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倒産した不動産屋から130万円回収した話_4

いよいよ土地購入

土曜日になると新聞にチラシがたくさん入っています。
一家団らんの休日にお父さんは車のチラシ、お母さんはスーパーの特売のチラシ、子供たちはおもちゃ屋さんのチラシに瞬きもせず釘付けになります。
嫁さんは不動産屋さんのチラシを、職人の様な顔をして吟味しています。

「ここは近くに〇〇があるから、1日中あのニオイがするよ」
「ここは目の前に大きな通りがあるから、夜中でも車の音がするよ」
「ここは南側にマンションがあるから、日当たりが悪いんじゃないかな?」

宅地なのに現在家が建っていないということは、それなりの理由があります。とはいえその近くにも住んでいる人がいるので、マイナス要因と考える部分を割り切って住んでいるのだと思います。人によってはマイナスと捉えずプラスと捉える場合もあるでしょうね。

「ここいいんじゃないの?」
そのチラシにはこう書かれていました。
 ○○〇〇が提供する特選分譲地
 現地同時説明会開催
 ロイヤルタウン○○
→ロイヤルタウンてww

所在地/〇〇市
交通/駅までバスで10分(最寄りのバス停まで徒歩6分)
土地権利/所有権
ご地目/宅地
土地計画/市街化区域
建ぺい率/60%
容積率/200%

嫁さんはいいんじゃないのという割に、
「あんなところに空いている土地なんかあったっけ?」
ということで、現地を見に行きました。

あらかじめ電話をして「ロイヤルタウン○○を見たいのですが」と伝え翌週の土曜日に約束をしました。
当日は雨。幹線道路から細い道へ折れて、車が1台やっと通れる道を進みます。右折で入ったからいいけど、左折だったら初めての人は車こするだろうなぁと思うぐらい狭い(実際何人もこすったよw)。
しばらく行くと大きな駐車場があって開けています。
今度は坂を上ります。そんなこと書いてなかったぞ・・・
道なりに右へ曲がって勾配が緩くなった先が袋小路になっています。
いくつか区割りされているところが見えます。
なるほど、これだったら大きなトラックが家の前を一日中通ることはなさそうだ。
現地には紫のダブルのスーツを着た、酒の飲みすぎで肝臓悪くしてそうな人がいました。浅黒い顔色でちょっと色が濃い目のメガネを掛けています。
第一印象は信用しちゃいけない人って感じです。
「○○不動産のSと申します」
やっぱりガサガサな声だよ・・・

チラシには地目が宅地とありましたが、現状は山林のままだそうです。
ということは、何かが建っていた跡地と言うことではなくて、雑木林だった(これは聞いた話)ところを造成して宅地として分譲していると考えます。
登記するときに地目変更しないと、住宅ローンが組めません。
造成した時に地盤改良をしているので、上物を建てる時に地盤改良する必要がないと説明を受けました。
えー、そんなこと出来るの?って思いながら足元の土を踏みしめてみても、至って普通の赤土です。ちょっと変な固まりがあるかなーってぐらいです。

Yさんから家を建てる時は地盤調査を行って、問題があるようだったら地盤改良を行う旨を伺っていました。
「土地を買う前に地盤が問題ないか調査したい」
とお伝えしたところ、手付を打てば良いと了承いただきました。

その足でYさんの会社へ行って、見てきた土地の話をしました。

こちらの会社はYさんの会社指定だそうで、良い仕事をして頂きました。

日本全国の地盤調査の結果がデータベース化されており、検討している土地の周辺の状態を見ることによって、おおよその状態が判ります。
詳細は実際に調査することをお勧めします。

土地の形状を見て頂き、希望通りの上物が建てられるのか検討して問題ないと判断を頂いたので、○○不動産へ手付を納めました。

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