアだったことがある。
吉田勝己代表はインタビューで「我々もプロですからこの時期(2歳の5月)になれば、走る馬もある程度わかりますよ」というふうな回答をしていて、歓喜した記憶がある。(それまでハープスターやリスグラシューを輩出)

結果は4口で224,000円ほどの赤字になりました。
プロであっても100%の精度は求められないのだ。

いずれにしても、これから毎月の更新に一喜一憂しつつ、どの馬も来年のデビューを健康に迎えられるよう祈っている。

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