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エッセイ~自分のために言葉を使う場所~

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「書く」という行為をただただ自分のためにやるとどうなるのか、試したくなって始めました。エッセイを書くということは、自分で自分の声を聴くこと、自分のために言語能力を使うこと。
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#12 自分のために自分の能力を使う時間を持つと何が起こるのか

1本目のエッセイに書いた文章を読み返してみた。そこにはこんな問いが書かれている。 書く場所があるという安心感仕事で、Voicyで、初対面の人との会話で、何かの集まりで。どこかで自分の素を出せなかったとしても、自分で自分の声を聞く場所がある。 誰かと話して楽しかった、気づきがあった、新しいことを知った。反芻したくなるような良いことがあったとき、それを書き留める場所がある。 イライラした、モヤモヤした、寂しい。一人では持ち続けられない感情が湧いたとき、外に出す場所がある。

#11 自分の中に残り続けているもの

試しに書き始めたエッセイの11本目は、まだ自分の外に出したことがない大切なことを書きました。抽象的な部分が多いのですが、5年後の私に向けて残しておきたいと思います。 2021年11月の引っ越し2022年は大きな変化の年だった。12本のエッセイを書こうと決めたとき、一番書きたかったのは、その変化のことだったんだと思う。 2021年の11月末に思い切った引っ越しをして、住む場所、関わる人、時間の使い方が変わった。住む場所を変えることで、きっと自然と終わっていくこともあれば、新

#10 自分を信頼するとは

試しに書き始めたエッセイの10本目は、最近の素敵な出会いと、私のコーチングのキーワードについて、考えたことを記録しておきたいと思います。 同じ言葉でもどういう意味で使っているかは人それぞれ最近、素敵な出会いがあった。その女性は、初めて話したとき「自分で考えている人って、話し方でわかりませんか?」と言った。私のVoicyの一人回を聞いて、私のことを”自分で考えている人”だ、と感じてくれたらしい。その人自身も考えることが好きだという。実際に、話していると実感を伴った言葉が次から

#9自分を好きなもので囲む

試しに書き始めたエッセイの9本目は、気づけばできるようになっていた大切なことを、忘れないように記録しておきたいと思います。 自分の手を使って拭く2022年は車を買った。中古の黒の軽自動車で、外観に特徴はないけれど内装がシンプルで可愛かった。 叔母とドライブに行く約束をしていた日の朝、車をきれいにしておこうと思い、雑巾を濡らして駐車場へ降りた。前日の夜に車を見たときは雨シミが気になっていたけれど、また夜に雨が降ったらしく、汚れが目立たなくなっていた。そのままでも良かったけれ

#8 自分が勝手に作った正解を疑う

試しに書き始めたエッセイの8本目は、クリスマスに感じた私の成長について。たまには自分をほめてみたいと思います。 *** ある女性の子育ての話最近、初対面のある女性から子育ての話を聞く機会があった。子どもが4人いて、そのうちの1人の娘は既に結婚をしていて、最近出産したらしい。自身の子育てを振り返って、こんなことを話していた。 自分が子育てをしていたころは、毎日「大人と話したい」と思っていた。 まだ流暢に言葉を話せない子どもを育てる母親の悩みの一つは、大人との会話が少なく

#7 私が一番支えられた言葉は「おはよう」の一言だった

試しに書き始めたエッセイの7本目は、私が、"答えは自分の中にしかない、そして、その答えを大事にして良い"と思えた大切な出来事について書きたいと思います。書いてみたら、「おわりに」がいつもより長くなりました。 *** 話すことの価値どうしてそんなに「聴く」を大事にしているのか。そう聞かれたら、私が「聴く」に助けられたから、と答える。 私は子どものころからよくしゃべる。話すと思考が整理されることは、前から知っていた。大学生のとき「人に相談するくせに、いつも自分で決めるよね」

#6 少しだけ川の力も借りながら前に進む

試しに書き始めたエッセイの6本目は、何度も私に浮かぶ川の風景について書きたいと思います。 *** 源兵衛川に出会う私には好きな川がある。それは、静岡県三島市にある源兵衛川という川で、そこには富士山の伏流水が流れている。 初めて訪れたのは2021年の9月で、コロナをきっかけにリモートワーク生活が始まってから約1年半が経過した頃だった。 実はその頃、苦手な仕事を無理して頑張っていて、それを無理と言えずに周りの濁流に押し流されるように仕事をしていた。今、書きながら「押し流さ

#5 三浦透子さんの「私は楽器でいい」

試しに書き始めたエッセイの5本目。今回は、歌手で俳優の三浦透子さんの言葉を受け取って、私がコーチングをしているときに大事にしている感覚について書きたくなりました。 三浦透子さんの「私は楽器でいい」最近、三浦透子さんのYouTube Radioを聞いていたら、「私は楽器でいい」という表現が出てきた。作曲家や作詞家が作った作品を、私という体(声)を使って表現するとき、ただ楽器としてそのまま届けることを大切にしているらしい。 ゲストに小田朋美さんを迎えた回では、小田朋美さんが三

#4 松島凡さんの「色気を感じる本棚」

試しに書き始めたエッセイの4本目は、最近出会った人の言葉を。この日から、何をするか迷ったら「この活動は、自分の色気が感じられる活動か」という基準で選ぶといいんじゃないか、なんて思っています。 *** 色気を感じる本棚突然、「裏.六本松プロジェクト」のオーナーである松島凡さんに会えることになった。凡さんと約束していた方が急に来れなくなり、代わりに誘われたのが私だった。 「裏.六本松プロジェクト」とは、コインランドリーを中心とした22世紀型公民館、というコンセプトのコミュニ

#3 万能で特別なワイルドカードでいるということ

試しに書き始めたエッセイの3本目は、趣向を変えてだらだらと愚痴みたいなことを書いてみたくなりました。1本目と2本目は朝に書き、3本目は夜に書いているので、夜はだらだらと愚痴を書きたくなるのかもしれません。 1人で愚痴を言ってみたくなる夜さて、今夜の愚痴は何かというと、 人はあまり質問をしない。 日頃、そんなことをとても口には出せないので文字にしてみた。愚痴を文字にするとドキドキする。実際、「私の目の前にいるこの人は、今日私にいくつ質問をしただろう」と、ふと数えてしまうと

#2 yacCkaさんが言った「このまま存在していて良いんだ」

試しに書き始めたエッセイの2本目は、yacCkaさんというアーティストの方のトークイベントについて。まだ記憶が鮮明なイベント翌朝に書き記しました。 *** 2022年11月27日の朝7:00、目覚まし音で起きた。ぼんやりと、昨日のyacCkaさんのトークイベントのことを思い出す。昨日の夜は、すごく体力を使った気がして早めに布団に入った。でも、しばらく眠れなかった。yacCkaさんの言葉に影響されて、自分の中でも溜まっていた何か流れ出したんじゃないか、なんて考えながらいつの

#1 青海エイミーさんが言った「能力は自分のために使うもの」

突然ですが、今日から試しにエッセイを書いてみようと思います。その第一回目は、エッセイを書く決め手になった出来事を書き記しておきたいと思います。 「ジミー」の作者青海エイミーさんが「占い」の部屋を始めた以前、ある読書会で「ジミー」という本の作者 青海エイミーさんとつながり、Facebookでも友達なった。Facebookの投稿を眺めていると、ある日突然、「『占い』の部屋へどうぞ」の文字が。いったい何が始まるんだろう。 実際には占いをやるのではなく、「占い」という新しい設定を