見出し画像

固定概念を越えて

皆さんはどんな【モーニングルーティン】をしていますか?

私は「朝5分間読書」をしている。

家族や友人からも「えっ?朝から何やっているの?」とよく言われる。
小さい頃から本が好きで・・・
と大袈裟に言いたいところだが、根っからのテレビっ子で実は読書は好きでは
なかった。

いや、いつからか自分の中で「本は読まない」と勝手に自分を縛り付けていたが、
その凝り固まった考え方が、一瞬で崩れた一冊があった。

あれは、2021年の初秋。


読書家の知人から、是非にと渡された小説。
その日のうちに夢中で読み切り、涙を拭い、最後のページを閉じた後の
いい得ぬ感動を未だに覚えている。

静かに本を置き、心にそっと優しい光が灯る。

雨音が聞こえるような悲しい日、
心が塞いでいる時、
この本自体が読み手にとっての逃げ場所であり、力をもらって歩き出す源のようにも思える。

読み終えると、晴れやかな気分になり、働こう、生きていこうという確信が
湧いてくる。


私の固定概念を越えた一冊はこちら。

町田その子著
『52ヘルツのクジラたち』

今日も素敵な一日になりますように・・・と、これからもページという
ドアを毎朝開いていくだろう。

※ ”52ヘルツのクジラ”とは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で
なく世界で一頭だけのクジラ。
何も届かない、届けられないため、この世で一番孤独だと言われている。

生きづらい現代の象徴を示している、そんな物語である。




ナカザト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?