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私の身の上について

僕は42歳で、浅田次郎と武豊と東野幸治が好きな男だ。
首都圏とその周辺で生活している。
平均的で中流的な生活の中で、少しずつ老い始めている。
42歳になると、友人と呼べる人はあまりいない。
元々の友人とは、たまに会ったりもするが、学生の頃ファミレスでしゃべり続けたような、生き生きとした会話は続けられない。
会社の同僚とは、仕事帰りに飲む程度で、休日に会いたいとも思えない。(もちろん向こうもそう思っていない)
かといって、日々がつまらないかと言えば、そうでもない。
生き物としての活力がやや減退し、代わりに経験を重ねたことで、他人とのコミュニケーションは刺激にならなくなりつつあるだけだ。
ただ、これは僕が絶望的に中流生活を営んでいることが理由なだけで、中流社会には僕を含め、周りに他人の刺激になれる存在がほぼいないのだ。
(たしか)村上龍がいつかエッセイで書いていた、魅力的な人は魅力的な人としか付き合わない、という残酷な真実のとおり。
だから僕は少し、違う扉を開けてみたい。
そんなところです。

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