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トランペット マイク比較

「うだうだ言ってねーで、テメーの音で比較聞かせろよ!」

て声が聞こえてきたので(笑)、恥ずかしながら作ってみた。

比較したマイクは

■ CLASICC PRO CM5(1000円)

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・単一指向性

・ダイナミック型

完全にSHURE SM58 をパ...いや、リスペクトした作り。オマケに爆安!リハでは使ってるんだけど、録音したことなかったんでやってみた。


BEHRINGER ECM8000(5000円)

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・無指向性

・エレクトレットコンデンサー型

本来測定用マイクなので、周波数特性は良いみたい。トランペットの間近で吹いても割れない。この手のは弱いんだけどね。

ただし、無指向性っていう、360度上下前後左右全方向の音を拾うタイプなので複数人いる場合など、使い方を一捻りしないと、例えばバンドで向かいにギターやドラムが居たら、その音までモロに入るで!


AKG P220(13000円)

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・単一指向性

・DCバイアスコンデンサー型

AKGっていう憧れのメーカーで、スタジオで頻繁に目にするブランドの一つでレコーディングの信頼性が高い。

「-20dB」っていうマイクに付いてるスイッチをオンにしないと、オーディオインターフェイス側でかなりゲインを絞らないと爆音になるので、迷わずオン!

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「ギャツビー」の短いワンフレーズで、↓こんな感じのマイキングで、

・ベル前15-20cmくらい

・BEHRINGER FCA1616(24kbit/96kHzで収録)

・3トラック同時に回しての同一演奏

・大体同じくらいな音量になるようにDAWで調整

・除湿機のスイッチを切り忘れたのでホワイトノイズは気にしない(笑)

・イコライザー、リバーブなど一切なしの丸裸

・30畳弱 デッドなWAO亭 壁に近いところを背中にしてるのでマイク周りの音はあんまり入ってない(はず)。

↓それでは、是非イヤホン・ヘッドホンでどうぞー!

演奏はチャラっと思い付きで吹いたのでイマイチだから気にしない!(笑) 大体の音色の感じは掴めたんじゃないかしら?

嗚呼、下手を全世界に知らしめちゃった(笑)


■ 極私的レビュー

以下、例によって極私的レビュー。あくまで「トランペットでベルの直前で録ったレビュー」てこと忘れないでね。

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CLASICC PRO CM5 は、こういう感じのフレーズ、高音で大きい音量、だとあまり目立たないけれど、どこか「糸電話」的な感じがつきまとう。コーコーした感じ?

「じゃぁイコライザーでなんとかなんだろ、テメーの下手を言い訳すんじゃねーよ!」

ごもっとも(汗)

だけど、誰に吹いてもらっても、どんだけイコライザーを細かーく頑張っても、どこかこの糸電話的なニュアンスが耳につく。

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BEHRINGER ECM8000 は、無指向性だから部屋のニュアンスも入るよね、と思ったらそうでも無い(笑)

思うに、トランペットの音量がありすぎて掻き消されてる。

が、測定用だからか、高域の量が少なく、意外と柔らかくて上品というかなんと言うか。

使い方によっては結構使えるヤツ、て印象。

ただ、イコライジングをいくらしても、なんか変わんねーなー、て感じがする。もしかしたら、やっぱりダイアフラムが極小だから限界を超えてるのかも知れんね。

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AKG P220 の音色は、ちょうど CM5とECM8000の間くらいな感じ?

拾いにくいトランペットの基音辺り(500Hzとか1kHz)もよく拾っているし、高域も10kHzくらいかな?特性通り、少し盛り上がっている。

大音量にも負けず、音が余裕でチャンと入っているって印象で、イコライジングで色んな感じの「お化粧」が出来る。

↑これ一番大事。マジで大事だからメモね(笑)

ある程度の高いマイクはこれがちゃんと出来るんだよね。

イコライザーでどうとでもなるんなら、スッゲー安いマイクでもオッケイってことじゃん?でも違うのよー(笑)


■ 結論

宅録して遊ぶだけで音色に拘らないなら、CM5 1000円マイクでも十分。むしろ1000円でこの音は驚異的!

でも絶対「自分こんな音色なのか...orz...」って白目剥きそうになるから(笑)、金あるならどうせなら AKG P220 13000円 辺りを買っておくべし。

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■ 余談(読み飛ばしオーケー)

最近は、T-Racks Mic Room とかっていうのがあって、

「元使ったマイクの型番を入れて、それをチョー高級なマイクっぽい音にしてあげる」

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っていう、プラグイン(DAWソフトの中にぶっこんで使うやつ)っていう賢い中の人が居る。

「じゃぁ高級マイクは駆逐されちゃうの?やっぱり激安マイクで良いんじゃん!」て言われるんだけど、そう話は簡単じゃない(笑)

あ、あくまでトランペットのオンマイクの話ね。

やっぱりマイクの中のダイヤフラムとか電気回路の許容範囲内で「ちゃんと」録れてないと、やっぱりアカンこのプラグイン使っても???な音になる。

極端な話、iPhoneの内蔵マイクで割れた音を修復してスゲー音に変えることは絶対に不可能。

録れてない周波数をいくら大きくしても、入ってないんだから大きくならない。iPhoneは多分7kHzとか以上は入ってないんじゃないかな?

イコライザーで調整をスンゲーしないと気に入らないんなら、毎回イコライジングが超面倒。

最低でも1万円以上だと色々加工にも対応できてイイよー、と。

安くても気に入ったマイクに当たれば良いけれど、安物買いの銭失いになる可能性大なので、高目の行っときましょ。

高いったって、マウスピースくらいの値段だしね。それで自分の丸裸の音が聞けて勉強できるんだったら安くない?

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