感謝ーカミングアウト
遅くなりましたが、ハッシュタグに投稿した記事を思っていたよりも多くの方に読んでいただき、本当に嬉しい限りです。パナソニックさんにも紹介記事で書いていただきました。ありがとうございます涙
これまで家族にも友達にも、誰にも打ち明けてこなかった自分の気持ちをnoteに書き、多くの方に受け取っていただけて、自分をより受け入れられるようになった気がします。読んでくださった方本当にありがとうございました。
そして、紹介記事を出してくださった日
ついに、友達にカミングアウトしました・・・!
その友達は部活で6年間一緒で、辛いことがあると互いに相談し合ったりもしました。でも、吃音のことだけは一言も話したことはありませんでした。
私は今年選挙管理委員会という、生徒会の委員を決める選挙を管理する職に立候補しました。その中で、各クラスを回って委員候補の子たちが演説をする手伝いをするという仕事がありました。委員候補の子たちの演説が終了したところで、私が選挙の日程を伝えます。例の如く前日に言い回しを猛練習、いけたやろ!と意気込み、クラス周りを始めました。
選挙の"せ"が出ない。。。
家では大丈夫だったのに、演説後の拍手を聞いたあとにタイミングを取るのは難しく、さらに私の場合サ行は連発気味に出る癖があるので「選挙」と言い終わるまでに何回"せ"を言ったんだろうという感じでした。これがあと11クラスも…と絶望しながらもなんとか初日を完遂しました。
その日の帰り、どん底に沈んだ私を待っていてくれた友だちについに話を切り出しました。
「ちょっと暗い話していい?」
こんな切り出しでいいよと言ってくれた友だちは本当に優しいなと思います笑
それでもやっぱり、3分くらい無言が続いてしまいました。そんな私をずっとずっと待ってくれました。
「実は私、うまく話せないんだよ。」
友だちの反応はー
「うん知ってた。」
衝撃でした。(自分では)完全に隠しきってるつもりでしたから予想外で逆にこちらが反応に困りました。そのまま吃音という障害があること、翌日のクラス回りへの不安、将来の不安、畳み掛けるように話しました。
話しづらそうにしているな、と思ったことはあるけどそんなに気にならなかった。
その言葉に、気持ちが軽くなりました。気にしているのは自分の方なんだと気づきました。無理に隠そうとしても身近な人にはバレていること、バレていてもずっとそばに居てくれる友達がいること。吃音と向き合う上で、改めて発見のあった帰り道になりました。
話を聞くことしかできないけど、またしんどい時は言ってね。
とも言ってくれました。人の辛い話を聞くことって結構辛いものです。それでも、一緒に重荷を背負ってくれようとした彼女の姿勢に、本当に良い友達に出逢えたなと思いました。そして、話を聞いてもらえるということがどれだけ嬉しいことかを改めて感じました。これまで頑張って話そうとしても声が出なかった時に、先生などにもういいよと遮られた経験が何度かありました。私が詰まりながらでも話す言葉は、どうしても話したいから話します。どうしても伝えたいから話します。会話することが楽しいから、声をかけてくれることが嬉しいから、話します。そして聞いてくれる人がいるから、話します。みんなと話すときは吃音のことなんて忘れるくらい楽しいし、たくさんの友だちと会話する時間が、私の話を聞いてくれる友だちがいる空間が、私にとって何よりも大事で、誇らしい財産です。
本当に前回の記事で皆様に反響を頂いたことが、このカミングアウトの後押しになりました。こんなひとりの高校生に力を分けていただき、ありがとうございました。
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