【ぶんぶくちゃいな】2つの議場突入、その大きな違いとは

2021年入りした途端に世界がかなり騒々しくなっている一方で、中国が意外に静かだなぁ、と感じている。

もちろん、新型コロナがまたぶり返し、河北省石家荘が久しぶりにロックダウンされたし、昨年末からとみに注目されているワクチン外交騒ぎも「ぶんぶくニュースクリップ」で取り上げたように、あれれ…?と海外からもたらされるその有効率の数字がベタ下がりしていて、中国だって決して「平穏」なわけではない。

あと3週間ほどの2月中旬には春節を控えており、通常なら次第に人の移動が始まりつつあるときであり、だが河北省や各地で頻発してクラスターが発生している中、このまま春節前の大移動を迎えると大変なことになる。だが、昨年の春節でも故郷に帰れなかった人たちも少なからずおり、さすがに2年続けて「家に帰るな」と言えない事情もある。

そういえば、1月5日にロシア国境近くの都市、黒龍江省ジャムス(佳木斯)から北京までを27時間あまりかけて結ぶ長距離列車で、途中の吉林省から無症状患者3人が乗車していたというニュースも流れている。それが明らかにされたのはほぼ1週間後で、そのうち一人が下車後に参加した研修クラスで5人の無症状患者が出たのがきっかけだったという。当のご本人はとっくにその研修を終えて、また来たときと逆の方法で電車に乗って帰っていったというから…ありゃりゃである。

中国の長距離列車は実名制でチケットを購入するはずなのでその人のそばに座っていた人たちはすぐに分かりそうなものだが、ニュースを見る限りまだ探しているところのようだ。「管理」という面において、完全無敵のように思える「実名制」がこうやってやくたたずになるというのがなかなか中国ぽく、コロナ感染防止という意味では不謹慎かもしれないが、その一方で人間社会ってまだまだ生き延びる手段はあるんだなぁ、と思ったりもした。

だからといって、中国が国内で起きる事件で大わらわだから、対外的に静かなのだと言いたいのではない。逆だ。逆に海外がにぎやかだから、静かにしていても物事が進んでいく、という感じだろうか。寝た子をわざわざ起こさなくてもあっちから起きてくれるのだから。

●「ほら、中国はうまくやっている」ウキウキ

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