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レス・ポール ~ギターの話~

その昔、アメリカのウィスコンシン州と言う所にある男がいました。
彼は音楽が好きでハーモニカ、ピアノ、ギターと守備範囲が広かった。
ある日「ギターを弾きながら、ハーモニカ吹けたらいいんじゃね?」
という発想で首掛け式のハーモニカホルダーを発明しました。
彼はアイデアマンだったのです。

彼は角材の両脇に穴の開いた箱を付けて、その角材にネックを付けた
「ログ」(今でいう所のソリッドボディのエレキギター)を「エピフォン」の工房を借りて作り、そのアイデアを「ギブソン」に売り込みに行きました。
その後彼の名を冠した「レス・ポール」がギブソンから発売されました。

その「レス・ポール」発売から70年以上経ちますが、その名前の使用を許されているのは「ギブソン」と「エピフォン」の2社のみ。

Photo Genic  Gibson  Epiphone

その他はトーカイ「Love Rock」、Burny「Super Grade」、
グレコ「Super Rock」などなど。なんとなーく似せていますね。

Tokai      Burny     Greco

下のカスタムモデルになると、モデル名は書かれていませんね。
真ん中はギブソンなので使用OKなのです。

TEISCO    Orville by Gibson    PlayTech

こう見ていくと、ヘッドの形はほとんどギブソンのパクリです。
これ「オープンブック」と言われる形なのですが、この形作るのは
なかなか面倒なのです。だから真似しづらいというはずでした。
実際似て非なるものと言う感じではあります。
あえて意匠性をパクる寸前にしているのでしょうか?

1970年代から80年代に掛けて、縁もゆかりもないメーカーで
ヘッドに「Les Paul MODEL」と堂々とシルクスクリーン印刷されているものがたくさんありました。今は商標の問題があるのでさすがにそんなことはありませんが、エレキギターでSTとあれば「ストラトキャスター」、TEとあれば「テレキャスター」、と同じようにLPとあれば「レスポール」タイプのことを指します。

プレテクのST    フェルナンデスのTE   ヤマハのLP

かつて日本のフジゲンというメーカーで、フェンダー、ギブソンのギターをOEM生産していたことがあります。(というか、フェンダーに製造指導していた経緯あり)
なので、フジゲン製のストラトとかフジゲン製のレスポールなどはちょっとハクが付いていたりします。

フジゲン万歳!

フジゲンはOEM供給するだけではなく「ネオクラシック」というシリーズでギターを発表しています。
OEMが本家を越えているっていうのがおもしろいです。

ヘッドの意匠はオリジナルです。モノづくり日本最高!

アリアでもPEシリーズと言うレスポールチックのがあるのですが、また別の機会に。

個人的には楽しくて脳汁出まくりなんですけど、マニアの話には誰も着いて行かなそうなので、今日はここまで!
ありがとうございました。

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