見出し画像

【第99回天皇杯】川崎ブレイブサンダースvs徳島ガンバロウズ

B.LEAGUEのシーズン中に試合があると疲労が多くて怪我が心配だからなのか、今季はシーズン開幕前に天皇杯2次ラウンドと3次ラウンドが開催。

川崎の初戦の相手はB3新規参戦の徳島ガンバロウズ。

去年はシーズン開始直後に怪我離脱したマット先生、直前の三河戦でのプレーに対してクラブ独自対処で出場停止してたニックを欠いた結果、河村パイセンにドラマチックな3Pを沈められて横浜を前に敗退。

NICK the LASTの初陣となった試合は徐々にギアを上げて最後は100点ゲームの快勝。


個人技で打開した前半

スタートは #0祐眞、#20トーマス、#22ニック、#25ロスコ、#33ハセ。
祐眞の体はキレッキレなものの、どこか全体としては噛み合わずというか個人技で打開する展開に。

昨季はこれが負けパターンでしたが、今季はロスコさんとトーマスさんの個人技レベルが異様に高くチーム連動性は重たいものの着実にリードを奪います。

二人とも外もいければドライブもできて、ロスコはポストプレーからの打開もできて、終始頼りっぱなしでは危ないものの敢えて好材料と見ることにします。

個人技だけでなく、二人共走れるのでディフェンス→オフェンスの切替時には常に祐眞・ロスコ・トーマスの3人が先頭を走っておりトランジションもいけることが確認できました。

2Qの最後に試した祐眞・竜青さん・ロスコ・J・ニックのビッグラインナップはさすがの安定感。
ニック・Jに加わる3人目の動きがなかなか特徴的で、新加入だとここを合わせるのが大変で去年はマイクがかなり苦労してたので「まだビッグラインナップやるのか…?」と不安視してたのですが、さすがのロスコさんでした。

適応力が高すぎる。
2シーズン前のパブロを入れたビッグラインナップが完成形でそれ以上は無いだろうと思っていたのですが、ニックのパスへの反応に加えてゴール下でのプレーも安定しており、現時点でこのラインナップが完成形に近い形で機能するのが確認できたのはすごく良かったです。

とはいえ、優勝に向けて大事なのはビッグラインナップとスタート以外のユニット時にどれだけ戦えるかなので、セカンドユニットになってからはボールが停滞することが多く、なんだか積極性もないなーと不安材料もチラつきながら後半へ。

後半はディフェンスからテンポを取り戻す

メンバーをスタートに戻して始まった後半。

引き続きキレッキレの祐眞が、オフェンスでもエゴを出してくれて一気に引き離す。MVP獲得して臨んだ昨季はボールハンドラーとして悩んでいるように見える場面が多くてそれがシーズン中盤まで続いたので今季は違うぞというところが見られてよかったです。

チーム全体としてもディフェンスのローテーションが早くなり堅くなった印象。気づくと得点は順調に伸ばしつつ、徳島の得点は止まり点差が大きく開きました。

こうなってくると気になるのがセカンドユニットがどこまでやれるか。
前半はほとんどボールタッチがなかった#12野﨑くんがスティールからのイージーレイアップでひとつ堰が切れました。

ディフェンスでの脚が動くようになり、そうなるとオフェンス時も持ち前のドライブや3Pで得点やアシストを重ねセカンドユニットでも連動性のあるオフェンスが展開されます。

#37飯田くんのプレータイムはもっと長くても良かったのでは?と思いつつも、ラスト5分で登場してなんとしてでも爪痕残すって気概でボールが回ってきたらすかさず3Pを放って沈めたところでとりあえず一安心でした。

ディフェンスで脚動かす→気持ちが高ぶる→オフェンスで積極性が出るという好循環。

納見くんのPGとしての成長が鍵か

昨季は祐眞や竜青さんとダブルガードで出る機会が多かった#21納見くん。

今日は納見くんのみがPGとしてゲームコントロールを任される時間が長かったです。

結果は、筆者目線だとボールが納見くんのところで止まってオフェンスが重たく単調になってました。

それでも自分で3Pを放ったり、ドリブルが器用でオシャレなので今日の徳島相手には大崩れではなかったもののB1での試合や優勝を狙うならこの時間帯でも他のラインナップにない強みを発揮できるのが大事です。

ということに気づいてるからこそ、このタイミングから敢えて長く納見くんの1ガードの時間を引っ張ったんだと思います。

ここが今後どうなっていくのかが楽しみです。

3次ラウンドの相手は新生三河

さっそく明日に控えた3次ラウンドの相手は、長らく三河を率いてた鈴木HCから変わった新生三河。

本日仙台と死闘を繰り広げていたので疲労が溜まっててくれると助かるんだけど…

去年までは攻守ともに着実に着実に個人のレベルの高さで積み上げてくるイメージでしたが、今季は場面場面でちゃんと早いトランジションオフェンスを仕掛けてきたりディフェンス面でも攻めるようなプレッシャーを掛けてくる別チームのように見えました。

現時点で何がB1で通用して、何がまだしないのかを計る絶好の試合です!

なんとしてでも勝利してベスト10に駒を進めてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?