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【ぶんぶくちゃいな】2016年夏オリンピック:メダル、メダル、ガマガエル

西洋メディアの疑心暗鬼を呼び起こしたのは、まずあからさまな江沢民崇拝を語る書き込みがSNSから削除されたことだ。次にニュースポータルサイト「鳳凰網」が17日の朝一番に同サイトの公式アカウントで「誕生日おめでとう!」とやったことで、その書き込みは消され、担当編集者のクビが飛んだという話だったろう。中国当局がそこまでピリピリする裏には…と読みたくなるのもわからないでもない。

今年のオリンピックの日本は「女性」がキーワードだったような。もちろん男性選手も堂々の金を獲っていて、その努力を過小評価するわけではない。だが、レスリングを初め「女性」選手のがんばりと躍進が素晴らしかった。

一方で、中国のキーワードはというと……明らかに水泳だった。6日の開会式直後から始まった水泳が完全に今回の「奥運」(中国語の「五輪」)を引きずった。そこから、中国における「奥運」(中国語の「五輪」)のあり方についての議論を巻き起こしている。

●これまでとは違う、中国の「奥運」ムード

この原稿を書いている8月20日正午(日本時間)時点で、中国のメダル獲得数は金22、銀18、銅25で合計65個。金メダルの数はアメリカ38個、イギリス24個に次いで3位につけている(この時点における日本は金12、銀8、銅21で6位)。今回はドーピング問題でロシアが一部競技に出場できず、5位(金13、銀16、銅19)だ。ロシアの不出場は中国にとってチャンスと映ったはずだ。

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