香港 立法会の選挙 投票率が過去最高に

◎香港 立法会の選挙 投票率が過去最高に

香港の投票率の母体は、日本とは違い、有資格者のうち選挙委員会に投票者資格を申請した人のこと。まず今年の選挙はその投票者資格を申請した人が過去最高の約378万人に達している。

その上で投票率が過去最高になったということは文字通り、投票者数自体が過去最高になったということ。

↑ココ大事。

というのも、日本のように自然発生的に有権者が増えるのではなく、有資格者が「自らの意志で有権者になった人が増えた」ということ自体が選挙への関心の高さを示しているし、実際にその投票率（58％）＝投票者数（220万人）が過去最高という点にその関心の高さが今の今までクリティカルに影響していることがわかる。

日本の場合、投票率は高ければ高いほど革新に有利となる。香港では今回（というか以前も）保守派陣営がアカの他人の老人たちを文字通り車で送り迎えしたり、養老院から引っ張ってきて、候補の名前を書いた紙を渡して投票させたりと動員を繰り返した。

一方で、投票締め切り直前の10時頃から郊外の投票所が長蛇の列となり、投票締め切り時間（10時半）を延長して受け入れざるを得なかった投票所も多数出た。現地時間9時半くらいの時点で投票者数は180万人超と言っていたから、この長蛇の列で残り40万人が叩きだされたということになる。これは前代未聞の話で、実際になにを意味するのかはまだわからない。

さて開票を待ちますか。

#NP

追記）

香港の立法会議員投票、締め切り（10時半）前の夜9時半過ぎから続々と人が並び始め、結果的に一部投票所は時間を延長して10時半までに並んだ人を受け入れたという報道で思うのは、「結果見」の香港人が投票にでかけたのではないか、という感じがする。香港人は性格的にフリーライドが多く、「負け戦」には、はなっから参与しないという人が多い。

今回は投票呼びかけ（特に若い世代〜40代）がずっと続いたこと、それに動かされた人が多かったのかな。それにしてもあんなに並ぶ（待ち時間1〜2時間）なんて、フリーライド系香港人の「動かされ方」として歴史に残る選挙といえるかも。あと、日曜夜10時過ぎに並んで未明2時になって投票した人がいるってところが、宵っ張り香港人の面目躍如（笑）てとこだな。