講演を終えて
■ウイグル協会からの講演依頼
5月25日にウイグル協会からの依頼で講演をさせて頂きました。私は過激なことを書いているのに講演依頼が有った時は驚きました。ですが私は戦争学から見たウイグル問題を扱うことにしました。
■悲しい現実
ウイグル人の立場は悲劇。国家が国民に人権を与えるから、国家が消滅すれば国民は無人権になる。国家は国民を無人権にしないために軍隊を用いて戦争する。これが国家の戦争目的。
ウイグル人が人権を失った原因は国家が消滅したから。東トルキスタンが消滅したことでウイグル人は無人権になった。併合されて中国に組み込まれたが人権は半人前。これが現実なのだ。
私は一部のウイグル人と話をしただけ。彼らは温厚で半島系とは真逆。日本を認め日本人と共存する彼らに親近感を持つ。ウイグル人の多くがイスラム教を根拠に共存共栄を口にする。彼らからは過激思想は感じられないし聞こえない。
ウイグル人は過激思想に対して、「神が認めていない、そんなことは書かれていない、書かれていないからする必要は無い」これを自然に口にする。温厚で異民族とも共存する国家を望む発想は、中国に苦しめられても健在。これには頭が下がる思いだ。
温厚だからこそ軽武装で東トルキスタンを守ろうとした。現実は弱肉強食の世界で生きる国に東トルキスタンは消された。日本人は東トルキスタンの現実と中国を見るべきだ。丸山穂高議員の戦争発言を批判する前に、東トルキスタン・チベットの現実を知るべきだ。
■国連依存
ウイグル人が国連を頼る気持ちは判る。だが国連は第二次世界大戦の戦勝国のための組織。戦勝国の平和を維持することが国連の目的であり、戦勝国に逆らう国を懲罰するために国連決議・国際条約を用いる。これが現実なのだ。
国連は第二次世界大戦の戦勝国のための組織だ。その後アメリカとソ連で対立し、国連は東西冷戦の対立の場に変化した。国連は集団指導体制で世界を管理する組織から、東西冷戦の対立の場に変わる。
これで国連は変質した。戦勝国が東西に対立したことで国連は単独で動くようになる。国連は平和を武器に金儲け。冷戦が終わりアメリカは国連を管理しょうとしても、国連はアメリカから離れていた。だからトランプ大統領は「国連をアメリカに取り戻す」と発言する。
国連の甘言で多くの人が騙されている。私は国連の現実をウイグル人に教えた。ウイグル人が国連を信じていれば辛いことは知っている。だが私はあえて国連の現実を教えた。そうしなければ戦略を得られない。
■皆様に感謝
私は改めてウイグル協会の皆様に感謝したい。そして参加してくれた日本人に感謝したい。私は講演で過激な説明を省いてしまった。このことをお詫びしたい。表向きは時間が無かったから省略した。本音は温厚なウイグル人に話すことは残酷だと思ったのだ。
礼儀正しいウイグル人を見ると、改めてウイグル問題に関わったことは正しかったと思った。私は礼儀には礼儀で応えたい。講演に来て頂いた皆様に感謝致します。
私は貴方のサポートを待っています。