久々に野球中継を見なかった

タイトルの通りだ。

私の贔屓こと東京ヤクルトスワローズは現在4連敗。
他球団のファンからしたら12連敗のインパクトが強いけれど、スワローズファンとして追っていると地味にそれなりの連敗が多発しているのは把握しすぎている。

流石にそんな状況だと野球を追う元気も日に日になくなっていた。
それでもやっぱり気になって毎日中継をつけていたけれど、タイトル通り、久々に野球中継を全くつけなかった。
いや、懺悔をするとそれは嘘だ。一瞬だけつけた。
代打・川端慎吾。タイムラインでちらりと見えた言葉に負けてスカパーのアプリを開いたが、既に画面では悔しげに一応一塁へと走る彼が映っていた。
結局、ほぼ見ていないも同然だろう。

体調が悪くて寝込んでいたのが一番の理由だったが、正直に話せば「試合を見て気分が悪くなり体調も悪化する」未来が見えていたから、というのもかなり大きい。

中継を遠ざけて、ベッドでもんどりうって、薬の関係で食事を押し込んで、ぼんやりテキストエディタに文字を打ち込んでいく。
気付けばおおよそ21時になっていて、開きっぱなしのTweetDeckでは平野佳寿の名前が挙がっていた。

ああ、もう9回裏か。
ぼんやりタイムラインを眺めて、一応スポーツナビも開いて、案の定凡退。ゲームセット。
確かこれで4連敗かと呟いて二つのタブを閉じた。

そうか、もうこんな時間なんだな。パソコンのディスプレイ右下を見てもう一つ呟く。
そして気付いたのは、今日が6月16日ということだ。
もう2週間後には7月を迎える。
7月には待ちに待っていたはずの、甲子園での試合があった。

色々と気重であるが、それでも楽しみを捨てきれない自分がいることに驚いた。
その頃のスタメンは誰だろうか、離脱中の先発が誰か上がってこないか、ブラインドのキーホルダーで誰が出るか、知り合いとどれだけ会えるか。
試合内外問わず、思いのほか楽しみにしていることを挙げられる。

びっくりした。でもきっとそうだ、一瞬とはいえ中継をつけたし、タイムラインも閉じれなかったし、スポーツナビだって開きにいった。
呆れても諦めても飽きはしないのだと痛感した。

ええと、つまり次の現地観戦まで1ヶ月を切っているわけで――なんてカレンダーをめくったところで、そういえば7月末には飛行機の予約をしなければいけなかった、と思い出した。

これもまた飽きなかった結果の話だが、なんと、9月に友人と神宮へ行く約束をしている。
「飛行機を早めに抑えねば」「セールのホテルを予約できたぞ」「ギリギリまで居たいから帰りはバスか」
もう済ませたこと、これから手を付けること。なんだかんだ遠征について考えて、そして動いていると楽しい自分がいてもっと驚く。
驚くけれど、一瞬考えた後に不思議なことではないとも思った。

呆れても諦めても飽きはしない。
きっとシーズンが終わって例え最下位だったとしても、ペナント直後ですら「はー、キャンプインが楽しみだなあ」なんてけろりと笑っている自分が容易く頭に浮かぶ。
それどころか明日も、つい、どこかでスポーツナビを開いているだろう。そんな気がするのだ。

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